2007年10月06日
No.76 ファミコン『ロックマン5 ブルースの罠!?』レビュー(思い出話)〜青春のキャップバトルその2〜
前回からチャージして撃てるようになったニューロックバスターが、更なる進化を遂げ
スーパーロックバスターになり、そして新サポートキャラ「ビート」も登場する。
難易度が下がり、私のようなヘタレプレイヤーでも安心してプレイすることができた。
さすがはスーパーなだけあって、出てくる敵を一網打尽!
ボスの弱点である武器を使わなくても何とかなってしまうので
ボスの攻略順も別に気にする必要もなかった。
おまけに最後のワイリー戦ではまさかのビートの大活躍!
サポートキャラが本当の意味で役にたったと思えたのは、まさにこの5のみであった。
そんな感じでパワーアップしたロックマン。
難易度が下がったこともあって、初心者でも充分取っ付き安い作品となっている。
私は1や2もクリアしていたけど、実はこれらは後になってからのお話で
一番最初にクリアしたのは4で、次に5でした。
いわゆる、4と5で慣れてからようやくといった感じ……。
なもんで、苦手な人もまずはこれで訓練するといいです!
そしたらイエローデビルも簡単に粉砕できますから!
……たぶん。
で、このロックマン5は前回お話した通り
友人のH君に牛乳キャップと交換してもらったソフトでした。
今ではゲームソフトを牛乳キャップとトレードしようなんて思う人間はいないと思うけど
あの頃はブームでしたからね(うちらの間で)。
いやほんと、いい思いをしました。
……でも、まだ話は続くのです。
待ちに待った、クラス対抗ウルトラキャップ大会当日。
各クラスから選抜された何名かが、放課後中庭に集まっていました。
勿論、この大会は学校行事とはなんら関係の無いことなので、強制参加ではありません。
なもんで、選抜者以外は殆んどが下校していました。
集まったのは10人ぐらい。
そこには私とH君も含まれています。
選抜者たちは、それぞれ屈指のキャップラーなので、それぞれ呼び名も与えられています。
勿論私達も例外ではなく、
私が、東京の悪魔。
H君が、バラマキのH(Hは本来だと本名が入ります)。
と呼ばれていました。
東京の悪魔と言うのは、価値の無い東京牛乳のキャップしか殆んど使わず
相手のレアキャップをぶんどる悪魔みたいな奴からきていますw
(いつもそうじゃないけどね)
バラマキは、牛乳キャップを惜しみも無く皆の前でばら撒いて
拾った人にあげるプレイを指しており、H君はそれを頻繁にやっていたので
いつしか神様的な存在にまでなってそう呼ばれていました。
まぁ我々以外にも色んな個性豊かな呼び名が付いている人達がいましたが
もう忘れているのでそこはスルーします。
そんな訳でこの大会、神様みたいなバラマキのH、
悪魔みたいな東京の悪魔がクラスも一緒と言うこともあって共闘します。
その様は、辺りを異様な空気で充たしていました。
「おい!奴らが手を組みやがったぜ!」
「神と悪魔がか……。これは大地も焦すな」
みたいな感じで、皆恐れおののきます(嘘)
ともあれ、うちのクラスからは我々2人だけですので負けるわけにはいきません。
(他のクラスは大抵4人だった)
この大会は優勝が全てで
最後まで残っていた奴だけが勝利の栄光を手にする事ができます。
そして、その最後まで残っていた奴のクラスが勝利と言うことになります。
長くなりそうなので、結果から言いますと我々2人は負けました。
準決勝までは2人とも行ったのですが、運悪く敗れてしまったのです。
勿論敗者には、栄光も何もありません。
この大会で手に入れたキャップも殆んど奪われたばかりか
持参のキャップまでも失う破目に。
おまけにH君もこれが原因となったのかどうか分かりませんが
翌日学校を休んでしまいます。
あまりにも無残に終わった戦いでした。
そしてまだトレードは済んでいません。
私のほうは、すでにキャップをあげていたのですが
向こうからはまだ貰っていない状況でした。
しかし、H君は学校を休んでいる為
ノコノコと家に行ってロックマンだけを貰って帰る訳にもいきません。
そんなもんで、お見舞いがてらロックマン5を頂いてくることに。
そして、そこでH君の口から衝撃の事実を聞かされることになります。
なんとトレードするべきロックマン5は、現在人に貸してしまった為に手もとにはないと。
だから、取りに行ってくれと言ったのです。
かなりメンドくさい展開になったなぁと思いましたが、ロックマン5の為です。
私は見舞いも程々に(最低)、H君がロックマン5を貸した相手(S君)の家へ行きました。
S君の家へ着くと、すぐにロックマン5を受け取る事ができました。
これで後は家に帰って早速プレイすればそれでメデタシメデタシ。
……の筈だったのですが、ロックマン5を手にいれた事により
テンションが高くなってしまった私は、そのままS君の家で遊ぶことになりました。
そこではドラゴンボールごっこをしたのですが、役になり過ぎていたせいもあってか
デスボールを放つ時に生じた手が、ちょうどぶら下っていた何かの籠にぶつかってしまい、
ガシャーん!
