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2017年07月08日

No.256 PCゲーム『きると』レビュー


西洋の中世を彷彿とさせる世界観を背景に、
主人公とヒロインたちが織り成す夢と恋の物語。

マップ移動型のアドベンチャーゲームであり、
様々な場所を巡りながら、女の子との関係を深めていくのみならず、
舞台となるリプル島で行われるコンテストの衣装製作も同時に行っていく、
シミュレーション的な要素も特徴のゲームです。

てなわけで、オービットのCLOVERブランド作品の中から『きると』の紹介です。
18禁ゲームですが、
一応、画像などはある程度安心して見れるようなものを選んで載せています。
ただ、一部発言なども含めて青年将校並みに過激な場合がございます。
18禁ゲームに興味のない方や嫌悪感を抱く方もご注意ください。


01130.gif

きるととは


このゲームは、服飾がテーマとなっているちょっと珍しい作品です。
リプル島に訪れた主人公“フジカワ タクミ”も、デザイナーの卵であり、
ここで行われるコンテストで優勝する事が、主人公にとっての目標となります。

コンテストの内容は、
『この島にいる女の子から一人を選び出し、彼女に最も似合う服を作る』
というもの。
これがそのまま物語の主軸となり、
モデルに選んだヒロインの魅力を最大限に引き出していくことが、
即ちベストエンドへの道となります。

主人公のライバル的存在のアイリや、ちょっと大人びた真面目系のキリエ
アパートの管理人のエナさん他、主人公を慕う少女やら地元の褐色娘
果てはリプル島の謎を紐解くのに不可欠な不思議な女の子まで。

様々な悩みを抱える女の子達と交流を深めながら、
最高のモデルと衣装を掴みとっていく、そんなゲームです。

アイテム合成が肝のゲームシステム


主人公のタクミが目指すのは、コンテストで優勝する事。
そのためには、モデルを探す事は勿論、
衣装製作に必要な素材も集めなくてはなりません。

1日に2回、島のマップが表示され、
そこから移動先を選択する事になりますが、
ヒロインのいる場所には顔付きのアイコンが表示されるので、
自分の狙ったヒロインを探す事は難しくは無いです。

で、素材は移動した先で自動的に拾ってくるのですが、
その素材を1日の終わりに行える『アイテム合成』で組み合わせて、
より高ランクのアイテムに変えていきます。

イベントをこなしてヒロインと仲良くなっていっても、
高ランクのアイテムを同時に作っていかないと、
ハッピーエンドを迎える事は不可能。
また、イベントの進行に合せて手に入るアイディアなども
アイテム合成には不可欠になっていきます。

アイテム合成がすなわち衣装の製作という事になるわけですが、
何と何を組み合わせると何ができるのかというのは、
初見では一切分からないので、ゲームの難易度は相当高いです。

勿論、ヒントはあるので、全く分からないというわけではありませんが、
それでも、自分で試行錯誤しながらのプレイとなると、
何回もやり直す事になるのではないかと思われます。
というかそもそも、必要な素材がどこにあるのかも分からないわけですし。。。

救いなのは、ランダム要素が無いので、
何回もやり直せば必然的に分かるって事ですかね。

まあ、そうなると作業感がでてきてダルくなってくるわけで……。

試みは面白いと思った反面、アイテム合成に関しては、
やはり色々足かせになっているなと感じました。

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マップ移動でモデルと素材探しだ!

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アイテム合成で高ランクアイテムを作るで!

物語は王道な純愛系


女の子と親睦を深め、その子の悩みや問題を解決していき、
その子に似合う最高の服を作り、そしてハッピーエンド!
ってな具合にお話は結構王道的です。
同じコンテストの参加者だったり、モデルだったりと、
ヒロインの立ち位置はそれぞれ異なりますが、
服飾という一つのテーマに沿って物語が展開していき、
全体的に綺麗によく纏まった作品という印象を受けました。

お話の雰囲気は明るくほのぼのした感じで、
その雰囲気に合ったBGMが物語に色を添え、
どこかノスタルジックな気分にもさせてくれます。
また、明るくほのぼのしているとはいっても、
その雰囲気に飲まれすぎる事も無く、
魅せるところではきちんと魅せてくれました。

反面、凄い感動した!とか、凄い笑える!といった要素は、
あまり無い為、起伏に乏しい感じもしましたが……。

ツンデレお嬢様、クールビューティー、お姉さん系、ロリ妹系、
褐色娘に不思議系と、個性的な女の子が揃っていますが、
盛り上がる要素が少なかったのが残念な部分といえますね。
王道的な話なので受け入れやすく、決して悪くは無いんですけど……。

ただ、そのクールビューティーのキリエってキャラは、
個人的に凄い良かったけど!!

01130s4.gif
うむ。

アイテム合成に難はあるものの雰囲気は良し!


やっぱりネックは、アイテム合成ですかね。
私も何回かは自力で頑張ってみたんですけど、
結局攻略サイトに頼ってしまいましたし、この部分は初見だとキツいと思います。

アイテム合成とはいっても、そこまでのゲーム性があるわけでもないですし、
個人的にはここの部分にあまり面白さを見出せませんでした。

色々勿体無い部分もありますが、
楽しめる部分は勿論あるし、雰囲気も良いので、
どこまで許容できるかが分かれ目といえます。

あと、服飾がテーマとなっているだけに、
ヒロイン達の衣装はかなり凝っていましたね。
シナリオ的に盛り上がる要素は少なかったけど、
個人的には、ヒロインの個性も光っていると感じたので、
悪くは無かったかなって思います。

特にキリエってキャラは、
個人的に凄い良かったからね!!(二度目)

『きると』評価:☆☆☆☆
発売・オービット
ジャンル・アドベンチャー
発売日・2005年12月16日
定価・8,800


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posted by 二条ジョウ at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | PCゲーム レビュー | 更新情報をチェックする
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