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2011年03月26日

No.147 ファミコン『ハイドライド・スペシャル』レビュー


ハイドライド・スペシャルと聞いて、思い浮かぶ事は何でしょうか。
良作、クソゲーとする意見こそ分かれるものの
難しいゲームと言う認識で一致するのではないでしょうか?

ゲームの雰囲気こそ後年発売されたファルコムイースを彷彿とさせるゲームですが
このハイドライドは、スタート開始から何をしたらいいのか分からない!
と言った様に、優しいゲームを売りにしていたイースとはまるで別物。
ゲーム中には攻略に関するヒントなどは一切ないので
全て自分自身で解決し見つけていくしかありません。
優しさなど微塵も感じさせないそんなゲームなのであります。

しかし、パソゲーではそれが当たり前。
高難易度のゲームほど良いとされていた当時において
ハイドライドもまた、自由度が高くバランスも良くおまけに面白いゲームとして
多くのパソゲーユーザーには良作ゲームとして位置付けられたものでした。

ですが、こう言ったゲームに慣れ親しんでいなかったファミコンユーザーにとっては
敷居が高く、パソゲーで良作とされていた今作は
ファミコンでは一転してクソゲーとして認知される様になってしまったのです。
今でこそRPGはゲームの王道と言えるものですが
当時はRPGと言えばマイナー中のマイナー。
パソコンで遊んでいたユーザーならいざ知らず
ファミコンからゲームに入ったユーザー、特に当時の子供達に
この手のマニアックで理不尽極まりないゲームが
受け入れられる事はあまり無かったのです。

で、このファミコン版のハイドライド・スペシャル。
パソコン版のハイドライドをよりやり易く、ファミコン向けにアレンジを施した物です。
私は昔、88版をちょっとプレイした事があったのですが
勿論、移植の出来も申し分ありません。
難易度もパソゲーと比べて遜色ありませんしねw

そもそもこのゲーム、当時中古で買って説明書が付いてなかった人は
かなり苦労したんじゃないかなと思います。
操作方法とか分かりにくいですからね。
あとセーブをドラクエみたいな感じでやってしまったりとか。
このゲームのセーブは一時セーブなので電源を落とすとデータが消えるんですよ。
なので、そう言ったシステム面的な所を知らないと
クソゲーと思っちゃうかもしれません。

00885.gif

ゲームのジャンルは、アクションRPGに分類される物。
敵を倒し経験を積み、アイテムを見つけ、悪の親玉を倒す……、そんな流れです。

まず、ストーリーですが
封印されていた悪魔バラリスが復活して
フェアリーランドの王女アンが魔力によって三人の妖精にされてしまいます。
三人の妖精にされた王女アンは、フェアリーランドのどこかに隠され
フェアリーランドは、悪魔バラリスの手によって支配されてしまいます。
そんな悪魔バラリスの悪行に耐えかねた若者ジム君が
平和なフェアリーランドを取り戻す為
怪物のうごめく荒野へ敢然と挑戦していった……、
と言うのが今作のお話。
ちなみにジム君はジムと言わずジム君なのであります。

ゲームを開始すると、いきなり荒野に立ち尽くしている状態から始まります。
初見の方にはここから何をしたら良いのか分からないかもしれませんが
しばらく動かしていると、主人公が貧弱である事が分かります。
何をしてもどうこうしてもすぐにやられる。
そして、そこから導き出される事は
経験を積んでレベルを上げなければならないと言う事。
序盤でプレイヤーがしなければいけない事は、まずジム君をある程度強くする事なのです。

それとレベル上げの過程で学ぶ事はまだあります。
セーブ&ロードの活用法を身に付ける事です。
レベル上げに勤しんでいるからと言っても
ちょっとした事でジム君はすぐに死んでしまう事が多々あります。
なので、こまめなセーブは必至です!
ただし、ゲームを中断する為にセーブを使ってはいけない事を認識しておきましょう!
(中断する時はセーブの変わりにパスワードを使います)

そうやって、プレイヤー自身が発見しながら
ジム君と共に成長していく、それがハイドライドの醍醐味なのであります。

00886.gif
スタート直後な図。
この様に荒野に立ち尽くしている状態から始まります。


初めはガムシャラに攻撃(ATTACK)しかしていなかったのに
いつの間にやら防御(DEFEND)との切り替えをうまく活用できている自分。
そして敵に攻撃する際は、後ろからと言う事も同時に学んでいくのです。

なお、この手のゲームで有名な攻撃方法に
敵とプレイヤーキャラの位置を半身ずらして攻撃する方法がありますが
このゲームの場合だと、失敗は死に直結する恐れがありますので
慣れないうちは後方からの攻撃方法が確実であると思われます。


さて、このゲーム。
敵が強い、すぐにやられるなどして、セーブとロードの活用は必至なぐらいに
難易度が高いわけですが、このハイドライドが難しいとされている理由は
何もそんなところだけではありません。
何度も言っているように、ヒントが本当に何も無いのです!
例えば、ゴールドアーマーのみを3体連続で倒さなければリングが手に入らない事や
何の変哲も無い森の中の木に妖精が隠れているなどと言った事も全てノーヒント!
見る人が見たら、クソゲーの烙印を押してしまいたくもなるでしょう。

しかし、本当に解けないのかと言われればそうでもありません。
これは、運も良かったのかもしれませんが
実はこのゲームを私、前知識も無く攻略本も用いずにクリアしております。
なので、私個人的に思う事は
クリアする事が不可能と言うほど理不尽なものでは無いと言う事です。
これは昔主流だったコマンド入力式のゲームや
ハイドライドの様なゲームに慣れているユーザーのみならず
一般にはヌルいゲームと言われているゲームで育った私の様な
ユーザーでも例外ではないでしょう。
ようするに、根気と諦めない心と運さえあれば何とかなるのです。

