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2017年08月23日

No.257 ファミコン『アストロロボ SASA』レビュー


アスキーのファミコン参入第1弾であり、
同社がMSX用ソフトとして発売していた『SASA』
ワークスがファミコン用にアレンジ移植したものです。

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思い通りに動かせないゲーム


ゲームは、全16面からなる固定画面のアクションシューティング。
自機である人型ロボのSASA(二人協力プレイ時、2P側はNANA)を操作して
画面中にある全てのエネルギーパックを回収する事が目的です。

ただしSASAは、地上以外だと、
武器であるプラズマガンを撃つ反動で移動(浮遊)するという、
独特の操作性の為、思うように動かせず、これがとにかく難しい!!

というのも、このゲームには物理的な法則が働いている為、
地上では重力、海中では浮力、宇宙では無重力と、
SASAはその影響をモロに受けるからなのです!

地上だと重力下な為、SASAは普通に歩くので、
十字キーの左右を押した通りに移動します。
しかし、エネルギーパックは、当たり前の様に空中に浮かんでいたり、
ビルの屋上に配置されてたりするわけなので、
地上を行ったり来たりするだけでは、ステージはクリアできません。
つまり、飛んでこれを取らなきゃいけないわけなのですが、
その解決手段が、武器を撃つ反動で空を飛ぶっていう力技なわけですよ。
SASA個人に飛行ユニット的な機能は皆無なんでね!

プラズマガンを下に撃つと、SASAはその反動で上に弾かれ、
また右なら左、左なら右方向へと撃って移動させるのです。

勿論、物理的な法則が働いているので、撃った反動で空へ飛んでも、
そのままだと重力に引かれ下に落ちてしまいます。
その為、飛び続けるためには、
プラズマガンを撃ち続けなければならないのです。

勿論、これにも物理的な法則が働いているので、撃ち続けるという事は、
逆方向へ働く力がさらに強くなるという事。
そうなると、撃った反動によるSASAの移動は、
加速度的に速くなるので、今度はその制御をする必要もでてくるわけです。
撃つ方向や撃つ間隔をコントローラーで調整しながら、
うまくSASAを制御しエネルギーパックの回収を行う……。
ステージの環境によっては、影響を受ける力も独特なモノになるし、
当然、ステージには敵もいるので、その行動予測もしなくちゃなりません。
勿論、敵への攻撃は、移動手段と同じくプラズマガンを使うので、エライ大変!

それこそ回収が困難だと感じたら、
エネルギーパックを撃って破壊してしまうのもアリです。
面クリアだけなら、回収でも破壊でも良いので……。

ただ、エネルギーパックはクリアに必要な物であると同時に、
SASAのエネルギー源でもあるんですよね!!

SASAのエネルギーがゼロになると即ゲームオーバーになってしまうので、
回収して回復も考えなきゃならんというわけです。

そもそもプラズマガンを発射するのにエネルギーを使うし、
敵の攻撃を受けたりしても、エネルギーは大量に失ってしまうので、
全16面の攻略において、無駄なエネルギー消費は避けなきゃならないと。。。

つまり、エネルギーパックの破壊はできるだけ避けた方が良いって事デス!!

というわけで、これらを全て念頭において、攻略していくわけですから、
このゲームが如何にヤバい難易度を誇っているかが分かるかと思いますw

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そもそもエネルギーパックは、
壁とかシールドを破壊しないと取れない場所に置いてあるっていう。
そしてそれが物凄く硬い!!


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海中面からの難易度はパネェ!
潮の流れも加わって、制御が大変ぞ!


NANA愛のテーマ


このゲームのポーズ中に流れる『NANA愛のテーマ』
説明書に歌詞も用意されており、2コンマイクで歌う事も推奨されている!

アストロロボSASA攻略中の良い気分転換になるかもしれないぞ!!

1.
ねぇこんな晴れた青い空に 赤い風船に乗って
ねぇ旅に出ましょう2人だけの 白い雲にさそわれ
ララ虹を越えて空のかなた あなたとdreaminパラダイス
ねぇしっかり手をつないでいて 迷い子にならないように

2.
ねぇこんなきれいな星の夜に あまい風にゆられて
ねぇ夢をみましょ2人だけの 星座の詩さがして
ララ銀河こえて星のかなた あなたとdreaminパラダイス
ねぇしっかり肩を抱いていて さきに眠らないように


ちなみに私は今までにただの一度も歌ったこと無いですケド(´・ω・`)

鬼畜生難易度!でも面白い!


とにかく難しい。
特に海中面以降は鬼畜生です。

海中面は海の中なので、浮力+潮の流れが加わるし、
宇宙は宇宙で隕石やら敵の猛攻で制御がホントシビアになってきます。
そんな鬼畜生な難易度を掻い潜り、最終面に着いたら着いたで、
ブラックホールに飲まれて有無を言わさずゲームオーバーなんて……。
これは挫けますわ。。。

ただ、難易度は鬼畜生なんですが、
だんだんと操作に慣れてくると、これが不思議と面白く感じるんですよね。
だから攻略が苦ではなかったゲームでもあります(クリアしてないけど)。

またこの時代のゲームとしては、
プレイしていてかなりリアリティを感じたゲームでした。
個々のステージの特徴がうまく表されていて、
動きだったり、重力、あるいは浮力だったりする自然原理が、
物理法則に沿って違和感なく感じられたのが凄いと思いました。
その辺がリアルに感じられたからなのか、
難易度が鬼畜生でも楽しめた要因かもしれません。

ただまぁ、私はわりと後になってからプレイしたので、
子供の頃にプレイしていたら、
投げ出していたかもしれないというのも正直なところですがw

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ララ銀河こえて星のかなた〜♪

『アストロロボ SASA』評価:☆☆☆☆
発売・アスキー
ジャンル・アクションシューティング
発売日・1985年8月9日
定価・5,500


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posted by 二条ジョウ at 23:02 | Comment(3) | ファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
当時遊びましたが、結局クリアできませんでした。

本当に、ササ難しいです(笑)

久しぶりにまたやろうかな
Posted by クリームころすけ at 2017年08月29日 21:07
懐かしいゲームですな。自分も未クリアですが、あの宙を反動で飛び回る感触は大変面白かったですね。
ただ、それ以外の要素が正直いまいちで、当時も難易度に屈したというより、途中で飽きてやめてました。
もう一捻りあれば名作足り得た作品だったんじゃないかと今でも思いますわ
Posted by 幻夢 at 2017年09月03日 22:45
>クリームころすけさん

ササ、難しいですよね。
私もまだクリアできてないので、いつかクリアしたいですね。
クリームころすけさんも是非!

>幻夢さん

操作に慣れるまでは大変でしたが、慣れるとあの感触が逆に楽しかったですね。
たしかに、もう一捻りと思う部分もありますが、まあ、個人的には、まず難易度で屈してしまったので、いつかリベンジもしたいですw
Posted by 二条ジョウ at 2017年09月07日 00:23
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