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2021年06月05日

No.282 プレイステーション2『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』レビュー


連邦vs.ジオン(通称:連ジ)から始まる『機動戦士ガンダム vs.シリーズ』第5作目
宇宙世紀を題材にした前作までの世界観を一新し、
当時最新のガンダムであった『機動戦士ガンダムSEED(DESTINY含む)』の
コズミック・イラを題材にした作品です。

連ザ タイトル画面

SEEDファンを取り込んだ新たなVS.シリーズ


元々VS.シリーズは人気のあったシリーズですが、
今作は人気絶頂中だったSEED DESTINYの放送中に稼働した作品でして、
その盛り上がり様は私が記憶している限りでも従来以上に高かったように思います。

SEEDが放送していた時は私もまだ学生だったのですが、
男女関係なくクラスの連中は大体観ていましたし、
嫌になるぐらいに話のネタにでてきたものでした。
特に従来のガンダムに比べると女子人気が高く、
ガンダムといえば男子が観るモノという
その垣根も取っ払ったガンダムだったのではないでしょうか。
(SEED以前からWとかでブイブイ言っていた知人もいましたが)

勿論、私もリアルタイムで観ていましたが、
実はガンダムシリーズで始めて買ったDVDはSEEDだったんですよねw
それにリアルタイムで観たガンダムもSEEDが最初でした。
(DESTINYは当時最後まで観てなかったけど……)

その人気のあったガンダムの人気ゲームシリーズの続編、
しかもSEED DESTINYが盛り上がっていた最中にアーケードで稼働したという事で、
周りの連中がよく話題にしていたのを覚えていますね(私は未プレイ)。
私はこの頃、カードゲームであるガンダムウォーの方にハマっていた時期だったので、
連ザに手を出す事はありませんでしたが、
SEEDを観返した時に移植されたこのゲームを買ってプレイしたものでした。

進化したシステム


さて、新しい世界観で始まった人気シリーズの続編といっても、
基本システムは旧作から色々受け継いでいます。
なので連ジで遊んでいた人なら、説明書を見なくてもスンナリ楽しめる仕様でした。
ただ、細かい部分で色々調整されたり新要素も色々実装されていたので、
より進化したゲームであると言えます。

ブーストダッシュ


今作から追加された新要素。
これによって空中で高速移動ができるようになり、
体感的にもゲーム全体のスピード感が増す事に。

シールドガード


自動でガードをする従来までの仕様を一変し、
シールドを持つ機体は任意にガードができるようになった。
また格闘攻撃をシールドで防ぐと相手を吹き飛ばす事ができたり、
従来の様に攻撃によってシールドが破壊される事も無くなった。

チャージショット


一部機体は溜め撃ちができるようになり、
また、あらゆる行動をキャンセルして出す事が可能に。

覚醒システム


従来の覚醒システムを見直し
チーム単位から各プレイヤー毎に設定されるように改良された。
覚醒ゲージMAXで自由に発動可。

とまあ、大きな変更点はこんなところでしょうか。
その他にも宇宙空間で戦うようなステージが無くなったり、
格闘や空中においての操作性の改良などが行われております。
またアーケードモードにおいて、従来までの敵軍戦力ゲージを0にする勝利条件の他、
特定の敵を撃破するという勝利条件が加わる様になり、
演出面も含めよりガンダムっぽい戦いが堪能できるようになりました。

連ザ 戦闘画面
色々な要素が加わり改良された連ザ。
スピード感溢れるバトルは楽しいぞ!


PS2版の仕様


モードはアーケードと対戦のみ!


連ジやエウティタもそうですが、家庭用に移植されたPS2のVS.シリーズは、
ミッションモードなどがありました。
しかし、連ザにはアーケードモードと対戦モードしかありません。
後に移植されたPSP版だとミッションモードが追加されましたが、
今作はその点で少し残念な仕様でしたね。

SEED DESTINYからも色々参戦だ!


モードは少ないながらも最新のDESTINYの機体やキャラも
隠し要素として色々使える様になりました。

出現するにはアーケードモードをクリアしていく必要がありますが、
ミッションとかが無かったこのゲームにおいて、
目標をもってプレイできた事は個人的に大きかったです。

……とはいえ、キャラはカガリとニコルばっか使ってたし、
そういえば、出現させてもあんまり使ってなかったかもしれないです。。。

連ザ インパルスガンダム
SEED DESTINYからシン・アスカとフォースインパルスガンダム。
周回すれば他にも登場していくぞ!


ステキャンフワステってなんぞ


私はこのゲームをアーケードで遊んだことが無いのに加え、
二人プレイですら遊んだ事が無いので、
当時はこのゲームのテクニックなどを研究する事も無く
一人ほそぼそと家で遊んでいました。

その為、このゲームにおいてのステキャン、フワステなどは
動画とかで上手い人のプレイを観て知った人間です。
個人的にはそれを試す場所も相手もいなかったので、
あんまり意識してこなかったのが正直な所ですね。

ただ、このゲームを語る上(特に対人戦において)で、
これらテクニックは避けては通れないといった所ではないでしょうか。

簡単に説明しますと、ステキャンというのは、
ステップをジャンプでキャンセルするステップキャンセルの事であり、
また、それを連続で繰り返す事です。
ステップ後の隙をジャンプ動作でキャンセルしそれを繰り返す事で
硬直状態が無くなり誘導などの強力な技も回避できるわけです。

それに対してフワステというのは、ステキャンの発展型で、
ブーストの消費量と滞空時間の延長が望める為、次の行動に移りやすいのが特徴です。

連ジ時代には無かったテクニックですが、
現在のVS.シリーズでも存在する様なので
覚えておいて損はないテクニックと言えます。

最後に


ゲームそのものに関しては、色々進化していますし、
後のシリーズに続いている要素がこれをベースにしている所もあるので
見るべきところはあるし、従来よりも面白く感じる部分はあると思います。

ただ宇宙世紀の世界観からコズミック・イラに移った事と、
これまでよりもスピーディーで軽い感じのゲーム性になった事で
シリーズファンの中でも賛否は別れた作品のようですね。

まあ、結局キャラゲーですから、
色々好みによるところはあって当然だと思います。

とりあえず、個人的にはモード数が少ないのがやはり残念だったかなと。
ゲーム自体は結構面白かったんですけどね。
あと対人戦を一切やらなかったので、飽きも早かったかなぁと……。

これからやる人はPS2に続編も出ているし、
追加要素があるPSPでも出ているのでそっちかな?

……っていうか、今からやるならエクストリームバーサスの方か!

ちなみに、つい最近『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの
新プロジェクトが始動したそうですね。
新しく映画もやるみたいだし、これからもどんどん熱くなっていきそうです。

連ザ キャラ選択画面


『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.』評価:☆☆☆
発売・バンダイ
ジャンル・チームバトルアクション
発売日・2005年11月17日
定価・6,800


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posted by 二条ジョウ at 18:00 | Comment(0) | プレイステーション2 レビュー | 更新情報をチェックする
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