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2013年07月09日

No.198 プレイステーション2『メダル オブ オナー ライジングサン』レビュー


ミリタリーFPS、メダル・オブ・オナーシリーズの国内第二弾。
アメリカ海兵隊員の視点で描かれる太平洋戦争を題材としたゲームとなっています。

01032.gif

日本海軍の真珠湾奇襲攻撃に始まり
フィリピンの攻防、ガダルカナル島での死闘など、
一応、史実通りの流れで物語が進んでいきます。

途中から、山下将軍の隠した財宝がどうのこうのと
物語が変な方向にシフトしていきますが
まあ、ゲームなので細かい事は気にしないのがベストです。

あと、自身がアメリカ海兵隊員視点なので、敵は勿論日本軍です。
ゲームをプレイしていると色々と複雑な心境にならざるを得ませんが
やはり、ここはゲームとして割り切ることにしましょう。
それと日本人には腑に落ちない場面なども多々あるかと思いますが
まあ、アメリカ側の視点で作ったゲームってことで。

とりあえず、そういった部分はさておき、
ゲームとしては良くできている方だと思います。
そりゃあ、今のFPSで慣れちゃっていると
グラフィックのしょぼさには愕然としちゃいますけど
その分、戦場の雰囲気というやつは充分にあらわされていると思います。

特に効果音がなかなかいい感じです。
真珠湾攻撃での、迫力ある爆撃音や
ガダルカナル島などの密林で聞こえる自然の音などはとてもリアルです。
武器の発射音にしても、昨今のFPSに勝るとも劣らない感じがしました。

また、ゲーマー目線としてではなく、
一、ミリタリー好きな人間(二次大戦の日本軍限定)として言わせてもらえれば
真珠湾攻撃時の零戦はちゃんと21型(明灰白色)でしたし、
九七艦攻や九九艦爆も史実通り登場していたのが良かったです。
他にも、兵隊が軍刀を持っていたり
将校がゲートルを巻いていたりなんていう勘違いな設定も無く
洋ゲーにしてはその辺りがちゃんと作られていたのでそこは満足しました。

こういう所はゲームとは一切関係ないので
普通の人にとっちゃどうでもいい部分ですが
軍ヲタにとっちゃ、この辺りがテキトーだと酷く萎える訳です。
私はそこまで気にする人ではないんですけど
設定とか間違えてたりすると、とたんにやる気がうせてしまうんですなコレが。

銃の発射音がリアルじゃない!とか、今の銃の挙動はおかしい!とか
そんなのは一切気にならないんですけど
名称、用語、設定、などが間違えていると凄く萎えるんですよ。

まあ、こういうのは、ミリタリーゲームに限らず
キャラゲーとかでも気になる部分なのですが、
こういったジャンルにおいては重要な要素を占める部分だと思うので
分かる人には分かってもらえるかと思います。

では、一ゲーマー目線に戻して話を進めていきましょう。

このゲーム、戦場の雰囲気とかはとてもいいんですけど
内容が潜入捜査みたいなことばかりやってるので
ちっとも戦争をやっている感が無いです。

しかも、その潜入捜査にしても
山下将軍の隠した財宝がどうとか、どうでもいい様な内容で
終始ストーリーモードがしらけます。
せっかく太平洋戦争を題材に扱っているのに
他のどんなゲームでも代わりがきく様なストーリーでは
勿体無いといわざるを得ません。
むろん、それが素材の味を活かしていればいいんだろうけど
せっかくの多彩なステージ、戦場において
スパイアクション映画みたいな事をやっているのはどうも馴染めませんでした。

ただ、ガ島における密林での戦いなどはそれなりに盛り上がります。
別にそのステージだけではありませんが
日本軍が軍刀や銃剣で斬り込んできたり、茂みに潜んで小銃をぶっぱなしてくるとか
ガ島だからこそより臨場感が味わえるような感じは非常に面白かったですね。
機銃陣地や榴弾砲陣地(歩兵砲だけど)での攻防もありますし、
なかなかに迫力もありました。

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ジャップノ陣地ヲ撃滅ヤ!

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オーノー!ジャパニーズサムライ!ハラキリフジヤマ!

