子供の頃、家の父がいつもの如く競馬場に行った時に
この『トランプボーイ』を拾ってきた事がありました。
競馬場に何故、ゲームボーイのソフトが落ちていたのかは分かりませんが
タダで手に入ったので特に疑問には感じず、とても喜んだ記憶があります。
ただ、このゲームは特にこれといって特徴も無く
トランプをするだけというものだったので、私はすぐに飽きてしまいました。
父のほうは、かなり熱中していましたが、私にとってそれは
ゲームボーイの所有権が父に移った事を意味していまして
喜びから一転、非常に危機的状況にさえ陥っていたのです。
私がスーパーマリオランドをやりたくても
父は四六時中ゲームボーイを手放さなかったので
私の焦りようと言ったらありませんでした。
会社から帰ってくると、酒とつまみを食いながらトランプボーイ。
トイレに行くときもトランプボーイ。
風呂からあがって、サスペンスドラマを見ながらトランプボーイ。
会社が休みの日には、競馬新聞を見ながらトランプボーイ。
飯を食べるときもトランプボーイ。
と言う有様です。
ゲームは1日1時間という当時の風潮もなんのその
平均したら1日に8時間ぐらいはやっていたんじゃないでしょうか。
ええ、トランプボーイだけでね。
つか、トランプボーイじゃなくて、トランプ中年だよこれじゃぁね。
まさに私なんか置いてけぼりですよ。
さすがにその状況を見かねた母が、何度か父に注意をしていましたが、そのたんびに、
「俺の唯一の楽しみをとるのか!」
と返ってきて、母もそのたんびにキレるので
夫婦喧嘩になることはあっても改善される事は無かったのです。
――もうこりゃぁ、ダメだな。
と、幼心に思い始め、ついに私はゲームボーイの所有権を父に委ねたのでありました。
まぁ、父が会社に行っている間は
私もゲームボーイができたのでまぁいいかみたいな感じです。
それに、いつかはあきるだろうとね。
ですが確かにトランプボーイにはあきましたが、
その後に購入した『テトリス』というソフトに
私は、いや二条家は、およそ10年にも渡って翻弄される事になろうとは
この時はまだ誰も気づいてはいなかったのです。
まぁ、テトリスについては、またの機会と言う事で……。


で、ここからレビューに入りますが、このトランプボーイがどんなソフトかといいますと
トランプができるゲームなんですな。
神経衰弱、大富豪、スピードの3種類が遊べるのです。
以上。
つか、レビュー短かっ!!
『トランプボーイ』評価:☆
発売・パック・イン・ビデオ
ジャンル・テーブル
発売日・1990年3月29日
定価・3,000



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