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2008年07月06日

No.107 ゲームボーイ『テトリス』レビュー 〜第1章 第1次テトリス事件〜


落ち物パズルの元祖テトリス!
今回は数多くのゲーム機に移植されている中から、
ゲームボーイ版テトリスをご紹介いたします。

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ゲームボーイ初期のキラーソフトと言えばテトリスで間違いは無いでしょう。
本体の売り上げ貢献に一躍買ったどころか、
その躍進振りはまさに驚異的とも言えます。
本体の売り上げに伴って、
以降のタイトル数が増加したのもこのソフトがあったからこそだと思います。

勿論このテトリスは私……、いえ、我が家も当時購入しました。
私も、父も、テトリスにハマった口です。
特に我が父のハマリ振りは異常を通り越して、
逆に私の方がおかしいのではないかとも思えるほど。
父からテトリスを取り上げてしまったら多分、
生きがいを無くしてしまって自殺するかもしれません。

はい、これはけして大げさではありません。
実際に我が二条家はテトリスによって何回も崩壊の危機が訪れた事がありますし。

と言う訳で、
今更私なんかがテトリスのレビューをするのもおこがましいと思いますので、
今日は、ブログの原点に返って思い出話を主体に話を進めたいと思います。

第1章 第1次テトリス事件

父がトランプボーイをあまりやらなくなった事は即ち、
ゲームボーイの所有権が再び私に戻ってくる事と同義でした。

―これで、マリオもロックマンもいつでもできる!

と、私が喜び勇んだ事は、
もはや語らなくても大方予想できる事だと思います。

ところがどっこい!
我が父はそんな私にゲームボーイの所有権を譲ろうとはしませんでした。
何故ならば、
トランプボーイの意思はちゃんとテトリスに受け継がれていたからなのであります。
父曰く、会社でプレイしたテトリスが殊の外面白かったとの事。
会社帰りに購入してきたテトリスを手に私にそう語る父は輝いていました。

私はこの事態に焦りを隠さずにはいられません。
何せ、私のゲームボーイウハウハ計画が水泡に帰そうとしているのです。
トランプボーイ事変(父がトランプボーイにはまった時期の事を指す)の事を顧みた私は、
断固徹底抗戦あるのみと、父が会社へ行っている間にゲームボーイを隠そうと努めます。
ですが、父の方が上手でした。
私の強硬姿勢に何か感づいたのかどうかは知りませんが、
ゲームボーイを会社に持っていくという暴挙にでていたのです。

トランプボーイの時はまだ父がいない時にできたからいいものを、
これでは私に、マリオもロックマンもプレイするなと言っている事と同じです。
そして案の定、この時を境にしばらくはゲームボーイを手にする事は無かったのです。

トランプボーイの時と同様、何処へ行くのでも、何をするでも、
テトリスをその手から放しません。
父がテトリスをプレイしていない時を見る事なんて、
私がテストで100点満点を取るぐらいに低い確率です。
1日の平均プレイ時間は、高橋名人が聞いたら恐らく激昂する事でしょう。
近くに高橋名人さえいてくれればね……。

しかし、高橋名人に頼らなくても、
私の身近にはとてつもなく頼りになる人間がいた事を忘れていました。
そう、我が母であります。
この父の暴虐不尽な振る舞いは我が母についに義憤を感じさせたのであります。

ある時、いつもの様に野球中継を見ながら、
テトリスを晩酌のおかずにゲームボーイをプレイしていた父に、
私は食事中ぐらいゲームをやめろと注意を促します。
ところが父は、

「俺は酒を飲んでいるだけで晩メシは食っていないからいいんだよ〜ん」

と、その当時私がバカボンにちょっとハマっていたのを知ってかしらずか、
その様に反論してきたのであります。
※注 家の父は晩ご飯は基本的に食べません。

それを聞いた母が、

「じゃあ、お父さんも晩御飯食べるようにしてよ。
ジョウのだけ作るのも大変だし」

※注 家の母も晩ご飯は基本的に食べません。

とその様に言うと、

「いやいや、俺は酒と魚とテトリスさえあれば良いんだよ」

と、その様に返してきた訳です。
そしてテトリスと言う単語が出てきた事により、話はテトリスへと移ります。

「そのテトリスなんだけど、時間決めてやったら?」
「時間決めてるよ。寝る時はしないだろ?」
「それ以外は全部じゃない!!いい加減、いい大人がゲームに夢中になって」
「バカ抜かせ。テトリスは頭の体操にいいんだよ」
「四六時中テトリスばかりしてたら逆にバカになるんじゃないの?」
「なんだと!!テトリスを馬鹿にしたな!!」
「テトリスを馬鹿にしたんじゃないの。あんたを馬鹿にしたのよ」
「なんだと!!」


以降夫婦喧嘩へと発展。
こんな喧嘩はもう慣れっこだったので別段戸惑う事も無く、
私は好機とばかりに母に加勢します。

「父さんさ、テトリスは父さんだけのものじゃないんだよ。
僕もテトリス大好きだし、たまにはやらせてよ」


と、まずは軽いジャブで相手を牽制。
子供と言う利点を最大限に利用して、おねだり方式で攻撃を仕掛けます。
ところが、

「うるさい!テトリスは俺のものだ!とっとと飯食って風呂に入れ!」

と、鎧袖一触されました。

「あんた、子供にあたる事は無いじゃない!
ジョウだって我慢してゲームボーイをやっていないんだから、
あんただって時間決めてやるぐらいできるでしょう!?」
「だったら、ゲームボーイをもう一台買ってやればいいだろ!
それならジョウもゲームが出来るし、俺だってテトリスから離れなくてもいいしな!」


キラーン!