……と。
「おいっ!何やってんだよ!」
S君はとても怒っています。
慌てて、つい今しがたデスボールで破壊してしまった籠をもどそうとすると
そこから鳥らしき物体がひょっこりと現れ、どこかへと羽ばたいて行ってしまいました。
辺りには重たい空気だけが漂い始めていました。
「どうしてくれんだよ!鳥が逃げちゃったじゃないか!」
S君はさらに怒りますが、私はさらに慌てます。
素直に謝っても許しては貰えず、そのうちS君のお兄さんが帰ってきました。
「どうした?」
「あっ、お兄ちゃん。実は……」
この後のことはホント地獄でした。
S君からは怒られるわ、お兄さんからも説教されるわで
もうドラゴンボールごっこどころではありません。
先ほどデスボールを放つ前までに満ち溢れていた心地よさも
この時にはすっかりなりを潜めていました。
そしてこの鳥を弁償するという事で話は決着しましたが、その後私の親にも怒られて
何でH君の家にお見舞いに行っていたのに、S君の家へ遊びに行ったのかと言う事までも
説明しなければいけない状況にまで陥ってしまいました。
勿論、トレードの事は内緒にしましたが、結局弁償する内の半額は
私の貯金からも使われることになってしまい
とどのつまり、ロックマン5を買う以上の出費をしてしまったのです。
結局、大会では名誉を失い、そしてここではお金も失ってしまったのです。
ロックマン5を手に入れたことによる代償はあまりにも大きく
そして、タダほど高いものは無いという事を実感した幼い私だったのでした。
完
……結局の所あまりロックマン5とは関係の無い話だったかも知れません。
ようは、トレードして有頂天になっていた私が、羽目をはずしすぎた結果、泣きを見たと。
そんだけの事です。
ぶっちゃけ大会の話は必要なかったかもしれませんが……。
さて、そんな訳でこのロックマン5。
レビューとは全然関係なくなっちゃいましたが、ゲーム自体は非常にやりやすく面白いので
まぁなんだかんでよかったのかなと思う今日この頃でした。
最後に、今回出てきたキャップを使ったゲーム。
当時は全国的に流行っていたものだと思っていたのに
周りにいる連中に聞いてみると、全く知らないと言う返事が返ってきます。
なもんで一時期は、実はローカルな遊びだったのかと思っていました。
しかし、この記事を書くにあたって調べてみた所、
結構色々な所で流行っていたみたいなことを聞いたので、一安心している私がいます。
場所によってルールなどは違うみたいですけど
手でパンパンやってプレイする事はおなじで
そこに各地方特有のルールが付け加えられるているようです。
もし興味を持ち始めた方は、これから集めてみるのもおもしろいかもしれませんよ。
『ロックマン5 ブルースの罠!?』評価:☆☆☆☆
発売・カプコン
ジャンル・アクション
発売日・1992年12月4日
定価・7,800
記事が気に入ったらクリックお願いします☆やる気に繋がりますデス。
この記事へのトラックバック
ゲームの思い出はやはり人と違うからいろんなできごとが見れてやはり面白いですね。
思い出しましたが、牛乳瓶のフタだけを売ってた様な気がします。仮面ライダーとかゴジラとかのパロディだったと思うのですが…ご存知ありません?
そうですね。 人それぞれの思い出があったりして、何気に酒の席でのネタとかにもなるんですよね。 聞いていても楽しいですし。 読んでくれて有難うです!
>gunchangさん
申し訳ないです!
ちょっと分からないです。
当時売っていたドラゴンボールスナックみたいなメンコみたいなやつですか?