コナミからMSX向けに発売されたアクションパズルゲーム。
エジプトの王家の墓に眠る秘宝珠を求めて、
冒険家であるビックが王家の谷にあるピラミッドを探検する、そんな物語。
7年ぐらい前に、謎のゲームを追え!っていう記事で
思い出せないゲームとして紹介したヤツです。
かなり前のことですが、あのあと密かにゲットしておりました。
しかし、よもやそのあとすぐに手に入れたPSのMSXコレクションVol.3に
このゲームが移植されていようとは……。

じゃーん!

襲い掛かってくるミイラ達を避けつつ、
ステージ中にある秘宝珠っていうお宝を全部集めるのが目的のこのゲーム。
行動パターンが異なる多種に亘るミイラ達から逃げ回りつつ、
単純には取れない秘宝珠に頭を悩ませる事もしばしば。
アクション要素と、パズル的な要素を加味した、
ロードランナーに近いゲーム性を持っております。

ステージ中には、アイテムである剣やツルハシがあって、
それを駆使しながら攻略していく事が求められます。
剣は投げてミイラに攻撃を加えるもので、持っていると探索中は心強く、
またツルハシは、床に穴を掘る事のできる盗掘必須のアイテムです。
剣は投げた後に拾えば、何度も使用が可能ですが、
ツルハシは、一つにつき一回しか掘る事ができないので、
闇雲に入手したり、穴を掘ったりすると、ステージの攻略ができなくなってしまいます。
また、ロードランナーに近いゲーム性を持っていると言いましたが、
決定的に違う部分としては、主人公がジャンプできる点です。
しかし、アイテムを持っている時は、そのジャンプができないので、
必然的に段差が越えられません。
つまり、アイテムの入手には見極めが重要となってくるわけです。
パズル的な部分はそこまで難解というわけではありませんが、
これらの要素がうまく調和して適度な難易度となり
面白さを引き立てていると感じました。

ミイラは剣を投げてやっつける事が可能。
ただし復活するので、油断は禁物。

ツルハシを使って穴を掘らないと取れない秘宝珠も。
また下手な掘り方をするとツミます。
抜け出せなくなったら、自殺もやむなし。。。

秘宝珠を全て取っても、扉に入らないとクリアにならないので、
何度、あともう少しのところで泣かされた事かと……。
不覚にも、階段を高速で昇り降りしやがるミイラに、一瞬ビビったり、
独特のエジプト風BGMについメロディを口ずさんでしまったりと
思った以上に世界観に没入してしまった私ですが、
それだけになかなか奥が深いゲームだった事に気づかされました。
なお、MSX2用ソフトのコナミゲームコレクションvol.1には
こちらのゲームが収録されており、
そちらだとROM版よりステージ数が多く、尚且つエディット機能も搭載していたとか。
MSXのコナミのゲーム、まだまだ奥が深そうです。
『王家の谷』評価:☆☆☆☆☆
発売・コナミ
ジャンル・アクションパズル
発売日・1985年3月
定価・4,800



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機会があれば是非プレイしてみたいです。
コナミのMSXで出たゲームをまとめたものがPSで出ていたという事も知れてよかったです。
今一番プレイしやすい環境だと、アーカイブス版ですかね。
ただ、王家の谷が入っているVol.3だけは何故か配信されてないんですよね……。
もし、セガサターンを持っておられるようでしたら、サターン版のコナミアンティークスの方が1本にPS版のが3本まとまっているのでそちらの方がお特かと思います。
なかなか名作ぞろいですよ〜。