第9戦目のゲームは、つるベー君が選ぶあのゲーム!
そのゲームとは……。
ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……。
ジャン!
『マリオブラザーズ』!
スーパーマリオブラザーズだけでは飽き足らず
ただのマリオブラザーズまで選んできたつるベー君!
スーマリ同様、この手のゲームはやり込んでいると言うのに
ホントに舐めきっているようですな!
「しかし二条さんはスーマリでは1-1敗退でしたがね」
「ぐっ!それを言われると返す言葉が無い……」
そう。
私は第3戦目のスーマリ対決で
最初のクリボーに突撃し1-1で敗れ去ってしまったと言う前例があるのです。
しかし……。
「いや、だがこのマリオブラザーズは違うぞ!」
「ほぅ。何が違うというのですか?」
そう。
このマリオブラザーズは違うのです。
何が違うのかと言えば……。
「このマリオにおいての勝負、それはもう協力プレイと言う名の潰し合いしかない!
そしてその協力プレイと言う名の潰し合いは過去に何度も繰り広げてきたのだ!
その意味においてこのマリブラでの勝負は、ただお前を潰せばいいだけだからして
スーマリ勝負の様にステージ攻略に神経を使う事とは全くの別物なのである!
だから、私を舐めない方がいい!」
一気にまくし立てた私の言葉を
どれぐらい理解したかは分かりませんが
つるベー君もスーマリ対戦時とは別物であると言う事を悟ったようです。
さて、そんな訳で10番勝負ではスーパーマリオカートも含めると
これでマリオシリーズからは3本目となります。
(ピンボールはキャラクターが登場するだけなので含めていません)
マリオシリーズに関して言えば、これが最後の戦い。
スーマリではつるベー君が……、そしてマリカーでは私が勝ちました。
3度目のマリオ勝負!
どちらがよりマリオに対しての愛があるのか!?
これで決着が決まります!!
ちなみに今回の勝負の形式ですが、
2Pプレイモードでどれだけの点数を稼ぐ事ができるかを競います。
ただしルールとして、相手を邪魔するなど
意図的に相手の行動を制限する行為が発覚した場合は
“マイナス5,000点”のペナルティを科す事にします。
最終的にゲーム終了時点での得点が高い方が勝利となりますが
同点だった場合は、最後まで残っていた方の勝利とします。
なお、私が1P側のマリオ。
つるベー君が2P側のルイージとなります。
「あえて、潰し合いにしないのか……。
まぁこれが本来の楽しみ方なんだろうけどね」
「そうですな。
純粋に点数を稼ぐ事のみに特化したルールだから
ちょっと紳士な対決っぽいですしね」
「だな。やっぱこう、スマートに勝負する対決もたまにはいいと思うよ。
つかマリブラで本当に協力してやるなんて、もしかしたら初めてかも」
「勝負ではあるけれども、協力してプレイ……。
なんとも平和的な対決じゃないですか!」
通常、マリオブラザーズの協力プレイだと
いつの間にか潰し合いを始めてしまう事が多々ありますが
あえてそれをしない勝負……。
逆にどう点数を稼ぎ、相手との点差を開くかがポイントとなりそうですね。
さてそんなわけで、
あえて協力プレイにした第9戦目の10番勝負!
どんな展開になるのか、そして勝つのはどちらか?
今、戦いの幕が切って落とされたのであります!
相手を陥れる行動はせずに、ただ純粋に点数を稼いでいく……。
これが頭では分かっていても、なかなかに難しい。。。
――潰せ、潰せ、潰せ。
……なんて言葉が脳裏をかすめる事もあって、表面上の和やかな協力プレイとは裏腹に
かなり自分自身をセーブしながらのプレイとなっていました。
――いかん、いかん。
今回は正々堂々と点数を稼ぐ事が目的。
潰し合いじゃないんだ。
そう自分に言い聞かせながら
はやる気持ちを抑えて、面攻略に全ての力を注ぎます。
すると、
「おっと失礼!床が滑るもので……」
つるベー君が敵を回避する際に、私のマリオを踏ん付けていきました!
それによって私のマリオは敵の矢面にさらされる事になりましたが
運良く回避できたので、やられる事はありませんでした。
しかし、不可抗力とは言え、そう言うのはやめて頂きたいもの……。
「おい、気をつけろよ、邪魔する行為は禁止なんだからな!」
「分かってますよ。
今のは意図的じゃないんですから許してくださいよ」
いくら意図的ではないにしろ
つるベー君のこの様な行為、実はこれで5回目。
これでは意図的にやっているのではないかと疑いたくもなってきます。
――いや、意図的だろ!
何を真に受けてるんだ私は!!
ここにきて、私はこの勝負の恐ろしさを痛感しました。
確かにルールには、意図的に相手の行動を制限したら
ペナルティを科せられる事は明記されていますが
逆に言えば意図的でなければ、その行為は許されると言う事です。
そもそも、邪魔する行為自体は禁止していないのです。
ただ5,000点のペナルティが科せられるだけ。
つまりつるベー君はその盲点を付いて
意図的では無い様に装って私を潰そうとしていると言う事。
恐らく、点数に余裕が出てくれば
ペナルティを受け入れる覚悟で積極的にジャマしてくる事も辞さない筈……。
――何と言うヤツ!卑怯の中の卑怯者!!
しかし、証拠がありません。
だから、それを問い詰めたとしても
彼が知らぬ存ぜぬを通せばそれで終わり。。。
私が問い詰めても意味が無いと言う事になります。
――だったら!!
