カードダスを中心とした商品展開がされたバンダイのSDガンダム外伝である、
騎士ガンダムシリーズの世界観をゲーム化した作品。
本作は、第1作目に当たるジークジオン編の前半、
『ラクロアの勇者』と『伝説の巨人』までを扱った物語となります。

ガンダムと言ったら、SDガンダムっていうぐらいには、
あの当時の小学生にとって、本編以上に認知度が高かったシリーズですが、
その中でも特にカードダスで展開していた騎士ガンダムシリーズは、
コレクション性もあって、あの当時の小学生を夢中にさせたものです。
私もカードダスを集めていた人間ですが、
本格的に集めだす頃には、シリーズも機甲神伝説ぐらいにはなっていたんですよね。。。
聖機兵物語ぐらいなら、クラスメートの奴らとトレードできたんですけど、
さすがにジークジオン編は、小学校にあがる前の作品という事もあって、
周りでも持っているのが少数しかいなくて……。
なのでジークジオン編のカードは
当時、かなり手に入れるのが難しかったのです。
(それ以前にもちょこちょこと買っていたのであるにはあったけど)
こういうのは、リアルタイムで売っているモノよりも、
どうしても過去の手に入らないものの方が欲しくなってしまうんですけど、
まあ、それは今も昔も変わらなくて、特にカードの様な類はそれが顕著でしたね。
勿論、それだけじゃなくて、
漫画だったりアニメ(OVA)なんかの影響もあるんですが、
とにかく、リアルタイムの機甲神伝説よりも過去の作品の方が好きだったわけです。
当時、ネットも何も無く、小学生だった私には相当な苦労でしたが、
それでも外伝4の光の騎士編を、ほぼコンプに近い状態まで集める事ができたのは、
我ながらよく頑張ったと思います。
今じゃ、そんな行動力は無いですからね。
この当時の行動力を私は見習いたいものですわ。。。
まぁ当時は、過去作ばかりを追っていた事もあって、
当時売っていた機甲神伝説を集めそこなった事は、
また後に後悔する事になるわけですが!!

当時集めていたカードダスの一部。
持っている数は少ないが、
機甲神伝説より前のシリーズは時期的に入手が困難だった事を考えると、
よく集めたものだと言えなくも無い。
なお、光の騎士編がコンプに近い状態まで集められたのは、
当時見つけた古本屋のガチャガチャによる所大だったりします→詳しくは過去記事参照。
で、そんなカードダスを集めていた過程で、やはり目に付くのはゲームの存在です。
実は、カードダスにハマる前に
スーファミの円卓の騎士をいとこの兄ちゃんから貰ってプレイ済みだったので、
カードダスにハマった後、このシリーズのゲームに初めて触れたわけではないんですけど、
やはり新鮮さが全く違うんですよね。
特に円卓の騎士の時はガンダム自体を知らなかったし、
途中で放置しちゃってたので、ノーカンといえばノーカンなんですよ。
なので騎士ガンダムのカードダスにハマった後に、
改めてジークジオン編のゲームである本作を買って凄いのめり込んだものでした。
ちなみにこの当時、
既にスーファミ版のナイトガンダム物語が発売していたんですけど、
買ったのは中古で安かったファミコン版の方です。
(しかも最初に買ったのは2作目の光の騎士の方だったり……)
まあ、とにもかくにも、
カードダスで人気だった騎士ガンダム、そのゲーム版である、
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語に今日は迫ってみたいと思います。

騎士ガンダムシリーズは、
人間やモビルスーツ、それに妖精やモンスターが仲良く暮らす、
スダ・ドアカワールドというファンタジーな世界を舞台にしています。
ジークジオン編の『ラクロアの勇者』と『伝説の巨人』を扱った本作では、
MS族による世界の支配を目論むジオン魔王サタンガンダムの野望阻止と、
ラクロア王国を突如として襲った伝説の巨人を打倒する二部構成となっております。
原作のカードダスを基にしているので、
伝説の巨人までの話だと中途半端感が否めませんが、
終盤はオリジナルの展開が入り、その中途半端感をある程度払拭しているので
ゲーム自体は綺麗に終わるといえば終わります。
ただ、終盤はまさに超展開なので、
原作を知っているとその展開についていけないかも。
この頃は、原作のジークジオン編自体がまだ完結していなかった事もあるので、
それも仕方のない事だと割り切るのがベストかも知れませんね。
ちなみに終盤のみならず、所々オリジナルの展開が入っているのですが、
その中にはかなりぶっ飛んだ内容も……。
というか、トラウマもんのイベントもあるので覚悟が必要ですね!
(そのトラウマもんのイベントは回避可能)

