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2011年12月10日

ハテゲー特集 No.9『スペースブリザード』


インスパイア計画。
それは、破産の危機に追い込まれていた二条建設が
起死回生を図るべく策定した計画である。
他メーカーが過去に製作したゲームからヒントを貰う事で
ヒット商品を生み出し、破産の危機から脱しようとしたのである。

そして、そのインスパイア計画のもと完成した『あみだ』
著作権問題などの障害もあったが
最終的にはこのあみだの売り上げによって
破産の危機から脱する事に成功したのであった。

そして、その成果に満足した二条建設は
あみだの発売から時置かずして、一本のソフトを世に送り出したのである。

それが今日紹介する『スペースブリザード』である。

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解説:
『スペースブリザード』
1989年の作品。
1980年に任天堂から発売されたアーケードゲーム『スペースファイアバード』
元ネタであると思われる固定画面シューティングゲーム。
ただし二条建設によるとギャラクシアンを手本としたとされている。
ファンの間では、ギャラクシアンとしたのは
任天堂からの著作権問題を回避する為……、
と言うのが定説となっているが真相は定かではない。
なお、裏設定とされるこのゲームのストーリーなどは、完全オリジナルであるが
これも任天堂のチェックを回避するために考え出された手段の一つであったとされる。

説明書より:
【ストーリー】
第三次恒星間戦争と呼ばれる地球連邦軍と異次元生命体との戦いは
四半世紀にもわたって行われていたが
戦局は日々人類側の劣勢に追い込まれていた。

西暦2789年の第五次ナガモンティ会戦で大敗北を喫した事により
地球連邦軍が定める絶対防衛ラインの一端が崩壊し
当初ここまでは攻められない安全圏として制定されていたメーデルボクッコ星系にまで
敵の魔手が伸びてきていたのである。
メーデルボクッコ星系が敵の手に落ちれば
宇宙空間歪曲航法が可能となり、太陽系への侵入も許す事となる。
これだけは何としても避けなければならなかった。

西暦2790年。
地球連邦軍は、異次元生命体のオリジナル素体と目される
異次元女王生命体H-277、通称スペースブリザード
異次元超空間と呼ばれる特殊空間にその存在を確認した。
メーデルボクッコ星系方面軍司令部は
総司令部からの指令に基づきこのH-277の調査を開始。

しかし、敵の妨害に阻まれ調査は難航する。

西暦2791年1月7日。
メーデルボクッコ星系方面軍司令部は
起死回生の一大作戦『レッヒェルン デス ユンゲン』を発動。
メーデルボクッコ星系方面軍のおよそ8割に当たる戦力を投入し
敵異次元生命体に総力戦を挑んだのである。
これは、難航していたH-277の調査を確実に行う為に
方面軍のほぼ全てを陽動に回したまさに決死の作戦であったのだ。
調査はヤンデル少佐が指揮する第268航宙戦隊が担当し
可能であれば、H-277の完全殲滅も行うものとした。

1月12日、ヤンデル少佐指揮する第268航宙戦隊は異次元超空間に到達。
女王生命体H-277の調査を開始する。
しかし、調査開始後、隊員達は次々に謎の死を遂げた。
異次元超空間の特殊空間が人類には適応しきれなかった為である。

ヤンデル少佐は調査を中断し、異次元超空間より脱出を図るも
すでに脱出は困難な状況であった。
その為、僅かに生き残った隊員達と共に
この特殊空間内部に潜む女王生命体H-277の完全殲滅に目標を絞るのである。

タイムリミットは僅か。
それは彼らにとって想像を絶する過酷な戦いの始まりでもあった。

【用語・解説】
九〇式制宙戦闘機 コスモバビロン
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地球連邦宇宙軍の新型戦闘機。
第三次恒星間戦争の切り札としてメーデルボクッコ星系方面軍に少数が配備された。
ヤンデル少佐が指揮する第268航宙戦隊に配備されたものは
これに超空間探査・測定器を搭載した改良型の二二型であったが戦闘性能は変わらない。

メーデルボクッコ星系方面軍
バルシャーク上級大将を司令官として
太陽系防衛の一翼を担う三大方面軍の一つ。
五個連合艦隊、五十個艦隊の総数十万隻を有する。
方面軍としては最大規模の戦力を誇り
惑星型防衛要塞、「パンティーラ」を指揮下に置く。

異次元生命体
西暦2609年にその存在が確認されたが今日に至るまでその概要は一切不明だった。
近年になり、異次元超空間から飛来してくる特殊生命体である事が分かり
彼らを生み出している女王生命体の存在がある事を知る。
地球連邦軍は、この女王生命体を駆逐する事で
全ての異次元生命体の活動が停止すると推測している。
なお、地球連邦軍DDLE対策研究調査局によると
西暦2791年現在、異次元生命体は1日10億体が生み出されていると推測もしている。

第三次恒星間戦争
西暦2759年、これまでその活動目的が謎とされてきた異次元生命体が
パイ・モミア星系第五惑星「シマンパ」の宇宙研究基地を突如として強襲した。
またこれを発端として、地球連邦宇宙軍の管轄する主要惑星に次々と攻撃を加えた。
地球連邦政府は、異次元生命体が人類に敵対する第一級危険生命体であると認定し
ここに、人類史上初の外宇宙生命体との全面戦争が始まったのである。

