
家の父はテトリスが死ぬ程好きです。
その為、テトリスに関することを少しでも悪く言おうものならば、
何をされるか分かったものではありません。
そんな父の大切なテトリスを母がゲームボーイごと床に叩きつけてしまったと言う事は、
まさにパンドラの箱を開けてしまったそんな状況と同じなのです。
結果、父は家を出て行ってしまい、二条家最大の危機が訪れてしまったのです。
第2章 雨の朝(あした)も吹雪の夜半も
しかし、父が家を出て行ってしまった事に、
その当時実際に危機感を募らせていた人間は存在しません。
勿論母も私も。
と言うより、私に至っては父が家を出て行ったこと自体知らなかったのですからね。
何せ家を出て行った筈の父が、
翌日にはいつも通り家でテトリスをプレイしていたのですから。
(ゲームボーイもテトリスも壊れていなかった!)
つまり、私が喧嘩の現場から離れた後に父が家を出て行き、
(この時、二度と帰って来るか!……と捨て台詞を吐いていたそうですが)
私が朝起きる前には家に帰ってきていたという事なのです。
私はこの話を母に聞いただけですので。
はい、ぶっちゃけたいした事件ではありませんでした。
何が家族崩壊の危機だとか、二条家最大の危機なのかとね。
いや、当時は確かに最終的に笑い話ですみましたけど、
実際に家を出て行った事には間違いないし、今思えば危機だったのではないかと。
父は家に帰って来てからすぐ母にゴマすりを始めてましたが、
母はしばらくご立腹でしたし。
まぁそんな事より、
前日アレ程テトリスが問題で夫婦喧嘩になったと言うのに、
朝からテトリスライフとはね……。
どんだけテトリスが好きなのかと!
もはや父からゲームボーイを取り上げる事は不可能!!
そのように気づかされてしまった訳です。
つか、結局ゲームボーイ買ってくれんし!!
さて私のゲームボーイライフを取り戻す為にはどうしたら良いのでしょう。
頼りになる筈の母でも父の暴挙を食い止めるには至りませんでした。
もはや泣き寝入りしかないのでしょうか……。
と思いきや、第1次テトリス事件を契機に多少父も反省したのか、
プレイする時間帯を決める事になりました。
これで私にもチャンスが巡って来た訳なのです。
取り決めによって私が出来る時間は父が会社へ行っている間となりました。
しかし、よくよく考えてみると、
父が会社へ行っている間は、私も学校に行っている時なので、
私がプレイできる時間は極端に少なかったのです。
しかも土日は出来ないし。
そんなこんながあってから少したったある日の事。
当時私と良くつるんでいた友人のH君が、テトリスに興味を持ち始めました。
私がGB版のテトリスを持っているとの情報を何処からか仕入れてきたH君は、
どうしても貸してくれとせがんできたのです。
他のソフトならまだしも、テトリスは事実上父のものです。
私にはその権限がありません。
しかしこのH君、全く諦めません。
なもんだからH君の情熱に負けテトリスを貸す事になりました。
ちなみにこの時私には、
ファミコンソフトの水戸黄門を貸してくれたのですが、それはまた別なお話。
とりあえず、水戸黄門と引き換えならば決して悪い条件ではありません。
ただ、父のテトリスを如何にして取ってくるか……。
これに尽きます。
勿論、父に相談して貸してくれって言っても無駄な事は分かっているので、
極秘にテトリスを持ち出さなければなりません。
父にバレない様に……。
その先の事なんて何も考えていなかったんでしょうね。
持ち出す事には成功しても、その持ち出した事がバレてしまっては意味がありません。
そして、バレない訳がないのです!!