ジークジオン編のキーキャラクターであるブラックドラゴン。
魔王サタンガンダムの正体で、ゲームでは巨人打倒後にも登場。
終盤のオリジナル展開では、サタンガンダムとブラックドラゴンが
それぞれ別の意思で行動している姿を確認できる。
ゲームは、ドラクエ3のパ○りと言われるほど、その見た目はよく似ています。
コマンドウィンドウの構成に始まり、フィールドや戦闘画面など、
似ているというか、そのまんまコピーしたんじゃないかっていえるぐらいに。
当時のRPGがドラクエの影響を色濃く受けていたとはいっても、
違いが分からないほど似ているゲームなんていうものが乱立していたわけでもないので、
その中でも突出している作品と言えます。
ただ、完全に似せてハイ終わりというわけではなく、
同時に、オリジナル要素を幾つも併せ持った意欲作でもあります。
特にこのゲーム最大のオリジナル要素が、
カードダスをゲームの中に盛り込んでいる事。
ゲーム世界のカードダスも、現実世界と同様、お店の販売機で買う事ができ、
手に入れたカードは、アルバムにコレクションする事ができるのです。
また、ただコレクションするだけではなく、
町の人たちとカードバトルを行える要素もあり、なかなかに熱いです。
しかも、通常の戦闘と同じ様に、経験値やお金も手に入るので。
(※バトルで使ったカードは勝っても負けても失う。同一カードはストック3枚まで)
冒険の合間にカードダスをちょこちょこと買っていたら、
気づくと、カードダスコンプの方がメインになっちゃったなんて事も。。。
それぐらいカードの収集が熱かったですね。
そういえば、カードダスの右下に書かれていた暗号がありましたが、
あれは1番から83番までのカードダスを
順番に読む事で解読できる仕組みになっていました。
その解読した文章通りに行動すると、
最終的に通常では手に入らないカードが入手できるんですな。
そういった要素も、うまくプレイヤーのツボを押さえておりました。

カードダスをコレクションしていくのもゲームの楽しみの一つ!
他のオリジナル部分で言えば、戦闘システムが独特でしたね。
戦闘画面はドラクエに酷似しているわけですが、
システム部分にオリジナル要素が入ってて、ドラクエとはまた違ったものだったんですよ。
例えば、敵1体に全員で攻撃する『しゅうちゅう』、
あるいは、全員が違う敵を攻撃する『ぶんさん』、
または、1人が敵の背後に回り込んで敵の防御力を下げるなどとした『まわりこみ』、
それに『たいきゃく』を含めた4つの項目からなる『さくせん』コマンドがありました。
これは敵に対して、パーティメンバーがどう行動を起こすかを決めるコマンドなわけですが、
その他にもパーティに加えていない待機キャラの中から1人がランダムで救援に現れたりと、
戦闘のシステム部分は結構オリジナルティを醸し出していましたね。
実際、プレイするとドラクエとの違いが色々と分かるわけですが、
ドラクエの様な馴染みやすいインターフェイスと、
そういった新しい要素を同時に併せ持った事で、
誰でも気軽に楽しめるゲームとなったといえるのではないでしょうか。
エンカウント率が高い事と、バランス調整がそこまで良くないって事を抜かせば、
カードダスの世界観で冒険するって言う事は、純粋に楽しいものでした。
所々に挿入されるアニメーションも作りが丁寧で見ていて飽きなかったし、
キャラクターのセリフ回しも面白くて、
個人的にはドラクエとは全く異なる物っていう認識でしたね。
ただ、BGMとかSEはドラゴンボールのゲームで使われていたものに似てたり、
というか、そのまま使いまわしもあったので、当時はそっちの方が気になったんですけどねw
まあ、同じバンダイだし、多分作曲者も同じだったんでしょうな。
ところで今年の9月に、騎士ガンダムのカードダスが復活するのはご存知でしょうか!?
しかもただ復活するだけではなく、カードダス発売にあわせて開始される
スマホやパソコン向けのゲーム『ナイトガンダム カードダスクエスト』と連動するそうです。
第1弾は、『ラクロアの勇者』で、カードのデザインはそのままっていうから、
また集めたくなってしまいますね!!
ちなみに、コンビニや自販機でも買えるそうですぞ。
今だと事前登録で、ナイトガンダムのカードが貰えるそうです。
こちらは、カードのデジタルデータのみのようですが、
興味のある方は、登録してみてはいかがでしょうか。
公式サイトはこちらから。
私もちょっと気になるところです。
『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』評価:☆☆☆☆
発売・バンダイ
ジャンル・ロールプレイング
発売日・1990年8月11日
定価・6,800



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いやぁ〜スゴイ数のカードダス!
状態もよさそうですし大切に保管されていたのですね。
僕も小学校高学年ぐらいに集めてました。
二条ジョウさんのこの記事を読んで欲しくなりましたよ。
今買うと高いんだろうなぁ・・・。
当時は一枚、いくらぐらいで売ってましたっけ・・・。
100円はしなかったような気がするけれど・・。
にゃんたさんも集めていたんですね!
あの当時はカードダスの人気凄まじかったですからね〜。
ちなみに当時は、1枚20円だったんですけど、何年かして5枚1組で100円になりましたね。
いつだったかにカードを買ったら、4枚100円になってましたが、今度出る騎士ガンダムは、3枚200円のようですね。
価格だけを見ても時代の変化を感じます……。
欲しいけど揃えるのが大変かもしれないですね
そうですねぇ。ちょっと割高に感じますよね。
BOXで買うと、店によっちゃ安く買えるので、そういう買い方もアリかも。
いづれにしろ、揃えるのは大変っちゃ大変ですね(汗)