まず初めに謝ります、ゴメンなさい。
私はこのゲームダメでした。。。
ファイナルファンタジータクティクス。
FFシリーズ初のシミュレーションRPGとして登場したこのゲームは
2007年にPSPにも『ファイナルファンタジー〜獅子戦争〜』と言う名で発売されました。
シミュレーションゲーム初心者な人にもとっつきやすく
育成要素や、重厚なシナリオ等もあい間って
今も根強よい人気を誇る良作ゲームとして位置づけられています。
客観的に見て、ゲーム自体は面白い部類であると思います。
まるでIFの歴史を体験しているかの様な重厚なシナリオが見せる世界観。
そして、物語を盛り上げる登場人物達の数々の名台詞。
好きな人にはたまらないと思います。
そして、何と言ってもこの世界観。
スケールがでかいのです。
ゲームの舞台である『イヴァリース』で起こった歴史の中の
『獅子戦争』と言う戦乱を追体験していきます。
ゲーム開始時には、既に獅子戦争がどのような行く末を辿るのかが
プレイヤー自身に示されているのですが
そこに隠された真実と、歴史に名を残せなかった1人の人物にスポットを当て
プレイヤーは文献を紐解きながら展開していくのです。
つまりプレイヤーは
既に世間一般で常識となっている歴史と
この文献を基にした歴史のどちらが真実であるのかと言う
まるで歴史の探求者的な位置付けで物語を楽しむ事ができるのです。
ちなみに、客観的に見てと言ったのは
私自身、このゲームのシナリオが全く受け付けなかった為です。
これはシナリオ自体が駄作だったからと言うよりも
どうにも社会派ストーリーを重視しているようなゲームは苦手なんですよね。
ラブコメ要素とかは全く平気なんですけど
民族、国家、戦争、人種、階級、宗教、などを扱ったものは特に。
何だか、個人の価値観を押し付けられているような感じがして……。
プレイヤー自身が考えながら
一登場人物として物語に介入する形であったら言う事無かったんですけど
重厚なシナリオであればある程、人間ドラマとかも多分に含まれてきて……。
いや、それが悪いわけじゃないんですけど
主人公=プレイヤーでいたい私にとってはこれが耐えがたいほどなんです。
ただ、そうなると、ほとんどのRPGやSRPGに言えるのではないか、と言われそうですが
そう言うわけでも無いんです。
う〜ん、うまく言えませんが、これはもう理屈じゃなくて心の問題なんです。
ごめんなさい。
ああ、でも、この世界観は好きですけどね。
私は、PS版とPSP版の両方を持っていましたがPSP版は売ってしまいました。
二度購入した経緯はゲーム自体が別に嫌いな作品ではなかったからです。
そもそも、シミュレーションゲームは大好きなジャンルですし
また、Xが好きだった事もあり、キャラのカスタマイズにしても
それを継承、発展させたシステムは素直に好感触でした。
私は個人的に、シミュレーションにシナリオはあまり求めていません。
元々、シミュレーション系は、大戦略や提督の決断のように
基本となる世界設定はあるけれど
後は、個人が自由に戦術・戦略を駆使して進めていくというのが好きなんですよね。
だからタクティクスでも、シナリオを我慢すればゲーム自体は面白いものであると
そう自分に言い聞かせていたし、実際、楽しんでいました。
でも、このゲーム、システム的には申し分が無いのですが
バランスが悪い事この上ありません。
難易度が高いのではないです。
ただ、バランスが悪いのです。
例えば、第3章のリオファネス城での戦い。
これ、3連戦を行う事になるのですが
その前までストーリーイベントで上げたレベル程度で
2連戦目まではこれたのにも拘らず、3連戦目で、まさかの一騎打ち&強敵出現!
