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2009年03月29日

ペーパーキャップ戦略 No.5『ST4:血染めの河』


現在の大不亜御魂帝国の国力

国家予算1050
海軍技術力1(特定の海軍兵器にさいの目+)
陸軍技術力0(特定の陸軍兵器にさいの目+)
航空技術力1(特定の航空兵器にさいの目+)

海軍
戦艦2隻
巡洋艦1隻
空母1隻
輸送船12隻
陸軍
戦車660輌(コマ1つで10輌)
野砲2
高射砲3
歩兵∞(臨機応変)
航空隊
戦闘機120機(コマ1つで10機)
爆撃機160機(コマ1つで10機)
攻撃機180機(コマ1つで10機)

現在のメガドランブ共和国の国力

国家予算4500
海軍技術力2(特定の海軍兵器にさいの目+)
陸軍技術力2(特定の陸軍兵器にさいの目+)
航空技術力2(特定の航空兵器にさいの目+)

海軍
戦艦2隻
巡洋艦1隻
空母2隻
輸送船8隻
陸軍
戦車500輌(コマ1つで10輌)
野砲5
高射砲5
歩兵∞(臨機応変)
航空隊
戦闘機280機(コマ1つで10機)
爆撃機290機(コマ1つで10機)
攻撃機290機(コマ1つで10機)

では、今回の対戦報告です。

ST4:血染めの河

P9.gif P11.gif

ステージ4の概要
大茶派遣軍総司令部は、3月13日にバルーンファイ市が陥落した事により、
ショタロン河を境界線とする絶対防衛線を新たに定めた。
同地に展開していた帝国軍部隊は、
ショタロン河とモチヅキ山を含めた天然の要害を最大限に利用し、
共和国軍の侵攻を食い止めるべく画策する。
また、第5師団の仇討ちに燃えていた将兵の士気は、
今やかつて無いほどの高まりを見せていた。
対する共和国軍も、左翼攻撃隊、中央攻撃隊、右翼攻撃隊の3つに戦力を分け、
アパラチャン列島中心部に向け南下を開始。
右翼攻撃隊はモチヅキ山の完全占領を、
中央攻撃隊はショタロン河を渡河し、
帝国軍第20師団司令部があるドンキコン市まで一気に進撃する。
そして左翼攻撃隊は中央攻撃隊の側面を防備し、
予想されるショタロン河での挟撃を防ぎ、
中央攻撃隊の進攻をスムーズにさせる任務を課せられていた。
ステージ4:帝国軍作戦命令
我が軍は共和国軍を一気に撃滅する為、
ショタロン河の河畔に戦車を主力とする部隊を集結させた。
敵の渡河を遠距離からの攻撃によって阻止し、
これによって漸減した残存部隊をさらにモチヅキ山の部隊と呼応して、
完膚無きまでに叩き潰すものである。
その為、それまでの間は極力戦闘を回避し、
敵をショタロン河に引き付ける事を目的とする。
ステージ4:共和国軍作戦命令
アパラチャン列島北部一帯を制圧した我が軍は、
部隊を再編成し、第2目標であるドンキコン市へ向けて進攻を開始する。
偵察部隊の情報によれば、
帝国軍は戦車を主力とした兵力をショタロン河畔に展開しているとの事であり、
ここが決戦の場になる事が予想される。
勝利条件
帝国軍
20ターン目まで司令部を防衛。
敵の全滅
共和国軍
敵司令部の占領
敵の全滅
戦力(その他はゲーム上に登場しない部隊)
帝国軍(歩兵大隊は1ユニットとして数える)
最高指揮官・大茶派遣軍:画廊田次郎大将  
第20師団:板猪口征四郎中将

  歩兵第58連隊
    歩兵第110大隊
    歩兵第111大隊
    歩兵第112大隊
    その他
  歩兵第59連隊
    歩兵第113大隊
    歩兵第114大隊
    歩兵第115大隊
    その他
  歩兵第60連隊
    歩兵第116大隊
    歩兵第117大隊
    歩兵第118大隊
    その他
美月支隊:美月寄与尚大佐
  戦車第3連隊基幹(40輌)
赤葉支隊主力:赤葉美具寒大佐
  戦車第4連隊基幹(40輌)
赤葉支隊別働隊
  戦車第7連隊残余(20輌)
  機動歩兵第1連隊
飛行第5戦隊(第2飛行団隷下)
  (戦闘機10機 爆撃機10機)  

