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2021年02月27日

No.278 ファミコン ディスクシステム『バレーボール』レビュー


任天堂のスポーツゲームがディスクシステムで再販されたのを皮切りに、
完全新作として登場したファミコン初のバレーボールゲーム。

任天堂の他のスポーツゲームと同様、タイトルは非常にシンプルですが、
同社が発売したこの時期のスポーツゲームとしてはやや操作が複雑であり、
テクニックが色々と要求される奥の深いゲーム性となっております。

ファミコン バレーボール タイトル

対戦が熱いぞ!


ディスクシステム用のゲームでもある本作ですが、
ディスクだろうが何だろうが
任天堂のスポーツゲームはとにかく対戦が熱いです。

特にバレーボールはひと際それが際立っていると感じるのですが、
それは十字キーとボタンの操作で多彩なテクニックが駆使できるからではないでしょうか。

バレーボールの基本であるサーブやレシーブ、
トスにアタックやブロックはAボタンとBボタンで簡単に操作する事ができるのですが、
押した方向や押すタイミング、十字キーとボタンをどう組み合わせるかによっても
それは変わっていきます。
サーブならば高低差や強弱、レシーブやトスならクイックも可能となりますし、
アタックならクロスアタックやフェイントなども可能です。

勿論、それは対戦相手も同様なので、
これらを試合展開中に瞬時に判断し、どう相手が攻めてくるか、
あるいはどう守るのか……、といった読み合いが熱く、
対戦は非常に盛り上がったものでした。

ファミコン バレーボール 試合
対戦モードは盛り上がるものの、
お互いある程度は練習しないとまともな試合にならない。
自分だけ練習して相手を叩き潰すのはフェアじゃないぞ!


ファミコン バレーボール リーグ選択
選べる国は8ヶ国で、男子リーグと女子リーグからなる。
男子リーグは、女子リーグよりボールのスピードが速い。
また一人プレイの際は国によってCPUの強さが異なるぞ!


バレーボールのルールは当時のだぞ!


ゲームは発売当時のルールをもとに作られているので、
今プレイすると多少戸惑ったりもしますが、
よく考えたら私はバレーボールのルールをあまり知らないので関係ありませんでした!

ルール的に何が変わったかはさておき、
ゲームでは15点1セット全5セット
先に3セットを取ったら勝ちっていうルールです。
サーブ権のある時に攻撃を決めると1点獲得。
そうでない場合はサーブ権が相手に移動するのみ。
またサーブがネットに触れると、これまたサーブ権が移動します。

このサーブ権周りのルールが現在とは色々異なっているようですが、
ゲームは上記の様になっており、1セットごとにコートをチェンジし、
5セット目の場合は、どちらかが8点をとった時点でコートがチェンジとなります。

その他、得点が14対14でデュースとなり、
この場合は先に2点の差をつけたチームが1セットを獲得します。

といった感じで当時のルールに準じてゲームが進行していきますが、
実際のバレーボールのルールを完全に再現しているかどうかは不明です。
(管理人がバレーボールに詳しくないので……)

バレーボールに詳しい人がこのゲームをやると戸惑うかもしれませんが、
対戦の際には良いハンデになりそうなので、
初心者はこのゲームのルールだけを叩き込んだら良いと思いますです。

練習してナンボ


任天堂のスポーツゲームの中でも本作は非常に完成されており、
シンプルながらも本格的な試合展開が堪能できるゲームです。

しかし、操作がやや複雑な為か、他のスポーツゲームの様に
初見でも適当にやっていれば楽しめるゲームとはいかないのもまた事実。
対戦が熱いゲームではありますが、
これを友達同士で遊ぶとなると、お互い、ある程度の練習は必要であり、
それなりの力量を持っていないとテクニックを駆使した試合展開自体が起こり得ません。

救いなのはトレーニングモードが搭載されているので、
いくらでも練習ができるという事でしょうか……。

とにもかくにも、もし友達同士で試合するなら、
お互いキッチリ練習して楽しみたいですね。

『バレーボール』評価:☆☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・スポーツ
発売日・1986年7月21日
定価・2,500
備考・ディスクライター書換え版あり


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posted by 二条ジョウ at 19:07 | Comment(0) | ファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
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