父のその一言は私にとって予想だにしない事でした。

―ゲームボーイを買ってくれる!?

まさに棚から牡丹餅。
私が某小早川の様に蔵帰りをしたのは言うまでもありません。

「まぁまぁ、お母さん。お父さんの気持ちも僕分かるよ。
自分が好きなものを取り上げられたら誰だって嫌だし」
「そうだそうだ。ジョウ、良い事言ったな。
やっぱ男同士は分かり合えるんだな」
「えへへ。でも僕もゲームボーイやりたいからもう一台よろしくね!」
「O.K、O.K。今度の休みに買ってやらあ」


これで万事解決。
その様に思った私は、
母の次の行動に気づくのに少しの時間を要さなければならなかったのです。
その為、気づいた時にはもう全てが遅かったのでした。

母はゲームボーイを手に取ると、それを床に叩きつけたのです!

「お……、おいお前……、何て事を……、何て事をしやがった!!!!!」

母がゲームボーイを床に叩きつけた事を契機に、
戦いは第2ラウンドへと移行しました。
父の怒りは凄まじく、まさに今にも飛び掛らん勢いです。
対する母の怒りもそれ以上だったけど……。

この後の事は、さすがの私もヤバイと感じたので、
その場にいる事はできませんでした。
しかし、いつものように父は、翌日になればケロっと何事もなかったかのように振る舞い、
そしていつものように謝るだろうと、私はここに至っても尚、危機感はなかったのでした。

しかし、今回の事は私の予想をはるかに上回る事態へと発展してしまったのです。
そう。

父が家を出て行ってしまったのです!

まさか、テトリスが原因で家族崩壊の危機に陥ろうとは、
正直、誰もが予想しなかった事でしょう。
そしてこの事件は、
テトリスと我が二条家の長い長い歴史の中で、
まだほんの始まりの部分にしか過ぎなかったのです。

果たして家を出て行ってしまった父はその後どうなったのか?
またそのきっかけとなったテトリスは……?
生まれて初めて襲い掛かったこのピンチに、私はどう立ち向かうのか!?
そして、もう一台のゲームボーイは買ってもらえたのか。
全ては次回、第2章 であきらかに!

ちなみにこの父が家を出て行った事件を私は、
二条家テトリス史の中で、第1次テトリス事件としています。

続く
posted by 二条ジョウ at 01:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | ゲームボーイ レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
激しいご家庭で育ったんですね・・(笑)
そこまでテトリスをこよなく愛すなんて
情熱的なお父上様(・д・;)
続きが気になりますよ。
Posted by テリー at 2008年07月06日 13:15
テトリスは中毒性が高いですからね。分かります。
しかしここまでとは…(笑)
Posted by クリームころすけ at 2008年07月07日 14:54
テトリス中毒が災いしてゲームボーイは天に召され父は家出、壮絶な家庭環境でしたね。
さぁ、第2章でどんな展開になるのか、もう目が離せません。
Posted by sergeant at 2008年07月07日 21:56
>テリーさん

父のテトリスへの愛着ぶりは常軌を逸していますホント……。
ただ、GB版に限った事なんですがね。

>クリームころすけさん

このテトリスの中毒性は麻薬並です。
はまってしまうと人によっては抜け出せなくなります。
家の父のようにw

>sergeantさん

第二章であきらかになりますが、
実はそんなに壮絶でもなかったり……w
Posted by 二条ジョウ at 2008年07月10日 00:30
実はこのテトリス、本来はセガのメガドライブで発売する気だった!? GBで発売されて大ヒットを起こしたテトリスだが、実はこのテトリス、本当はセガが発売する予定だったと…(実話)。 元々メガドライブ版のテトリスはELORG→アンドロメダソフト→ミラーソフト→アタリ→テンゲン→セガのライセンス権を取っており、これなら任天堂はおろかNECの勢力を奪えると察知し、セガはメガドライブ版のテトリスの開発を急がせて、ようやく完成し、後は出荷を待つばかりだったと矢先…、任天堂がGB版テトリスを発売、な、何とこちらはテトリスの版元を持つELORG社に直接、販売権を手に入れており、それに対し正式な販売権を持っていなかったセガはギリギリのタイミングでメガドライブ版テトリスは発売中止に…。
Posted by マイケル村田 at 2014年01月31日 00:06
>マイケル村田さん

メガドラ版テトリスは大人の事情で発売中止になってしまいましたが、オリジナルのコラムスが人気を博しましたね。
もしメガドラ版テトリスが普通に売り出されていたら、コラムスの方が逆に出てこなかったかも!?
何が契機となるか分かりませんね。
Posted by 二条ジョウ at 2014年02月02日 23:34
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