アパラチャン民族独立義勇軍(レジスタンス)

共和国軍(歩兵大隊は1ユニットとして数える)
最高指揮官・中部大東洋方面軍:ハリー=アイスバー大将
第8師団:ナムコ=コロシアム中将

  中央攻撃隊(第11旅団戦闘団基幹)
    第6歩兵連隊第2大隊
    第13歩兵連隊第3大隊
    第19歩兵連隊第2大隊
    第45機甲連隊第1大隊(40輌)
    その他
  左翼攻撃隊(第12旅団戦闘団基幹)
    第6歩兵連隊第3大隊
    第13歩兵連隊第4大隊
    第19歩兵連隊第3大隊
    第50機甲連隊第1大隊(30輌)
    その他
  右翼攻撃隊(第13旅団戦闘団基幹)
    第20歩兵連隊第2大隊
    第22歩兵連隊第1大隊
    第27砲兵連隊第3大隊(1門)
    第51機甲連隊第1大隊(30輌)
    その他
  第101戦闘航空旅団
    第2航空連隊第1大隊(戦闘機10機)
    第2航空連隊第2大隊(爆撃機10機)
    第2航空連隊第3大隊(爆撃機10機)
    その他  
  その他

クリアボーナス
勝利プレイヤー側に技術力+1予算+1000
敗北プレイヤー側に技術力+1予算+50

戦闘報告
共和国軍にとって誤算だった事に、
多くの現地住民が帝国軍に味方した事があげられる。
戦争目的の1つでもある帝国からの解放は、
現地住民にとっては余計なお世話だったわけである。
逆に帝国が行っていた独立支援に圧力をかけていた事や、
平和なこの国に戦火を持ち込んだ共和国を憎んでいたのである。
ある者はスキやクワを持って立ち上がり、
ある者は、帝国軍に情報を持ち込んだ。
また蜂起した民衆の中には、
武装組織アパラチャン民族独立義勇軍に所属する者も含まれており、
これら現地住民の協力は、帝国軍にとって戦力以上に心強いものがあった。

だが、これらレジスタンスの行動は、
確かに一時的にしろ共和国軍の侵攻を遅らせる事には成功したものの、
戦車を主力とした機械化部隊の前においては、
見るも無残に敗れ去ってしまうのである。

大茶派遣軍総司令部は、ダイチャワン臨時政府への政治的配慮から、
これらレジスタンスや非戦闘員への救援に戦力を裂く必要性があると考え、
当初予定していた、敵をショタロン河へと引き付ける作戦は実行前に中止となった。

その為、前線部隊においては少なからず動揺があったものと思われる。
しかし、若い士官の間には、
逆にこれらレジスタンスの戦力と帝国軍の部隊が呼応して、
敵を一気に押し返す好機が到来したと考える者も少なくは無かった。
また、元々アパラチャンに友好的な将兵達が、
共和国軍と非戦闘員らの戦闘を見過ごすわけにいかなかった事も事実である。
だが、第20師団師団長、板猪口征四郎中将は最後まで部隊を動かそうとはしなかった。
その為、直ぐにでも部隊を動かすべきだと考えていた部隊指揮官の間には、
師団長のこの行為は非人道的行為であると揶揄する者さえ現れ始めた。

そしてついに、ショタロン河防衛の一翼を担っていた美月支隊が独断で前進するのである。

P12.gif

支隊長美月寄与尚大佐の部隊は、
戦車40輌を有する戦車第3連隊の兵員で構成されており、
赤葉支隊の兵力と合わせ、
ショタロン河防衛の要として期待されていたのであるが、
単独での突出は敵の格好の餌食となった。
既に、アパラチャン民族独立義勇軍の大多数を鎮圧した共和国軍は、
次の標的として現れたこの美月支隊に全兵力を集中させるのである。

