2015年02月26日
No.230 スーパーファミコン『牧場物語』レビュー
牧場物語は、現在までに25以上もの作品が作られている長寿シリーズですが
今作はスーパーファミコンで発売されたその最初の作品です。
荒地を開拓したり、作物を育てたり、動物達と触れ合ったり、
はたまた人々と交流をしたり恋人を作ったりと、
牧場経営をしながらほのぼのとした生活を送る
そんな箱庭系の牧場シミュレーションゲームであります。
祖父が残した牧場を、両親から修行と称して立て直すように言い付けられた主人公。
長い間、放置されていたらしき牧場は、まさに荒れ放題の土地と化しており、
牧場経営云々の前に、作物も家畜もなんら存在していない状態でした。
ロクな道具も無く、金も無く、何も無く、寝床はボロ家という状況で
主人公は、この荒れ果てた土地をまず開拓する必要があったのです。
恐らく、ここに連れて来られる前は、
花咲き乱れる美しい景色、草の茂る青々とした土地を想像して
期待に胸膨らませていたことでありましょう。
牛や鶏の世話や、自分の作った農作物に一喜一憂しながら、
親もとを離れて一人暮らしをするのも悪くは無いな……と。
でも、蓋を開けてみれば、
荒れ果てた土地に一人放り出されていただけなんていう現実。
あまりにも厳しい!
そして、あまりにも悲しい現実!!
しかもまだ子供(見た目的に)ですよ!
……しかし、このゲームは、ほのぼのとした癒しゲームであり、
ほのぼのとした空気を楽しむゲームであります。
したがって、その様な背景を深く考えてはいけません。
主人公の境遇はこの際無視して、
このほのぼの牧場経営シミュレーションの醍醐味を味わうのであります!
荒れ放題の牧場に放り出され、主人公の胸中はいかばかりであったか……。
このゲームは、春、夏、秋、冬の四季からなる1年120日。
その1年目の春から3年目の夏までの2年半、牧場を発展させていくのが目的です。
斧で切り株を割ったり、ハンマーで岩を叩き潰したり、草を抜いたりと、
荒れ果てた牧場を整地しながら、土地を耕し種を蒔き作物を育て、
また家畜の世話をしながら牧場を運営していきます。
勿論、育てた農作物や、家畜から得た牛乳や卵は出荷してお金に変える事も忘れずに。
序盤は、荒れ果てた牧場を整地していく事になると思われますが、
別にそれに縛られる必要も無く、どのように行動するかは全てプレイヤーの自由。
それこそ仕事なんかそっちのけでダラダラと過ごし、
自由気ままに毎日を過ごすのもまた一興といえるでしょう。
2年半が経てば、強制的にゲームは終わりますが、
これが正しいとしたやり方は無いので、
好きなように牧場を運営すればよいのであります。
なにも牧場を開拓したり作物を育てたりするだけではなく、
牧場を中心とした生活そのものが一つのテーマとなっているので、
ほのぼのとした空気を味わうことこそ第一!
箱庭の生活の中で、自分なりのライフスタイルを見つけていきましょう!
昼間っから露天風呂で汗を流すのも牧場生活ならでは。
そんな1日もありっちゃありデス。
さて、1日は午前6時から、午後6時までの12時間。
時間の流れは結構速いので、あれやこれやとやっているうちに
すぐに1日が経ってしまいます。
牧場の運営だけではなく、ご近所付き合いだったり、釣りなどの趣味に興じる時間や、
街の女の子達とイチャイチャする時間だって欲しいわけですから、
手広くプレイしようとするとなかなか大変だったりします。
となると、牧場の運営を何とか効率よくしたいと思うのが人の性。
特に牧場の整地にかける時間を何とかできないものかと考えることでありましょう。
何とかなるんですなコレが!!
実はこのゲーム、1日12時間とは言っても、
午後6時以降は、主人公が寝ない限り時間が経過しないんですよね!
つまり、最初の1日で牧場を整地し尽くす事が可能なんですわ!
またそれのみならず、農作物の種を蒔いたり水を与えたり、
家畜のエサになる牧草を刈る事も、毎日午後6時以降にやれば、
それだけ通常時にできる事が増えるわけです。
ただ、出荷が午後5時までなので、
農作物の収穫などは時間内に終わらせないといけませんが。
あと、意中の女の子と結婚した後は、午後6時以降に家に帰ると、
奥さんの幸せ指数だか愛情度だかが下がるとか下がらないとか……。
ちなみに、四季によって、できる事とできない事が変わってきます。
特に冬場は農作物も育たないし、
山に行って木の実を採ってきたり釣りをするといった事もできません。
秋はまだ釣りとか木の実を採るといった事はできるので、冬場よりはマシですけど、
手持ちぶたさになってしまう事は否めません。
なので最初の1日で整地し尽くさず、
この期間にコツコツと日頃できない事をやるというのも良いかもしれません。
というより、後半は牧場の運営も安定してくると思うので、
それこそ毎日作業みたいな感じになっていきますしね。。。
つか、ほのぼのゲーですから!コレ!
1日で整地し尽すとか、
女の子をナンパする為に効率重視にするとか、
全然ほのぼのしてないよ!
……まあ、それも一つの牧場物語の醍醐味といえば醍醐味ですケドね!!
なお、3年目の夏の終わりには、両親との再会が待っています。
エンディングでは、これまでどう牧場を運営してきたか、その評価がくだされます。
初期の牧場物語は、現在の牧場物語に比べて、色々と勝手は悪いです。
例えば、収穫物は1個しか持てない(馬ゲットで改善はする)し、
アイテムも限られた数しか持てません。
なので何度も何度も往復をする手間が非常に煩わしく感じます。
ただ、この辺りは後のシリーズでは改善されていますし、
初期の作品という事も考えると、
これは一つの味と考えてプレイしてみるのが良いかもしれませんね。
今もなお、シリーズ最高峰と考える人も少なくありませんし、
その辺を踏まえて始めてみると、また違った見方ができるかもしれません。
まあ、牧場物語のほのぼの感は、独特のゲーム性を醸し出しているので、
こういう雰囲気が嫌いでなければ、普通に楽しめる作品と言えます。
『牧場物語』評価:☆☆☆☆
発売・パック・イン・ビデオ
ジャンル・シミュレーション
発売日・1996年8月6日
定価・7,800
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知ってましたが、25以上もありましたか!
それだけ人気があるっていうことなんでしょう。(^-^)
しかし、
私、全然プレイしたことないんですよね。(^-^;
一度、プレイしてみないといけませんね。
そうなんですよ、25作品以上もあるのです!
私もその全てを遊んだわけではないので何ともいえませんが、手に取った作品はどれも面白かったです。
一度ぐらい遊んでみるのもいいかもしれませんよ〜。
全て遊びつくすのは大変そうです。
自分も全てのシリーズをプレイしたわけじゃありませんが、好きな人はとことん好きになるゲームですよ。
少しRPG要素が強めの牧場物語がやりたい方にはルーンファクトリーもオススメです^^
牧場物語が好きなら是非に。
ルーンファクトリーはオーシャンズやってますよ〜。
色々動き回れるのが面白いですね(^ω^)
最近は、ひつじ村にも手を出してみましたが、こちらも牧場物語とはまた違った楽しさがありました。