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2017年03月09日

No.254 ファミコン『クォース』レビュー


シューティングとパズルが前代未聞の融合を果たしたシューティングパズルゲーム。
アーケードから移植のこのゲームは、
ファミコンを始め様々な機種で発売されました。

本日は、その中のファミコン版をご紹介。

01124.gif

クォースはこんなゲーム


ブロックを撃ちだす自機を操作して、
画面上部から下方向へスクロールしてくるブロックを、
自機がいるリミットラインに到達する前に消していくゲームです。

ブロックは四角形になると消える仕組みになっているので、
自機から発射されるブロックでくっつけ、うまくその様に形成させます。

四角形にすれば良いので、長方形でも正方形でも良いのは勿論の事、
複数のブロックをまとめて消すといった事も可能。
特に自機が撃ちだせるブロックは、
一画面上に4発までという制限があるので、効率よく消していくならば、
複数のブロックをまとめ大きな四角形にして消す事が
テクニックとして重要となってきます。

エリアを進めていけば、ブロックの配置が難しくなるし、
またレベルが上がれば、迫ってくるブロックのスピードも速くなるので、
いかに少ない弾数でブロックを消せるかが、長くプレイできるかの分かれ目といえます。

また複数のブロックをまとめ大きな四角形にして消すと、
高得点も入るので、ハイスコアを狙ったプレイでも積極的に狙っていきたいところです。

複数のブロックをまとめて消す一例


繋がっていない前段のブロックと後段のブロックがあるとします。
それぞれ別個にブロックを撃ち込んで四角形にしても消えるわけですが、
前段のブロックを利用する事で、
少ない弾数でしかも大きな四角形を作ることができます。

うまい具合に周りを囲むように撃ち込む事で、
別個であれば撃ち込まなければ四角形にできないブロックでも、
真ん中を空白状態にしたままで、大きなブロックにする事ができるわけです。

これを二段消しといいますが、単純に消すだけではなく、
こういった独特な消し方を模索するのもこのゲームの醍醐味の一つといえました。

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こちらは二段消しではないけど、空白があっても消えるのは同じ。
とにかく四角形になっていれば良いので、まとめて大きく消すと高得点が狙えるのデス。


クォースのストーリー


199x年、遠い宇宙空間で突如重力崩壊が始まり、大爆発が起こった。
その時空間のひずみによってブロック群(クォース)が発生した。
このクォースは、ダイヤモンドよりも硬い物質でできていて、
周辺のありとあらゆる物質を砕き、飲み込んでいった…。

そしてこのクォースは地球の目の前まで迫ってきていたのだ。
このままでは地球はクォースに砕かれ破壊されてしまうだろう。

しかしクォースにも弱点があった。
ブロックピース(正方形の弾)が当たると同化し、
四角形(正方形、長方形)の形になると分子分解が起こり消えてしまうのだった。

そして今、人類はブロックピース発射装置搭載の戦闘機を開発し、
その最終段階に入っていた……。


……意外にも内容が濃い!!

ハマるかもしれないし、ハマらないかもしれないそんなゲーム


シューティングとパズルの融合って事で、
なかなかに独創的なゲームと言えます。

面白いゲームではあるんですけど、
言ってしまえば、四角形にして消すって事を永遠に繰り返していくだけなので、
単調といえば単調かもしれません。
特に、テクニック云々を考えないで、
単純に消していくような遊び方だと、それが顕著に現れるかと思われます。

シューティングとしての爽快感は無いに等しいですし、
パズルゲームとしてのギミックやら謎解きも皆無ですので、
どっち付かず感もありますし。。。

ただ、単調なゲーム性である反面、
同時に中毒性を併せ持ったゲームであるので、
複数まとめ消しが、病みつきになるケースも考えられます。
どれだけ大きな四角形にして消していくかに、
何度もチャレンジしていた私がそうでした。

そうやって遊んでいると、様々なテクニックが自然と身につく事ができるので、
定石に囚われない面白さを見出す事もできるかもしれません。
単調なゲーム性が必ずしも悪いわけではないという典型的な例といえますが、
個人的には飽きも早かったので、なんとも表現しにくいゲームというのが正直なところ。

なので、人に薦めにくいゲームではありますが、
この単調さにどこまでハマれるかで、
評価は大きく分かれるのではないかと思われます。

なお、二人でも遊べるので、
友達を呼んで遊んでみるとまた感じ方は変わるかもしれませんね。

『クォース』評価:☆☆☆
発売・コナミ
ジャンル・シューティングパズル
発売日・1990年4月13日
定価・4,900


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posted by 二条ジョウ at 00:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | ファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分はやはりアーケード版の印象が強いですね〜

パズルゲームは苦手であまりプレイしていなかったのですが、コレはそれなりにプレイしていた記憶があります。

実際、驚くほど多くのハードに移植されていますので名作と呼ばれて良い存在なのだと思いますよ!
Posted by そうてん at 2017年03月24日 10:51
>そうてんさん

シューティング要素もあるので、パズルが苦手でも大丈夫!な所は、良いですよね。
私の場合は、シューティングが苦手でも大丈夫!って感じだったかもしれませんがw

そういえば、携帯アプリとかにも移植されていたようですね。
そちらも、ちょっと気になりますなぁ。
Posted by 二条ジョウ at 2017年04月01日 01:50
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