戦いは熾烈を極めた。
ただでさえ戦力差がある上に、共和国軍の主力戦車「S2戦車B型 パンチェラ」と、
帝国軍の主力戦車「九九式戦車 ガム」とではまるで話にならなかった。
次々に撃破されていく帝国軍。
戦いが始まって僅か1時間足らずで、美月支隊は壊滅的被害を受けたのである。

だが、この美月支隊の勇戦を目の当たりにしたレジスタンスは、
すぐに息を吹き返し、共和国軍の側面に躍り出るのであった。

一方、板猪口征四郎中将は、赤葉支隊に美月支隊の残存兵力を掌握して、
ショタロン河へ後退するように命令を下す。
美月支隊が突出した際、
ショタロン河防衛線が意味をなさないと考えた板猪口征四郎中将は、
この赤葉支隊に美月支隊の救援を命じていたのである。

赤葉美具寒大佐は美月支隊の残存兵力を掌握すると、ショタロン河へ後退。
これを見た共和国軍は逃がすまいとして部隊を前進させる。
謀らずも当初の予定と同じく、敵を引き付ける形となったのである。

板猪口征四郎中将はこの機を逃さず、
ショタロン河畔に展開していた全部隊に攻撃を命じる。
また帝国陸軍飛行第5戦隊が共和国軍に対し攻撃を敢行。
これによって、一時的に共和国軍の戦力を低下させた帝国軍であったが、
共和国軍戦闘航空旅団の反撃にあい、飛行第5戦隊は壊滅する。
上空支援がなくなり、帝国軍は次第に劣勢を強いられるのであった。

P12.5.gif

赤葉支隊別働隊はこの劣勢を打開する為、
モチヅキ山を経由して共和国軍の後方へ周り込み包囲しようとするも、
その形成には至らず、逆に孤立状態に陥るのであった。
戦力を立て直した共和国軍の右翼攻撃隊と戦闘の後、各個撃破されてしまうのである。
残された最後の要である赤葉支隊主力も、
ショタロン河において激戦を繰り広げるが次々に撃破され、
赤葉美具寒大佐も、敵戦車と5時間にも及ぶ戦闘の後戦死した。

P13.gif

後に血染めの河と呼ばれるこの激戦は、
共和国軍の圧倒的勝利で幕を下ろしたのである。
この戦いの双方の戦果は、
帝国軍が30輌の戦車を撃破したのに対し、共和国軍が撃破した戦車は100輌であった。

戦車部隊が壊滅しショタロン河防衛線も突破された事により、
帝国軍には共和国軍の侵攻を阻む手段が無くなってしまった。
しかし、帝国軍が壊滅的被害を受けた一方で、
未だ共和国軍に対する抵抗をやめないレジスタンスの存在があった。
レジスタンスの抵抗は凄まじく、
一時は共和国軍中央攻撃隊の戦車10輌を撃破する戦果をあげた程であった。

3月22日。
共和国軍はドンキコン市郊外の北方10kmの地点に位置するアウヤンダ町に迫った。
板猪口征四郎中将は、戦火が市内に飛び火するのを避ける為に、
第20師団の全兵力を市内からドンキコン市東方のエグザイルの森へと移動させた。
共和国軍はこれを見て、左翼攻撃隊をそのままドンキコン市に向かわせる一方、
右翼攻撃隊と中央攻撃隊をエグザイルの森へ向かわせる。
帝国軍第20師団は必死の抵抗を見せたが、
戦車を主力とした共和国軍の前にあってはまるでなすすべが無かった。
同日午後2時。
残存する僅かな歩兵部隊と共に、
師団長板猪口征四郎中将以下、幕僚数名は最後の突撃を敢行。
全員壮烈なる戦死を遂げた。

また同時刻、ドンキコン市を包囲した左翼攻撃隊のアイレム=トレコ大佐は、
同市に対し降伏を勧告。
未だ徹底抗戦を唱える市民達をなだめ、
市長のラダフォード=ドンタコスはこれを受諾するのであった。

