2014年01月28日
No.208 PCエンジン Huカード『NHKおかあさんといっしょ にこにこ、ぷん』レビュー
じゃじゃまるー!ぴっころー!ぽーろりー♪
どきどーき!あっちむいてーぷーん♪
多くの人たちと同様に、私もちっちゃい頃
NHKの幼児向け番組である『おかあさんといっしょ』を見て育ってきたワケですが
私が物心付いた時にちょうどやっていたのが、にこにこぷんという着ぐるみ劇です。
ちっちゃい頃の事なので、内容までは覚えていませんが
じゃじゃまるとか、その辺のインパクトあるキャラクターや
夢中になって歌った主題歌などは、今でも鮮明に覚えており
あの当時の一般的な子供達と同じく
私もこの着ぐるみ達に一喜一憂していた世代なのであります。
で、今日紹介するゲームは、そのにこにこぷんを題材とした
PCエンジンソフトのアクションゲーム。
題材が題材なので、ゲームをやらない人でも
15分ぐらいあれば簡単にクリアできてしまう程の完全幼児向けの内容。
5歳以上の子がプレイしようものなら、
クソゲーとしてボロクソに言ってしまう事も想像に難くないのであります。
実際、ゲームとしては全く面白くも何とも無いワケで
にこにこぷんに相当入れ込んでいる生粋のファンでなければ、
なかなかこのゲームで面白みを見出す事は難しいでしょう。
ただ、ゲーム性は皆無で面白くは無いものの、
にこにこぷんを扱ったキャラゲーとして見れば、
それなりによく出来ている作品と言えなくもありません。
嵐に巻き込まれ船が難破してしまった、じゃじゃまる達は、
島で出会った食いしん坊怪獣ぱっくんの力を借りて、にこにこ島まで帰る事になります。
しかし、ぱっくんは、お腹がすいて力が出ないので、
じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3人が食べ物を探す事に……。
そんな内容のお話。
ゲームは、全6ステージからなる横スクロールアクション。
各ステージ毎に指定された果物を3つ集めて、
そのぱっくんに食べさせ成長させるのが目的となります。
操作できるキャラクターは、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3人で
ステージ毎に好きなキャラクターを選ぶ事ができます。
キャラクターの性能に違いはありませんが、
じゃじゃまる達は一切の攻撃手段を持ちません。
その為、敵からの攻撃は避ける事が求められます。
しかし、いくら敵の攻撃をくらっても死ぬ事はないので
制限時間が無くなるか、指定された果物を取らずにゴールしない限りは
どんどん先に進むことが可能です。
また、制限時間が無くなったり、果物を集めきらずにゴールしてしまっても
ステージの最初に戻されるだけで、ゲームオーバーにはなりません。
というより、ゲームオーバーの概念がないゲームですので
何度でもやり直しができるのであります。
……まぁそういう様な事態になる事すらマレなので、
普通にプレイしていれば、誰でも簡単にクリアできるでしょうね。
なお、ステージ中にある扉に入ると、絵合わせパズルで遊べたり、
にこにこぷんのキャラクターのCGを拝む事ができます。
これは、ゲームの進行とは一切関係ないのですが、
単調なステージ攻略に飽きたら、扉に入って発散するのもいいかもしれません。
強制力も無いので、飽きたら中断する事もできますし。
……まあ、パズル自体も簡単ですけど。
ゲームとしてみれば単調で、すぐ飽きやすい内容ですが
ゲーム中のグラフィックは、ドットがきめ細やかで綺麗なので
小さな子供達やファンの人にとっては、見るだけで満足ができるかもしれません。
さすがに私はこのゲームに面白さを見出す事はできませんでしたが
キャラゲーとして見れば、悪くは無いゲームかと思います。
ただ幼児向けでゲームオーバーにもならないとは言え、
このにこにこぷんを見るぐらいの年齢の子が
まともにゲームで遊べるのかという疑問があるのも正直な所です。
そもそも、このにこにこぷんのゲームを求めている子供達が
PCエンジンユーザーにどれほどいたのかと。
そんなことをつい思ってしまう私なのでした。
『NHKおかあさんといっしょ にこにこ、ぷん』評価:☆☆
発売・NHKエンタープライズ
ジャンル・アクション
発売日・1991年12月13日
定価・6,500
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家庭用ゲーム機は低年齢層向けのソフトを避けて通るわけにはいかないのでしょう。
メガドラですら通った道ですしPCエンジンもまた然りであります。
私は、ピンポンパンとポンキッキーを見て育ちました。(^-^)
なるほど。
勉強になりました。
>sergeantさん
小さい子がサクっとやる分にはちょうどいい時間なのかもしれませんね。
でも、クリア前に飽きてしまうかも!?
>Game-PaPaさん
ポンキッキーは私も見てましたよ〜。
ピンポンパンはちょっと分からないですけどw