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2008年03月05日

イマしよう No.9 ファミコン『六三四の剣 ただいま修行中』〜後編〜


前回の続きです。

〜六三四 六歳 道場破り編〜

ついに修行もクライマックス。
実戦を試す日が到来しました。
それは道場破りであります。
剣の道を志すものならば誰もが一度は通る道。
勿論六三四も例外ではありません。
今の六三四の力量ならば、こんなのはおちゃのこサイサイと思われましたが、
どうやらまたしても一筋縄ではいかないようです……。

この3面は道場破りです。
剣の基本を教わっていない六三四には酷かも知れませんが、
ミサイルが飛来してくる訳のわからない修行よりは全然マシです。
少なくても、我々2人にとってはそんな事関係ないし。
ようは、クリアすればいいんですからね。

しかしその考えもすぐに覆されることになりますが……。

ここでは、その道場の門下生と1対1で戦うのではありません。
次から次へとまるで闇討ちのごとくやつらが襲ってくるのです。
挙句にはとかババアとか訳わからん連中とも戦わなければいけなかったり、
動員できるやつは根こそぎって感じです。
それに皆さん本気で殺しにかかってきます。
道場破りというよりも、難攻不落の要塞に挑んでいるような気分。
ミサイルの方がまだマシだったりします。
師匠鬼だね。

そして勿論、我らは何度も挑みますが蹴散らされます。
彼我の戦力差は歴然としているからであります。
ここには乃木将軍のような智将がいる訳でも、
児玉参謀のようにサポートをしてくれるような人物もいません。
挙句に、主力となる武器は竹刀1本のみです。

まぁ、ただの道場破りならばそれで充分かもしれませんが、ここは難攻不落の要塞です。
無謀と勇敢とでは雲泥の差があるのですよ。
なので我々2人は、この『ドウジョウ要塞』攻略に向けて作戦会議を開きました。
そして導き出された結論は……。

ただ前進あるのみ!!

と言う、無能を代表するような作戦案でした。
これでは作戦会議の意味すらないのではないかとね。
しかし我々2人には、先ほどにはなかった精神が芽生え始めました。
それこそが攻撃精神なのであります。

まぁ、精神だけで何とかなれば苦労はありませんが。

挑むこと約20回。
既に疲れ始めていた我ら2人は、案の定と言ったところか、
先の攻撃精神の事なんてすぐに忘れて、それぞれ好き勝手にプレイしていました。
ドラゴンボールのうらないババのモノマネを一心不乱になってやってみたり、
ア○マスの曲の冒頭部分だけを繰り返し口ずさんでみたりと、その光景はまさにカオス!
会話すらない状況で、それぞれが他人のプレイを邪魔するような行動に出始めたのです。
それはもう集中力なんて無いのと同じです。

「秘儀ツバメ返し!!」

とか、わけの分からん事言って、六三四に強要してみせたりとかね(つるべーが)。

再び集中力を取り戻す事になるのは、この後随分たってからの事なのでありました。

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〜全国大会〜

「よくぞ辛い修行に耐えた。後は、全国大会に出場し見事優勝して故郷に錦を飾るのだ」

ついに全国大会に出場を果たすことが出来た我々は、師匠の最後の訓示を胸に秘め、
己が実力を試す時が到来したのであります。

――これが最後だ……。

全国大会になると、これまでの横スクロールアクションから変わって、
純粋に1対1の対決である格闘モードへと移行します。
勿論、難易度は鬼です。
ここまでで竹刀を集めていなかったら、きっと瞬殺だったでしょう。
Aボタンで通常攻撃。
Bボタンで必殺技が使えます。
必殺技は、それぞれ上中下段の集めた竹刀マークを10個使用して放つ事が出来ます。
ですので頻繁に使うことは出来ません。
できれば緒戦で使うことを控えて決勝戦までは温存しておきたいものです。
しかし、あまり温存しすぎて敗れてしまったら元も子もありません。
使うべきところを見極めて挑みます。

そしてゲームオーバーを繰り返すこと数回。
いよいよ最終決戦までこぎつけました。
敵はあの修羅だ!!

修羅
「へっへっへっ、せいぜい楽しませてくれよ……、はああああああ!!!」

六三四
「だ……大地が震えている……!!」


まさしく、最後の戦いにふさわしいバトルです。
まず1点先取したのは六三四。
私のクリティカルヒットが見事決まりました。
しかし、修羅もさすがと言ったところでしょうか。
次は修羅に点を取られてしまいます。

そして泣いても笑っても次ぎで決まる……。
つるべーにすべてが託されました。

「…………」

負ければ1面からなので、ここは是が非でもつるべーに勝ってもらわなければなりません。
緊張が高まる中、先に戦端を開いたのはつるべーでした。

「秘儀!無双乱舞っ!」

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〜エピローグ〜

戦いは終わった。
振り返ってみれば、多くの時間と労力を消費した消耗戦でもあった。
だが、不思議と私の心は晴れ渡っている。
確かに多くの者が犠牲となったが、彼らは私の中で生きているのだ。
時間を取り戻すことは出来ないけれど、彼らと共に歩んだ時間は私の中で大切なひと時となった。
修羅、師匠、トイチ、etc……。
私は彼らの分まで生きなければならない。
生きて子供達に話してあげたいのだ。
戦いが如何に無意味であるとかそういう事ではなく、
彼ら個人の生きてきた歴史が如何に輝いていたかを……。