しかも、一騎打ち後に待ち受けるボスとの戦い……。
まぁ、これだけなら、難易度が高いと言う事で攻略のしがいがあるわけですが
この3連戦を行う過程で、セーブを行う場面に出くわすわけです。
まぁ、3連戦を行っているわけですから
万が一の戦術ミスで一からやり直す事にならないように
セーブをするのは普通に考える事ですよね。
で、セーブをして、3戦目の戦いに挑むと
レベル上げをしていなかった場合、ここで積むことになります。
もう一度レベル上げをしたくても、セーブをしてしまった以上は
やり直す箇所は3戦目突入前……。
殆どのSRPGに言える事ですが、レベルの概念がある以上
そこにいくら戦術を用いたとしても
レベルの差があり過ぎるともうどうにもなりません。
だから、そう言った場合は救済措置とかがあるわけですが
このゲームの場合は、逆にそれまでの苦労を水の泡にしてくれる仕様となっているわけです。
3戦目突入前に低いレベルで到達してしまい
尚且つセーブをした場合には積んでしまうわけです。
で、最初からやり直すと……。
これは、難易度が高いと言うよりも、あきらかにイジワル仕様です。
例えば、メガドライブのワールドアドバンスド大戦略は
クソな難易度ではありますが
それでも、戦術を駆使して勝利にみちびく事は可能なのです。
確かに、何度も何度もやり直しながらの勝利ですが
しかし、効果的な戦術を見つけて攻略していくその過程こそが
シミュレーションの醍醐味なので、難易度は高いのですがやりがいがあります。
でも、レベルの差はレベルを上げるしかありません。
勿論、レベルの概念がある以上、それは仕方のないことなのですが
意図的に積ませるような仕様は難しいんじゃなくて、バランスが悪いだけです。
で、私はこれに超憤慨して、PS版を途中で諦めました。
時は変わって、PSP版に移植されると言う事を聞いて
私、前例があるのにも拘らず買ってしまいました。
改善されているだろうと言う希望的観測に基づいて……。
PSP版では新たにムービーや新ジョブとかも追加されていましたが
残念ながら、積んだところは合いも変わらずでした。
しかし、前知識があったので
そこはレベルを上げていたのは言うまでもありませんがね。
まぁ、このレベル上げにしても
イベントキャラじゃないザコキャラ達が、主人公達に並行して強くなっていくので
ストーリーでの戦闘が全然面白くも何ともない仕様になってしまうんですがね。
で、それを危惧した私はレベル上げをやめます。
すると、その先に待ち受けていたのは
またしても同じような仕様で積める箇所の存在。。。
個人的にシナリオがダメだっただけに
ここら辺をもう少し改善してくれれば見方も変わったかもしれませんね。
残念です。
ただ、その後、PS版とPSP版を比較してプレイしましたが
シナリオ云々を抜きにすれば何気にバランス的にはPS版の方が良いです。
PSP版は処理落ちもバグも酷すぎます。
まぁ、今やるなら断然アーカイブス版でしょうね。
『ファイナルファンタジータクティクス』評価:☆☆
発売・スクウェア
ジャンル・シミュレーションRPG
発売日・1997年6月20日
定価・6,800
2009年10月20日
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二条さんは苦労が絶えませんなwww
二条ジョウさんはゲーム好きなんですね。
レビューが良い点も悪い点もしっかり書いてあり、かつ見やすい良いレビューだなと思いました。
FFT、私もプレイしたことあります。
個人的には好きな部類の作品なんですが、確かにあの城での3連戦(特にウィーグラフ)はバランス悪いというか・・・アレですよね。
私もサイトを運営しているのですが、「良いサイトだな」って思ったので勝手ながらリンクさせてもらいました。
URL:http://internet-game-m.seesaa.net/article/130800104.html
無料でできるインターネットゲームを紹介しているサイトです。
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検討よろしくお願いします。
もしOKなようでしたらお手数ですが当サイトに一言コメントくれると助かります。
では。また遊びに来ますね。
長文失礼致しました。
ただ、シナリオが良かったので、楽しめたげーむでしたね。
そのシナリオが気に入らないとなると、確かに辛いものがあるな〜(笑
やる気が失せるのも分かります。
まぁ、人生そんなもんですw
>Tさん
初めまして。
お褒め頂きありがとうございます。
素直にうれしく思います。
それと相互リンクO.Kです。
リンクが完了次第、報告にあがります。
>黒猫さん
世界観は好きだし、キャラの育成とかも楽しかったんですけどね。
ただ、やっぱバランスとシナリオで個人的にマイナス面の方が大きいです……。
>sergeantさん
シミュレーションRPGはただでさえ時間がかかりますから、アクションとかとはわけが違います。
前知識を持っていれば話は違いますが、前知識を殆ど仕入れない私には辛すぎました。
OKしてくれて嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いいたします。