2014年04月19日
No.214 メガCD『らんま1/2 〜白蘭愛歌〜』レビュー
メガCDで発売されたらんま1/2のアドベンチャーゲームにして
完全オリジナルストーリーのフルボイス作品!!
変身体質が治せるという情報を手に入れた乱馬達が、
訪れた謎の巨大研究所で様々なハプニングに巻き込まれるっていう
原作さながらのノリで進んでいきます。
私は中学生の頃、ケーブルの再放送を見てらんまにハマった口だったので
それまで発売された関連商品を集める事に躍起になっていました。
当時はネット環境も無く、情報も限られていたので
これがえらい苦労したわけですが、
店頭でまだ見た事もない関連商品を発見した時には、
それは苦労の甲斐があったほど嬉しかったものでした。
このメガCD版らんまも店頭で初めて知って、その場で限定版を購入したわけですが
ゲームがメガCD専用という事もあり、なかなかに敷居は高かったわけですよ。
なにせメガCD本体を当時は持っていなかったので
プレイ自体は、それから10年以上も経ってからの事になってしまいましたからね!
で、10年越しにプレイした感想(といっても数年も前のことだけど)を言うと
ゲーム性はちょっとアレですが、
シナリオはらんま好きな私から見ても満足のいく内容でした。
10年待った甲斐がありましたねw
まあ、ぶっちゃけ、
これは普通にOVAで出してくれた方が良かったわーとか、思ってもしまいましたが。
ところで、ゲームの値段は2000円でしたが
限定版の中に入っていたテレカは、
当時秋葉原の専門ショップで、5000円で売られていました。
ちょっとだけ得をした気分だったんですけど、
すぐに安くなってしまいましたねw
転売しときゃ……、……コホン、ちゃんと取っておいて良かったぜ!
さて、脱線が過ぎました。ゲームの話をば。
ゲームは、フルボイスで進行していくアドベンチャーゲーム。
完全オリジナルストーリーということなので、
アニメや原作を見つくしたらんまファンでも充分楽しめる、
……っていうか、らんまファンじゃないと楽しめないだろう、そんなゲームです。
コマンド選択式で進行していくアドベンチャーゲームではありますが、
所々に、敵と戦わなければいけない場面があり、
じゃんけんのシステムを利用した格闘パートが随所に盛り込まれております。
単純に読み進めていくだけのゲームではないので、
ファンじゃなくても楽しめるゲーム性かと思いきや、
この格闘パートが足かせになっているせいでテンポも悪く、
ファンでもちょっとキツく感じてしまうのが正直な所です。
格闘パートでは、“突く”“蹴り”“必殺技”のコマンドから1つを選択し、
相手より強いコマンドでダメージを与えていく事が求められます。
コマンドにはじゃんけんと同じ性格があるので
“突く”は“必殺技”に勝ち“蹴り”に負ける。
“必殺技”は“蹴り”に勝ち“突く”に負ける。
“蹴り”は“突く”に勝ち“必殺技”に負ける。
というルールがあります。
なお、引き分けの場合、お互いダメージを受けません。
また、ダメージを受けると、“闘気メーター”が1つ上がり、5レベル以上になると、
闘気による強力な攻撃が可能となります。
ちなみに、相手の出すコマンドは一瞬表示されるので
それに合わせて攻撃すれば、確実に敵を倒す事は可能ですが
ストーリーが進めば進むほど、その一瞬の表示を肉眼で確認する事は難しくなる……、
というか不可能になるので、ぶっちゃけ完全に運ゲーとなるわけです。
運ゲーと化すのに、敵の出現も随所に盛り込まれているので(しかも硬くて一戦が長い)、
ストーリーを楽しむ前に、だるくなって投げ出すなんて事にもなるかもしれません。
実際、ストーリーはそこまで長くなく、アニメ1話分ぐらいなのですが、
極端な話、格闘パートが盛られて三倍増しぐらいのボリュームになっている感じです。
キャラクターは良くしゃべるし動くしで、
ビジュアルノベルとしてはかなりのクオリティを放っているのですが
いかんせん、格闘パートがダルいので、
物語を純粋に楽しめなくなってしまっているのがホントに勿体無いです。
ただ、それさえ我慢すれば、ストーリーはらんまファンなら充分楽しめる内容だし、
アニメーションも当時としてはヌルヌルと動くので、
ファンならただ見ているだけでも満足できる内容といえます。
でもやっぱり、これはOVAの方がより楽しめたかもしれません。
そういえば、らんまのOVAの最新作が2010年に出ていたりするんですが、
まだまだ原作のストックはあるし、これからも出てくるかもしれませんね。
この白蘭愛歌も、OVA化しませんかねぇ。。。
『らんま1/2 〜白蘭愛歌〜』評価:☆☆☆
発売・日本コンピュータシステム
ジャンル・アドベンチャー
発売日・1993年4月23日
定価・8,300
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自分も好きだったので、ちょっと興味があります。
らんまシリーズといえばメサイヤですが、うる星やつらはそういうわけではないですからね。
それはゲームアーツで良かったといえるんでしょうね。
>クリームころすけさん
まさか何年も経ってまたOVA化されるとは思いませんでしたよ。
見つからなくなる前にゲットしておきたいですね〜。