2009年10月29日
No.120 ファミコン『ロードランナー』レビュー
ハドソンのサードパーティー初参入ソフトのひとつ『ロードランナー』。
ナッツ&ミルクより3日遅れての発売となりました。
元々はブローダーバンド製のアップル2版がオリジナル。
国内のパソコンや多種多様なハードに移植されていますが
やはり私の中でのロードランナーと言えば、ハドソンのロードランナーしかありえません。
しかし、私は元々ロードランナーをクソゲーと認識していました。
一番最初にプレイしたのは
友達のお兄さんが持っていたFM-7版(ソフトプロ製)のロードランナーでした。
今思えば、操作性を抜きにしたらかなり面白い出来だったと思いますが
いかんせん当時ファミコンで慣れていた私には
棒人間なだけなキャラには愛着がわかず、クソゲーのレッテル扱い。
おまけに難しくとてもクリアができないときて
ロードランナー自体をクソゲーと私に呼ばせていたその元凶なソフトです。
次にプレイしたロードランナーは
これまた私に良い印象をあたえなかったPC-6001版(システムソフト製)です。
同じく友達のお兄さんにやらせてもらったソフトでしたが
まず、ゲームのロードが長すぎて死ぬかと思った!
今のゲームに慣れている人には恐らく耐えられません。
私だってファミコン後期な世代ですから、頑張って耐えたぐらいな感じです。
しかもモノクロ画面です!
前のFM-7版より質オチしているコレにいい印象を持つはずがありません。
ちなみにロードが長いのは、テープの読み込みに時間がかかる為です。
したがって、ロードランナーだけにロードが長いと言う訳ではありませんので注意!
つか、このPC-6001版はフロッピーディスク版もあったみたいですがそっちは知りません。
てなわけで
ロードランナーをクソゲーとして認識していた背景には
そう言う理由があるのです。
勿論、FM-7版だってPC-6001版だって、本当にクソゲーと言う訳ではありません。
私が若かった事と、世代的にそう言うゲームには慣れていなかったことがあげられます。
めぐり合った時代と私がもう少し大人だったら……、
あるいは一番最初にプレイしたのがFM-7版ではなかったとしたら
もっと違った未来が切り開けていたかもしれません。
そして、ハドソン版ロードランナーとの出会いが私の運命を大きく変えたのです。
ハドソン版のロードランナーをプレイしたきっかけは
当時好きだったゲーム『ボンバーマン』のキャラが敵として出ていた事が上げられます。
クソゲーだと思っていたゲームに、自分の好きなキャラが登場する……。
これだけで当時の私的には、
「実は面白いゲームなんじゃないのか?」
と思ってしまうのです。
おまけに、このゲームを持っていた友人のテクニックにも魅せられた私は
自分の中の『ロードランナーはクソゲー』と言う認識を拭い
次第に興味を持つようになったのです。
きっかけは些細なこと。
でも、私のゲーム歴の中でそう言った偏った認識は幾度となく覆されてきたのです。
……まぁ、単純な性格ですから。
とにかく、このロードランナーは衝撃的でした。
移植物ですので、オリジナルと比べたらゲーム的にはどうなのかは分かりませんが
当時子供だった私の感性的に、棒人間じゃなかった事がまずうれしかったものです。
ファミコンのドット絵は愛着が持てると感じた最初のゲームだったのではないでしょうか。
金塊を全部集めて脱出するシンプルなルールながら
プレイヤーを追うロボットやステージの複雑さも相まって
見た目ほど単純と言うわけでもありません。
プレイヤーはロボットに直接攻撃することが出来ないので
行動パターンを読みつつ回避し、複雑なステージを攻略していく事になります。
50面にも及ぶステージをクリアするだけでもやり応えがありますが
エディットモードで自分だけのオリジナルステージを作るのも楽しみの一つでした。
セーブ機能は残念ながらありませんが、このエディットモードは特にハマった1つです。
(ファミリーベーシック用のデータレコーダがあればセーブはできる)
とにかく奥深く、今プレイしても決して色あせないそんな初期の名作ですね。
『ロードランナー』評価:☆☆☆☆
発売・ハドソン
ジャンル・アクションパズル
発売日・1984年7月31日
定価・4,500
この記事へのトラックバック
そしてゲームのプログラムを毎回カセットテープからロードしてた時代なんですよね、なんともレトロすぎます。
当時のフロッピーディスクは、5インチと8インチがあったように記憶してます。
しかも紙のケースに入ってるやつで、ディスクドライブも高額。
今ならPCが1台買える値段だったような。
・・・・・いかん、話がロードランナーから外れてしまいました。
そしてボンバーマン→ロードランナーの流れも凄いです。時間差掘り、とかありましたよね。でも苦手でした。今やっても…無理だろうなあw
88で使っていた物が5インチだったのですが、当時のフロッピーディスクは大きいものがありましたよね。
しかも、すぐにへし折れそうなw
5インチですらそうなんですから、8インチのフロッピーを見たときの驚愕振りといったらありませんでしたw
>gunchangさん
時間差掘り!いや〜懐かしい〜。
良く練習しましたw
でも、私もテクニックがあったほうじゃないんでなかなかw