デレ・デデレレ・ヤンデル
西暦2760年9月7日誕生。
地球連邦宇宙軍士官学校卒業後、冥王星基地「フェオーラ」に配属。
なおこの頃、父である宇宙軍総司令官モンデル元帥が前線視察中に戦死している。
冥王星基地勤務後は、モーエルメガネッコ星系方面軍第150衛星軌道艦隊勤務となる。
第三次ナガモンティ会戦、ニャントワンワンオ宙域遭遇戦、
ペロロ・ペロリンソデノシタ宙域会戦などを潜り抜け戦果を収めている。
その後、本人の希望で連邦宇宙軍航空戦闘科を受験。
航空戦闘士官として転科を果たし、モーエルメガネッコ星系方面軍、
スケブラ星基地の防空戦闘機隊の第25地区隊長となる。
西暦2786年のスケブラ星基地防衛戦において
航空戦闘兵としては初陣を飾り多大なる戦果を収めた。
西暦2788年に連邦宇宙軍大学校専科入校を命じられ地球に帰還。
卒業後、統合航空本部部員として数ヶ月間勤務後、
メーデルボクッコ星系方面軍の第268航宙戦隊長として再び前線へ。
そして、運命の西暦2791年1月7日を迎えるのであった。

内容:
二条建設によるとギャラクシアンを手本としたとされるが
そのゲーム性はむしろ『スペースファイアバード』に似ている。

ギャラクシアンのように画面いっぱいに敵が出現するのではなく
常に決まった数(2〜5機程度)の編隊が次々と現れるのを倒していく。
現れる敵を一定数倒すと面クリアする仕組みだ。
敵は常に動いている状態なので難易度は高い。

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また大型タイプの敵には耐久力があり
1発のショットでは倒す事ができない。
特にボスクラスになると10発当てなければ倒せないなど
裏設定の絶望感が何気に体感できる仕様になっている。

なお、スペースファイアバードではバリアの概念があったのだが
このゲームにもその概念は存在する。
1機につき1回しか使う事ができないが
バリアを張ると自機が画面うえへと上昇する。
敵に体当たりを敢行するとなぎ倒す事ができるのだ。

このゲームはファミコンとMSXで発売されたが
ファミコン版は全30面なのに対しMSX版だと全20面となっている。
また、ファミコン版だけにオープニングが存在した。

MSX版タイトル画面
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MSX版はシンプルなタイトル画面となっている。

MSX版ゲーム画面
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全体的にファミコン版よりグラフィックがショボイが
BGMに関してはファミコン版より美しい音を奏でていた。

ファミコン版オープニング画面
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ファミコン版のみにあったオープニング。
この戦いの背景が解るオープニングであった。

ファミコン版エンディング画面
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何気に続編の匂いを漂わせていたが
この時点では何も考えていなかったらしい。

感想:
私が知る限り、任天堂はスペースファイアバードを家庭用ゲーム機に移植していないので
現在その雰囲気が楽しめるのは皮肉にもこの二条建設の作品のみとなっている。

全体的に亜流の域を出ないが
スペースファイアバードの移植作品としては非常に良く出来ている。
味を占めたのか知らないが、設定や世界観を引き継いだ完全オリジナルの続編や
スピンオフ作品が作られた事から見ても一応の成功はしたのであろう。
ただ、それらの評価が極端に低い事は言うまでも無い。

そして、二条建設はさらなるインスパイア計画を実行していくのである。


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posted by 二条ジョウ at 21:44 | Comment(5) | TrackBack(0) | ハテゲー特集 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヤンデル、メガネッコ、ソデノシタ・・・心躍る用語の数々。
MSX版も用意されているなど今回のハテゲーも力作じゃないですか。
裏設定の絶望感とやらを是非とも体験してみたいものです。
Posted by sergeant at 2011年12月14日 20:13
今回も力作ですね。

設定とかも細かいし、回を重ねる毎に本格的になってるなぁ(笑
Posted by 黒猫 at 2011年12月18日 19:08
>sergeantさん

どうもありがとうございます。
私自身これの元ネタのゲームをやった事が無いのですが、元ネタのゲームも相当に難易度が高かったようです。
私もいつか体験したいですねw

>黒猫さん

どうもありがとうございます。
私自身恐ろしいのは、回を重ねる=年数の経過なんですよね。
ハテゲーの最初の頃はそう言うのを気にしていなかったんですけど、いまは二条建設オンリーで時系列順でやっているので、そろそろ次世代機であるスーファミが登場してもおかしく無い年代となっているんですよw

まあ、スーファミはさすがに私の画力では再現不可能だと思いますがw
Posted by 二条ジョウ at 2011年12月22日 23:37
もっとこう言うのみたいです。
Posted by レトロ好き at 2011年12月25日 05:27
>レトロ好きさん

ありがとうございます。
がんばりますw
Posted by 二条ジョウ at 2011年12月27日 00:42
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