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2007年12月03日

No.84 プレイステーション『俺の料理』レビュー


今でこそ料理アクションゲームは定着していますが(ホントか?)、あの時は、

――こんなにおもしろい料理アクションゲームは見たことがない!

とマジで思ったものです。
そもそも料理アクションというジャンル自体に触れた事が無かったので
見たことが無いと言うのも無理も無い話なんですが……。

00193.gif

このゲームは、とにかく料理を作っていきます。
ラーメン、ハンバーグ、えびちり、うどんなど
ありとあらやる料理をアナログスティック(デュアルショック)のみで操作して作り
色々なお店で腕を振るっていくのです。
たまねぎを切ったり、皮をむいたり、麺を茹でたりするのも
全てアナログスティックでやっていきます。
具を切るなら包丁を使う感覚で
米を磨ぐなら腕を回す感覚でアナログスティックを操作する訳です。
その感覚は実際に料理をしているかのような気分にさせてくれます。

勿論、ただ作ればいいと言うものでもありません。
何しろ料理アクションゲームですから
一つ一つの料理に手間隙かけるなんてことはできないのです。
例えば、スーパーマリオブラザーズ。
ノコノコやらクリボーやらを一匹づつ手間隙かけて倒していったらどうなるでしょうか?
恐らくタイムオーバーでスグ死ねます。
勿論マリオに限らず、他のアクションゲームでも
じっくりゆっくりプレイなんてしたらまず間違いなくタイムオーバーですよ。

そんな訳でこのゲームにも、ゆっくりと手間隙かけて作れない要素、言うなれば、
料理を作るうえで一番大事な部分が欠如している要素が盛り込まれている訳です。
それが、次々と来店してくるお客さん達。
彼らは、たった一人で料理を作っている私(プレイヤー)に
鬼のように注文をしまくってきます。
しかも彼らは待つのが大嫌いな人たち。
注文を受けたら手際よく料理を作っていかねばならんのです。

もし、少しでも出すのが遅れてしまったら彼らを怒らせてしまいます。
なもんで、質よりも早さが重要となってくるのは仕方がありません。
麺の具、例えばナルトを切る過程にしても、均等に切るなんて事はまさに神業。
神の領域に達していない時点では、適当に真っ二つにするぐらいで鍋にぶち込みます。
茹で時間も数秒程度。
そうしなければ、とても対応なんてできないからです。

でも、速さ重視にしてばかりいても、

「なんじゃこりゃーっ!」

とか言われ、評価はググッと下がってしまいます。
いわゆる食えたものではない料理だからですね。

早くする為に適当に作ったらまずい料理ができ、
じっくり手間隙かけて作ったら遅いと言われる。
さて、どうしたらいいのでしょうか。

答えは簡単。
おいしい料理を早く作ればいいのです。

いや、そもそもそれが無理だから……。
と、思うかもしれませんが、要はなれです。
何しろアクションゲームですから、慣れればなんとかなります。
例えば、スーパーマリオブラザーズ。
最初はノコノコやらクリボーやら相手に苦戦を強いられるかもしれません。
しかし、なれてしまえば、彼らとて烏合の衆に早変わりになってしまいす。
最初はてこずっていたゲームも、やりこみ次第では攻略できてしまうソレと同じです。

「おおこの感覚、アクションやってるよ!」

最初はテンデできなかった事が、慣れによってできてくるこの感覚。
まさにアクションゲームと言うのも頷けます。
でも料理を作るだけではなく、酔っ払いや食い逃げを捕まえたり
ゴキブリ退治に勤しんだりと、作るのに慣れたからと言って
一時も心休まる時間は無いので注意が必要ですけどね。

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こんな感じで料理を作っていく。
たまに来店する評論家には手を抜かず旨い物を出すべし。

さてこのゲーム、ゲーム自体もとても面白いのですが
ストーリーもかなり面白いものがあります。
地球を悪の料理で支配している悪の軍団、カエル軍団を倒し、地球を救う!
と言ったものなのですが、このストーリーのおバカ具合がまたイイ!
勿論登場する人物全員が個性豊か過ぎて、見ているだけでも飽きません。
特にパートのおばちゃんの声は、一度聞いたら耳から離れ無い事請け合いです。
イージーモードやノーマルモードではストーリーが若干違いますが、やることは同じです。
大衆食堂から始まり、ファーストフード店、ファミレスなど
主人公は様々なお店で多種多様な料理を作っていきます。
時には料理でないものを作ったりもしますが、とにかく各お店で料理の評判を上げていき
最後にはカエル軍団のリーダー……ではなく、
パートのおばちゃんを倒して真のエンディングを迎えるのです。

なんともやりこみ要素が満載なこのゲームですが
特にお勧めするのが対戦モード。
ここでは、時間が経つのも忘れてプレイしてしまいます。
いつもアクションでヒーヒー言わされている方(私みたいに)も
このゲームならば一緒になって楽しめる事間違い無しです。
日頃料理を作らない方も、
自ら進んで料理を作りたくなっちゃう(ゲーム内で)そんなゲームです。

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『俺の料理』評価:☆☆☆☆☆
発売・ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンル・料理アクション
発売日・1999年9月9日
定価・5,800

posted by 二条ジョウ at 01:19 | Comment(4) | TrackBack(0) | プレイステーション レビュー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おおーっ!! こんなゲームがあったとは
料理とアクションの融合だなんてアイデア賞ものです。
奇抜なアイデアのゲームが多かったのも
プレステの特徴というか魅力の一つでした。
Posted by sergeant at 2007年12月03日 18:55
こ、これはなんですか?(笑
スタートボタンをえぐるように押すべしって・・・(笑

料理アクションっていうジャンル名がもう凄い(笑
面白そうっスね!
Posted by ふじおか at 2007年12月03日 20:32
すごく面白そうです!
料理ゲームと言うと、カレーのCOCO壱ぐらいしか思い浮かびませんが、あるもんですね。
Posted by クリームころすけ at 2007年12月04日 17:49
>sergeantさん

そうなんですよね。
こう言うアイデアたっぷりなゲームって、結構PSにあったりしました。
これはPS one Booksでも出ているので、比較的手が出しやすいソフトですが、良いゲームなのに日の目を見ないソフトもPSには多くあるんですよね……。

>ふじおかさん

スタートボタンをえぐるように押すと、一気に裏モードに!!!
……って言うのは嘘ですが、タイトル画面からして、遊び心満点な仕様はやっぱ好きですねw

料理アクションなんて普通に言われても、当時は知りませんでしたよ。

>クリームころすけさん

COCO壱も持ってますw
料理ゲームって何気に面白いのに、皆低価格で売られているんで、買いやすいゲームですわw
Posted by 二条ジョウ at 2007年12月05日 01:10
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