まあ、その運の要素が大きいってのもあるかもですが
ずっとやってりゃあ何とかなるってもんですよ。

00887.gif
必ず手に入れなければならないものではないけど
レディアーマーを3体連続で倒さなければ手に入らないシールドなんてのもあります。

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妖精さんハッケーン!スタート地点からメチャクチャ近い場所にいますが
だからと言って始まった早々に行くと敵の猛攻で死ぬ。
ちなみに妖精さんはあと2体おります。

00889.gif
個人的に苦労したのがこのドラゴン。
ここである事をしてその先のある物を破壊しないと、このドラゴンを倒す事ができません。
昔、ここで1時間ぐらい足止めを食らいました……。
なお、画面では既にある事をした後だったりします。

00890.gif
そして苦労の末のエンディング……。
ここまでくれば感無量!?


勿論このゲーム、万人受けするものでは無い事も確かです。
それでもRPGの新たな風として登場したこのハイドライドを
物は試しに一度はプレイしてみるのもいいかもしれません。
やればやるほど味が出てくる、そしてプレイヤーも成長できる
そんなゲームであると私は思います。

ちなみに、これからこのゲームを始めてみようと思う人で
レベル上げがメンドクサイと思う人もいるかもなので
無敵状態でゲームが始められる裏技を紹介して終わりにしたいと思います。
まあ、無敵使っても難易度が高い事には変わらないんですけどねw

1.ゲームを普通に始め、メニューを開き“GAME”を4回選びます。
2.ジム君をわざと殺させ、その後のデモを2回見ます。
3.パスワード入力画面で、3回間違えます。
4.パスワード「3DG0LFSUPERVER」を入力します。


この上記の流れを行うと
ジム君が無敵になっている状態でゲームが始められます。

『ハイドライド・スペシャル』評価:☆☆☆☆
発売・東芝EMI
ジャンル・アクションRPG(アクティブRPG)
発売日・1986年3月18日
定価・4,900


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posted by 二条ジョウ at 15:15 | Comment(8) | TrackBack(0) | ファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はMDのスーパーハイドライドで挫折したヘタレでございます。
ドラクエ等のヌルイRPGに慣れ親しんだせいかイマイチのめり込めませんでした。
どうやら根気と諦めない心と運が欠けていたようです。
Posted by sergeant at 2011年03月26日 22:57
すごいなぁ。私は中学生くらいの時に「説明書なし」のハイドライドスペシャルを中古で買って、ルールが分からずに撃沈しましたw
どれくらいわからなかったかと言うと、「ATTACKとDEFENDを切り替える」というようなシステムがあったことすら、今の今まで知りませんでしたw
今なら少しは楽しめるかもしれませんね。
Posted by monoku at 2011年03月27日 19:08
>sergeantさん

恐らく、この手のゲームを今やってみろと言われたら、私もきっと挫折してしまうかもしれません。
でも、アクションRPGはアクションゲームと違って、謎さえ分かっていればそれ程難しくは無いんですよね。
なので謎の部分は攻略サイトを参考に、雰囲気だけでもどうでしょうかw?

>monokuさん

私は説明書が付いていたものを買っていたので、そこの部分には気づきもしませんでした。
説明書がなければ、そんな所も不条理だったんですねw
今なら情報が溢れているので再チャレンジも比較的行いやすいと思いますよ。
Posted by 二条ジョウ at 2011年03月27日 21:43
実は当初友人に借りたソフトだったため自分も説明書なし、、、、

大雑把な説明は友人に受けたのですが、SAVE、LORDの意味が分かったのはだいぶ後で、死ぬたびにパスワード入力という苦行を余儀なくされ、レベルアップにかけた時間と、死亡時の精神的ショックは人の数倍でした。

、、今ではいい思い出です、たぶん(笑)
Posted by そうてん at 2011年03月28日 14:51
私はファミコンからゲームに入りました。
ハイドライドスペシャルは知ってましたが遊びませんでした。
記事を読んでると挑戦してみたくなりますね。
根気と諦めない心はあるつもりですが、あとは運があるかどうか・・・。(^-^;
Posted by Game-PaPa at 2011年03月28日 20:56
>そうてんさん

死ぬたびにパスワード……、それはかなりの苦行ですね、心中お察し致しますw
しかし、諦めずにやり続けたのがさすがですね、頭が下がります。

>Game-PaPaさん

是非挑戦してみてください!
根気と諦めない心があれば、いつかは運も向こうから来るかもしれません。
いつもの感じなら、きっとクリアできると思いますよ。
Posted by 二条ジョウ at 2011年03月31日 00:17
二条ジョウさん、こんにちわ。
「Xぼっくす」X改め「にゃんた」となりました。

エンディングまで行けたなんてスゴイですね!
僕がこのゲームを買った時は確か9才だったかな。

二条ジョウさんがおっしゃるとおり
「何をすればいいのか分からない」
んですよね。

表記も英語だしセーブもできない。
確か最後までやらずに投げちゃったと思います。
根気も品切れになってしまいました。
Posted by にゃんた at 2015年04月13日 06:27
>にゃんたんさん

このゲーム、なんだかんだでやはり前もって情報を知らないと厳しいですよね。
特に9歳だったら、投げるのも無理は無いかもしれません。
というか、今なら私も投げるかもw

ところで、名前を変えられたんですね。
了解しましたです。
Posted by 二条ジョウ at 2015年04月16日 22:53
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