会社から帰ってきた父にものの数分でバレてしまった私は、
仁王様みたいな顔付きになって怒る父にゲンコツを一発食らわされてしまいました。
これが世に言う第2次テトリス事件。
やはり人が大切にしているゲームを他人に黙って貸すと言う行為は良くありませんね。
たとえ家族でも。
それが身に沁みて分かった出来事でした。
でもこれにも懲りず、ボンバーマン時にも同じような事を繰り返す事になる私でしたが、
それはまたボンバーマンのレビュー時にでも。
とにかく家の父がハンパ無く
テトリスが好きだと言う事が分かっていただけた事かと思います。
勿論、第2次テトリス事件の後も色々な出来事が多発しましたが、
まぁ、これ以上話してもシツコクなるのでやめておきます。
ちなみに、現在あるテトリスは2代目にあたります。
実は旅行先でゲームボーイが入れてあったカバンを何処かに置き忘れてしまって、
テトリスとその他もろもろを失う破目になってしまった事がありました。
父の嘆きぶりは相当なものでしたが、
私にとってもゲームボーイを失った事はとてつもなく痛手でした。
ゲームボーイ(黄色のやつ!)と、テトリスを新しく買いなおしましたが、
現在あるテトリスは後期生産版なのか、BGMが違ってたりします。
初期の方、もう一度聞いてみたいですね。
と言うより、
家の父が最近昔の事を思い出したかのように私に言ってくるので、
私も気になって気になって仕方がありません。
ちなみにテトリス好きなのに、GB版以外をやろうとはしなかったりします。
誕生日にプレステ版のテトリスとか、テトリン55とかをプレゼントしたのに、
全く手をつけようとしない!!
何でも、ロケットがでないからつまらないとかなんとか……。
もう訳ワカメです。
そんな家の父の総プレイ時間はおよそ3万(記録更新中)。
バケモノですね。
『テトリス』評価:☆☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・パズル
発売日・1989年6月14日
定価・2,500
操作感、白黒加減?笑、またロケット加減?笑
ホントいろんな機種でテトリスは出てるんでしょうけど、父上様の気持ちわかります。
ゲームボーイのテトリスは最強です。
感服いたしました!!
プレイ時間3万って(笑)
まさに生活の一部だったんですね。
自分もモンハンやり込んでいますが、それでも200時間ぐらいだし…。
もう比較にすらなりはしないです(笑
確かに操作感はゲームボーイ版は抜群ですよね。
その分、ゲームボーイでなれているとファミコン版ではかなりと惑ってしまいますが……。
ロケットは点数によって変わっていくのでやっぱ面白みがあるんでしょうかね?
>テリーさん
一途と言えば聞こえはいいですねw
他にもボンバーマンやドクターマリオにもハマッていましたが、テトリスにはやっぱ勝てませんね。
>クリームころすけさん
200時間でも相当だと思いますよw
でもモンハンだったらまだ何となく分かります。
テトリスのやりこみは気が狂いそうです。
好きですけど……。
それにしても3万時間は驚異的すぎます。
私など足元にも及びません、負けました。
これでGB買う人間続出したし、キラーソフトだったんですよね。しかしお父上のプレイ見てみたいですね。当時、ゲーセンで馬鹿みたいにうまい人がカンストまでやってるのを見て素直に思ったものです。
ゲームボーイは実は何回も買っていたりするんですが、大抵壊れたらって言う前提があるので、私専用機を手に入れるまでにはカラーの登場を待たねばなりませんでした。
おっしゃる通りかなりの誤算ですw
>gunchangさん
3万と言うのは3万時間ですねw
それにしても授業中に何かしらかゲームをやると言うのはもう宿命ですねw
私も大抵漫画かゲームをやっていましたw
ちなみに家の父のプレイスタイルは、こだわりがあるようで、毎回スコアを決めてプレイしています。
今日は10万とか、明日は30万とか……。
何の意味があるのやらとw
今はDSのテトリスをやっています。
うちは未だにGB版ですw
DSのテトリスもあるにはあるんですが、GB版には勝てないみたいですね……。
しかし、テトリスとかその辺のゲームは、親世代でハマる人が多いですよねw
テトリスDXはうちの父がやってるのを見た事がないですね。
やはりプレイしてるのは一番最初のこのテトリスですね。
スーパーゲームボーイは重宝しましたね。
対応ソフトは、専用のフレームが付いていたので、それを探すのも面白かったです。