今日紹介するのは、『ビックリマンワールド』と同じく、
PCエンジンのローンチタイトルの一つ『上海』。
麻雀牌を使ったパズルゲームで、
麻雀ソリティアとも呼ばれています。
海外からの移植作品で、
日本では1987年にPC88やPC98といったパソコンで登場し、
以降、様々な媒体で遊ばれ続けている息の長いタイトルです。
純粋なシリーズのみならず、名称を変えた類似品も数多く存在しているので、
何かしらで触れた事のある人も多いんじゃないかなと。
WindowsVistaやWindows7にも『Mahjong Titans』という名称で、
内蔵されているゲームなぐらいですからね。
それだけに広く愛されているゲームといえます。

積み上げられた牌を消す
上海のルールは同じ牌を2つ揃えて消していき、最終的に全ての牌を無くす事。
ただ、お約束事があって、上に他の牌が乗っていたり、
左右を他の牌で挟まれていると消す事はできません。
同じ牌同士を組にして消していくわけですが、
季節牌(春・夏・秋・冬)や花牌(梅・蘭・菊・竹)と呼ばれる特殊な牌は、
その種類同士ならどれでも組にして消すことができます。
季節牌なら、春と秋、あるいは春と冬でもO.Kだし、
花牌なら、梅と菊だったり、梅と竹だったりとか。
勿論、消せなくなったらゲームオーバーです。
組になる牌があるからといって調子に乗ってポンポン消していくと、
あとで泣きを見るなんて事があるので、気をつけたいですね。
まあ、運の要素もあるので、気をつけていてもソレがなかなか難しいわけですが!

同じ牌同士を消していく。
愛され続けているパズルゲーム
立体感のある牌の表示を始め、同時期の他機種版に比べて
とても見やすく綺麗なグラフィック。
PCエンジンのローンチタイトルとしての性能を充分に見せ付けたかどうかは知りませんが、
実際、ゲームがやりやすいのはプレイしていて感じます。
ヒント機能やらカーソルの速度調節等、
オプションもそれなりに充実しているので、やっていて不自由ではないのが良いですね。
勿論、細かい部分まで突き詰めてしまえば、
これでもまだまだ見難かったり、不便に思う部分もありますが、
まあ、当時としてみれば充分過ぎるほどといえるのではないかと思います。
ちなみに上海は、
大昔から中国で遊ばれているゲームみたいな印象を受けてしまいますが、
1981年に米国で作られた『Mah-Jongg』というゲームが初出の洋ゲーなんですな。
1986年になって商業用としてアクティビジョン社から発売されましたが、
歴史的に見ても、そんな大昔からでもないっていうね。
てっきり清王朝時代ぐらいからあるんじゃないかって
思った人も多かったのではないかと。
まあ、中国発だと思っていた物が、
実は全然違かったなんて事は実際、結構ありますからな。
中華料理でお馴染のあの円卓テーブル(回るやつ)だって、
昭和の初期に日本人が作ったもので、その後中国に逆輸入されたとか。
蓋をあけてみれば、そんな事ってよくありますよね。
ちょっと脱線しましたが、
とにかく、シンプルだけど奥が深いゲームです。
いまだと、アプリとかでも気軽にできるだろうし、
Windows環境(10とかは知らんけど)なら、
最初から内蔵されているので、すぐに遊ぶ事ができますぞ。
レッツ上海ライフ!
『上海』評価:☆☆☆
発売・ハドソン
ジャンル・パズル
発売日・1987年10月30日
定価・4,500



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