しかし、日本軍は安易にすぐ突撃を敢行しまくりですな。
密林などでいきなりソレをやられるとけっこうビビります。
つか、日本軍はそんなに神風のイメージがあるのかといいたくなるぐらいに。
イメージがそれでそういう風にしているんだろうけど
普通にゲームとして見た場合、敵の思考がアホだろっていいたくなります。

そうかと思えば、隠れていようが何しようがプレイヤーの位置を察知して
遠くから狙撃してきたりするニュータイプみたいな存在もいますけどね!
ちなみに、隠れていても
普通に弾が貫通してくるのであまり意味をなさないのはご愛嬌ですぞ。

ところで、このゲーム、マップが非常に見づらいんですよね。
当時のFPSとしてみれば、標準レベルのグラではあると思います。
しかし、グラがリアルとか綺麗とか言うよりも、ホント見づらいんですな。
マップ自体が迷路みたいになっている上に、行ける場所が分かりにくいので
ウロチョロしていると、すぐ道に迷ってしまうんですよ。
近くによるとグラの荒さが際立って、進むべき方向すら分からなくなるレベルです。

特にジャングルみたいなマップだとキツかったですね。
めったに3D酔いなんかしない私が、
迷いまくって、3D酔いしたぐらいですから。
しかも、地図が無いので、どこどこへ行けって言う指示も
北西の何とかを制圧せよ〜とか西にある何とかの陣地へ向かえ〜とか、
そんなレベルですからね。

まぁでも、見づらいだけならまだいいんですよ。
このゲーム、何をするか分からなくなってしまう場面が多々あるんですな。
普通に進んで行っても、フラグを立てなきゃ先に進めなかったりするんですが
それがかなり分かりにくい。
結局進めるようになっても、
何で進めるようになったのかが分からないままなんて事もざらにあります。

そういった見づらく、どこに行くのか分からなくなるのと、
どこでどんなフラグを立てなければいけないのかという
この二つの不満点が合わさって、とてもストレスに感じてしまいます。

せめて地図があれば、少しは快適にプレイできたかもしれませんが。。。

なお、この手のゲームにしては操作性は悪くないです。
初めてやった時は、決定ボタンが×なだけでも戸惑いましたが
馴れればどうって事もないし、おまけにボタンの設定変更ができるので
自分のやりやすいようにカスタマイズもできます(決定ボタンの変更はできないけど)。

なので、なかなか操作が慣れない人は
カスタマイズで、自分に合った配置を試してみるといいかもしれませんね。

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ジャングルデグルグル道ニ迷イマスデス!

個人的に、ストーリーがそこまで面白くは感じなかったものの
友達と協力プレイで遊んだ時には、ストーリーモードもかなり盛り上がりました。
ストーリーモードで協力プレイができるゲームって、けっこう貴重ですよ。

まあ、画面がニ分割になるので、余計見づらくなりましたがw

あと、四人同時で遊べるマルチ対戦なんかもやってみましたが
これもかなり面白かったです。
私の場合、オフラインで友達と遊んだだけですが
八人同時プレイのオンラインにも対応していたので
それなりに盛り上がっていたんじゃないでしょうか。
というか、オンラインサービスの終了という話は聞かないので
まだそれなりに人がいて、遊ばれているのかもしれません。

やっぱ、マルチプレイは、日本軍が使えるのがいいですぞ。
使える武器は限られていますが
十一年式軽機関銃とか九九式軽機関銃は使えます!

……まあ、ストーリーモードで、
さんざんCPUが使っていた軍刀がなぜか使えないので
そこは非常に残念なんですけどね。

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マルチプレイなら日本軍でも遊べるぞ!

個人的にはマルチプレイが面白かったゲームです。
EAのゲームは、ストーリーがつまらないと感じる事が多々ありますが
対戦とか協力プレイとかは、長く遊べるような工夫が凝らされているので
その辺は今のバトルフィールドとかにも受け継がれている感じはします。

今はオンラインが主流になっているせいか
オフラインでの協力や対戦プレイなどが度外視されている気がしますけど
やっぱ、オンではなくオフでも友達と一緒に遊べる環境は欲しいですよね。
そういった時に、この手のゲームが重宝するわけです。
……まあ、ぜひともオフラインも重要視していって欲しい所ですな。

長くなりましたが、二次大戦の戦争ゲームをやってみたい人には
ちょっとオススメできるかも知れないゲームです。
逆に、FPSがたんに好きなゲーマーにはお勧めできないかも。
FPS好きというより
ミリタリーゲームが好きな人向けのゲームといえるかもしれませんね。

『メダル オブ オナー ライジングサン』評価:☆☆☆
発売・エレクトロニック・アーツ
ジャンル・ファーストパーソン・シューティング
発売日・2003年12月4日
定価・6,800


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posted by 二条ジョウ at 23:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | プレイステーション2 レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もガンダムのゲームで名称、用語、設定、などが間違えていると凄く萎えます。(´Д`)
基本的な所はしっかり押さえといてほしいですよね。(^^)
Posted by Game-PaPa at 2013年07月10日 22:14
>Game-PaPaさん

ですよね。
たまにあるんですけど、そういうのはホント萎えますよ。
Posted by 二条ジョウ at 2013年07月15日 18:33
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