私自身も、意図的では無い様に装って潰せばいいだけ。
まあ、つるベーが本当に私を潰そうとしていたのかどうか、本当の所はわかりません。
しかし、例えそうでなかったとしても
戦っている相手と協力なんて事はありえねーって事ですよ。
つるベーがルールの盲点に気づいていようがいまいが関係なし。
私は全力で戦うのみなのです!!
「いや〜、こう言った勝負も平和的でいいもんですね〜」
「平和的に勝負がつくのなら良い事だな!
恐らくマリブラで本当に協力し合ってる奴らなんてそうはいないだろ」
「ですな〜」
――よくもそんな白々しい事が言える。
まあアイツは私の離反には気づいていない様だから
立場的には私の方が有利って事を今思い知らしてやるがな。
そして私にもようやくチャンスが到来!
神の慈悲と言うのはやはりあるものです。
それは6面での事。
私がひっくり返した2匹の敵を
つるベー君がさも当たり前のように
蹴り落とそうとしていました。
このままでは彼に得点が加算されてしまいます。
しかし、逆にこれは彼をやっつける絶好のチャンスでもあります。
ちょうど私は敵の真下にいたので
つるベー君が来たのを見計らってもう一度下から叩いてやれば
復活した敵につるベー君がやられてしまう事は火を見るよりも明らか。
私は、意図的ではない感じで
あくまで自然に下からつるべーめがけて叩きます!
ドガッ!
「ぬほっ!」
「おっと!すまん!向こうに渡ろうとしたら当たっちまったよ」
予定通り、つるベー君は復活した敵にぶつかって1機消滅!
「おいおい、気をつけろよ」
「メンゴメンゴ!」
しかし、この時点で1万点以上の差が付けられていたので
1機消滅させたぐらいでは意味がありません。
とっととヤツを潰して、点数を稼ぐ事がもっとも重要な事。
私はまたチャンスをうかがいます。
そしてそれは9面での事です。
6面でつるべーを懲らしめてからと言うもの
私もつるべーも大人しく、協力プレイと言う偽善行為を素直に遵守しておりました。
しかし、つるベー君はここでついにその牙を私に向けたのです!
意図的ではない感じを装うのではなく、ハッキリと敵意を向けて!
「二条!死にさらせや!!」
私がひっくり返っていた敵を蹴り飛ばそうとした瞬間、
つるベー君が事もあろうに下から敵を叩き、復活させてしまったのです!
「ぬおっ!」
あきらかにルール違反です。
しかし……。
「ペナルティなんか怖く無いんですよ僕は。
ここであなたを潰して、その後でゆっくりと点数を稼げばいいだけなんですからね。
それに今のペナルティ分を引いても点数は僕のほうが上……、フフフ」
予想していた事とは言え
やはりヤツは協力プレイを放棄してきました!
しかも、ヤツと比べて私には点数の余裕が無いから
ペナルティを科してまで妨害行為は出来ない……。
あくまで私は意図的では無い感じでやるしかないのです。
しかしそれすらも、やり難くなってしまいました。
どうあがこうと難癖を付けて来る事は必至なのです。
――なら私も、ペナルティ覚悟でやらなければなるまい!
こうして、つるべーと私の協力プレイは破綻し
マリオブラザーズ恒例の殺し合いが始まったのでした。
下からの突き上げに始まり、ファイヤーボールの誘導、そして“POW”での奇襲攻撃。
ありとあらゆる手段を使い、お互いがお互いを潰しにかかります。
そして決着の時はあっちゅーまに訪れたのです。
二条、21,210点。
つるべー、38,000点。
ただし、
二条、ペナルティ−25,000点。
つるべー、ペナルティ−35,000点。
(バレていない分は換算してません)
となるので、最終的には、
二条、−3,790点。
つるべー、3,000点。
で、つるべー君の勝利となります!!
「ふぅ。協力プレイがまさかの殺し合いだったな。
まあ、これこそがマリブラの醍醐味よ!」
「なんだか心理戦まで加わって一番対戦したって感じだね。
いやでも、子供の頃みたいで楽しかったよ」
「ですな!」
こうして、第9戦目の勝負は白熱のうちに終了を向かえ
いよいよ最終決戦に向けて動き出すのでありました。
続く。
【第9戦 結果】 | ||
二条 | 負け | |
つるべー | 勝ち | |
【トータル】 | ||
二条 | 4 | |
つるべー | 5 |
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でも、これで後がなくなってしまいました。
泣いても笑っても残りは一戦。
果たして引き分けに持ち込めるのでしょうか?!
予想どおり最後は殺し合い。(^m^)
やっぱりマリオブラザーズはこうでなくちゃ。
次を勝てば引き分けですね。
で、デュースとなり特別にもう1勝負あることに期待しときます。(^-^)
元々協力する気が無かった、つるべー氏が一枚上手だったかも。
最後の本性現した感じが、人間の醜い部分がでてて良かったです(笑)
愛がありますか!?
なお、この勝負は引き分けと言うものが無いので決着が付くまで戦います!
>Game-PaPaさん
マリオブラザーズはやはりこうですよね!
引き分けなら最後の戦いを別に用意と言う形になりますが、はてさてどうなる事でしょうか。。。
>クリームころすけさん
つるべーくんが上手でしたね。
私は純粋まっすぐ過ぎましたw
そういう意味では開始段階で勝負の方向性は見えていた、とも言えそうです(笑)
まさに戦いの流れを掴みきれなかった私の大誤算ですねw
マリブラ恐るべしですw