プレイステーション発売直後に発売されたPS初期タイトルの1つ。
またテクノスジャパン参入の第1弾であると共に、その最後のPS作品。
テクノスジャパンが海外のゲーム会社より許諾を受け
1989年にアーケードで発表した『ブロックアウト』の流れを組む作品です。

3Dテトリス!?
このジオキューブは、上から見下ろすタイプの落ち物パズルです。
テトリスに似ていますがあちらが2次元構造であったのに対しこちらは3次元構造。
横一列に揃えるとブロックが消えるテトリスとは違い、
こちらはFACES(層)を揃えて消していきます。
また、立法体1個の高さが1層分あるブロックが
1〜5個で組み合わさって上から落ちて来ますが、
その形状も様々なものとなっており、
単純なものから複雑なものまで※合計24種類あります。
ブロックを敷き詰めるフィールドの事をPITといいますが、
一番上まで積みあがったらゲームオーバーとなるのはテトリスと同じですね。
※
PITの広さによって落ちてくるブロックは変わります。
24種類のブロックがすべて落ちてくるわけではありません。

言わば3Dテトリス。
上から見下ろす感じは慣れないとなかなか厳しい。

PIT内の全てのブロックを一気に消すとボーナス得点が加算されます。
テトリスでいうところの4段消しみたいなものかな!?
まずはコンフィグの設定から!
3次元構造の落ち物パスルという事もあって、
空間認識能力はかなり問われる様な内容であります。
PIT内の層の把握は勿論、落ちてくるブロックの識別など
瞬時に判断できる能力はこのゲームにとって何よりも重要であると感じます。
通常のテトリス以上に複雑なブロックの数々を前に
まずどの様な形になっているのかと理解する事すら
ゲーム中にはおぼつか無いかもしれません。
またブロックを回転させる操作自体もやや複雑なものとなっており、
□ボタンで縦軸が、○ボタンで横軸を中心にブロックが回転し、
かつ、△ボタンで左回りにブロックが回転するという仕様になっています。
×ボタンは落下速度を速めますが、
慣れていないと回転ボタンと間違う事もあるかもしれません。
ただ救いなのは、コンフィグで色々自分好みに設定できるという事でしょうか。
特にブロックは数字ブロックに変更して遊ぶと難易度が段違いに変わります。
数字ブロックは、ブロックが置かれた層の数字が表示されるので、
慣れていないうちはこれ一択といっても過言ではありません。
まあ、それでもなかなかに難しいんですけどね!

コンフィグで設定できるキューブ(ブロック)は、数字がお勧め!
ゲームのモード!
ゲームは一人で既定のノルマをこなしラウンドをクリアしていくFINITEモードの他、
ひらすらブロックを消し続けるINFINITEがあります。
また、友達などを呼んで遊べる対人戦や、
8人もの個性豊かなキャラクターが登場する対CPU戦で遊ぶ事もできます。
個性豊かな謎の8人
このゲームには8人もの対戦キャラクターが登場し、
ご丁寧にも説明書にはキャラ付けがされた紹介文まで書かれております。
しかし、このジオキューブにおいて、
彼、彼女、人外共らがいったい何の目的の為に戦っているのかは定かでは無く、
一切が明らかにされていません。
このゲーム最大の謎といえますが、
もしかしたら、このゲームの裏には何か壮大な物語があるのかもしれませんね。

東洋人。
トリッキーな動きで相手をあざ笑うかのように惑わす戦法が得意。

女戦士。
調子が良い時と悪い時の差が激しく心が乱れやすい。
電光石火の如く空を裂き、剛柔合わせもつ奇想のBLOKER。
他、GEOM CUBEの世界を独自に研究、進化、発展させた人物のマスターやら、
物を大切にするクィーンなどがプレイヤーを襲う!
最後に
テトリスを三次元にしたらこうなった!みたいなゲームですが、
テトリスとはまた違った面白さがあるゲームですね。
……ただテトリス以上に難しい!
二次元が三次元になったから当然っちゃ当然ですが、
操作も軸回転とかで混乱しますし、なかなかに手こずります。
そもそも私は空間認識能力が高いわけでは無いですしね……。
ただ、色々考えながらやるのは面白いので、結構ハマるはハマります。
感覚も大事だと思いますが、そういうのが自然体で身についている人は、
恐らくもっと楽しめるゲームではないかと思いました。

『ジオキューブ』評価:☆☆☆☆
発売・テクノスジャパン
ジャンル・パズル
発売日・1994年12月22日
定価・5,800



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