戦果
帝国軍
戦車40輌撃破。
戦闘機10機撃墜。
爆撃機10機撃墜。
ドンキコン市陥落。
第20師団長板猪口征四郎中将戦死。

敗北

共和国軍
戦車100輌撃破。
戦闘機10機撃墜。
爆撃機10機撃墜。
歩兵部隊殲滅。
ゲリラ220人殲滅。
ドンキコン市の占領。

勝利

[イベント]
アパラチャン列島で死闘が繰り広げられている中、
帝国陸軍は今次大戦を戦い抜く為に、
予想される戦闘地域一帯を統括する大南方軍を編成した。
これまで植民地や委任統治領などを守備する部隊は、
内地と同様、師団程度の部隊が皇帝に直隷していたが(大茶派遣軍は例外)、
これにより本土以外の陸軍部隊は大南方軍に隷属する形となる。
大南方軍編成にあたり、中部大東洋方面を担当する第1方面軍、
南大東洋方面を担当する第2方面軍、東大東洋方面を担当する第3方面軍、
西大東洋方面を担当する第4方面軍も新たに編成し、それぞれ隷下に置いた。
また、帝国本土においても戦時体制確立の意味合いから、本土防衛軍を新たに編成し、
北部、中部、東部、西部、南部、5つの軍管区ごとに分け、
防衛総司令部を上級組織として置くのである。
(ただし防衛総司令部自体は、作戦部隊を持たない)

防衛総司令部
  本土防衛軍
    北部軍管区
    中部軍管区
    東部軍管区
    西部軍管区
    南部軍管区
大南方軍
  第1方面軍
  第2方面軍
  第3方面軍
  第4方面軍

[兵器ファイル]
帝国陸軍
【戦車】
九九式戦車「ガム」
武装
37mm戦車砲×1
6.5mm機関銃×2
砲塔装甲
前/側/後面20mm
車体装甲
前/側/後面30mm

解説:
帝国軍の戦車は歩兵支援を念頭においていたため、
機動力に勝る戦車を重視して開発していた。
武装も対歩兵、対機関銃陣地用を装備している。
アパラチャン列島防衛戦時には共和国軍の戦車と激戦を繰り広げたが、
共和国軍の戦車には殆ど通用しなかった。

共和国陸軍
【戦車】
S2戦車B型「パンチェラ」
武装
75mm戦車砲×1
7.92mm機関銃×2
砲塔装甲
前面55mm/側面30mm/後面45mm
車体装甲
前面75mm/側面45mm/後面50mm

解説:
共和国軍の主力戦車として開発が進められたSシリーズ。
S1戦車での経験を生かし、
敵よりも攻撃力に勝る戦車開発に力を入れて完成したのがこのS2戦車である。
A型はS1戦車の砲塔を搭載した実験的な意味合いが強かったが、
このB型で共和国軍が求めていた戦車が完成したと言える。
アパラチャン列島攻略戦時においては無敵の力を発揮した。

それにしても、
技術力に差がでてくるともうどうにもならない。
普通のゲームなら、致命的なバグですよこれは!
少しルール変更しようかしら。。。
posted by 二条ジョウ at 15:13 | Comment(6) | TrackBack(0) | ペーパーキャップ戦略 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりのキャップ戦略ですね。
続きも楽しみにしてます
Posted by クリームころすけ at 2009年04月01日 14:19
やはり戦力差がありすぎでしょう。
帝国軍には強力な助っ人が必要不可欠ですよ。
Posted by sergeant at 2009年04月02日 22:29
いったん開いた技術力の差を埋めにくいのが厳しそうですね、、。

ルール変更か大胆な(?)外部からの戦力補強がいりそうです。

全く関係ありませんがショタロン河がショタコン河に見えてしまい
“まさかっ!?”
と焦りました。
Posted by そうてん at 2009年04月07日 20:25
>クリームころすけさん

ありがとうございます。
次こそは勝って見せます!

>sergeantさん

今回、村を占領されなければ無限増殖するゲリラを投入したのですが、殆ど意味をなしませんでしたね。
やはり根本的な問題(技術力の差)が……。

>そうてんさん

そういわれれば、ショタコン河に間違えそうですねw
ええ、意図してませんよ。
Posted by 二条ジョウ at 2009年04月09日 23:38
サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。

こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
GLLWszCa
Posted by hikaku at 2009年05月12日 08:10
初めまして。
リンクの件なのですが、主旨が違いますので辞退させていただきます。
Posted by 二条ジョウ at 2009年05月16日 17:22
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