……師匠、今日もお江戸は日本晴れですぞ。



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「いや〜、感動のフィナーレですな!」
「うむ。つるベー君も良くやってくれたよ」
「いやいや、二条さんこそ今回は頑張ってくれましたからね!」
「そうかい?まぁ、2人とも良くやったってことだな」
「そうですな!」
「「ガハハハハハハ!」」


フフフフフ。

「この声は!?まさか、師匠……!?」

六三四よ!まだ戦いは終わってはおらん!!
貴様は全国大会に優勝して安堵しているところだとは思うが、
良く画面を見てみろ!もう次の戦いが始まっているではないか。

「「!!!!」」

さぁ、剣を取れ!!
でなければ、真のエンディングは永久に訪れぬぞ。

「……いわゆる裏面と言うやつか」
「二条さん……」


さぁ、どうした!
やはり修羅を倒した時に見せた力はまぐれだったのか?

「そんな事はない!!」

なら見せてみろ。
貴様の力を…………。

「……二条さん。俺やりますよ。どうせここまで来たんだし、
ハッピーエンドを迎えましょうよ!」
「つるべー……、よし、そうだな!あのじじいに目にものを見せてやろう!!」


かくして、再び剣を手に取った六三四(我ら)は、
今までよりも遥かにスケールの大きい戦いに身を投じるのであった。

トイチも修羅もいる、そんなエンディングを目指して……。

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裏面での死闘。
ミサイルも竹やりもテンコ盛り!
ちなみにタルるート挑戦時に、大量降下した星が我々を苦しめた事は記憶に新しいが、
今回はそれを遥かに凌駕する規模の竹やりが降り注いだ。


そして……。

「なぁ、実際は修羅も犬も死んでないんだしさ、別に裏面攻略しなくてもいいんじゃない?」

そのようにつるベーが言ったのは、裏面を攻略し始めてから30分ぐらいたった時であった。

「大体、あのエピローグは何?パチこきまくりじゃん!」
「おいおい。今更そんなこと言うなよな……。
ああでもしない限り裏面をやろうなんて気おきないでしょ?お前が」
「でも俺も一緒に攻略してんだから無意味じゃん。騙されねーよ」
「…………」


気まずい雰囲気である。
そして……、しばし考えた私はついに英断を下したのである!

「遺憾ではある。遺憾ではあるが、ソレも止むを得ないかも知れないな」
「英断ですぞ二条さん。恐らく、これを見ている方はぶち切れるかもしれませんが、
私はあなたの意見に賛同です!」
「……うむ」
「つらいですが、戦いは時に退く事も考えなければなりません。
いやむしろ退き際が分かっている者こそ真の名将!貴方はそれを分かっていらっしゃる!」
「……つるべー。お前も辛いんだな」
「何を……。私の辛さなんて貴方に比べたらミジンコ並です。
いや、ゾウリムシ位しかありません!
……さぁ、もういいでしょう。リセットボタンにお手を……」

「すまない。つるべー。私は今日ほどお前を頼もしいと思ったことはない。
きっと私も、裏面をやりたくなかったんだな。お前に言われて分かった気がするよ。
私だけが意気込んでみたものの、お前の気持ちなんてこれっぽっちも考えていなかった。
辛いのはお互い様なのにな。……ふふふ。笑ってくれよこんな私をさ。
でもな、手が震えてるんだよ。こんな私に……」



「いいから早く押せってんだよ!!」


ブチッ!

「あっ、やっちゃったよ」

ちゃんちゃん♪

ファミコン:六三四の剣
プレイ時間:8時間

感想:
つるべー君
「一応クリアしたことにはなるよな?」

「つかれました」


六三四の剣クリア!!(裏面未攻略)
総撃墜数
4
総撃破数
1
総被害数
1


注※ 今回は裏面を残してのクリアなので撃破という事にしました。
この記事へのコメント
お疲れ様でした。やたらと邪悪な修羅(原作では真面目な優等生)とかサイコーでした。ブログに書くためプレイしたときも同じ状況でした。「特別編」って言ったってそこまでやる元気ないですよねえ。

ブログでも触れましたがエンディングは原作最終話の絵が表示されます。ゲームでは小学生にもなっていない六三四はエンディングでは高校生になっています(笑)。
Posted by gunchang at 2008年03月05日 23:14
ひさびさに笑わせて頂きました・・・(笑
無駄に作戦会議を開いて「ただ前進あるのみ」と決定したくだりと
最後のリセットボタンの攻防戦は秀逸です*:.。☆..。.
たまに突然、素に戻ってるコメントが最高ですっ(笑
次回を楽しみにしています。頑張ってください☆ミ
Posted by みきたんたん at 2008年03月06日 10:56
お疲れ様でした(笑)
しかし、写真を見ると、上段中段下段のアイテムが50に届いていない(乱れ撃ちになっていない)のに3面に行けるんですね、、、、。
個人的には、乱れ撃ちモードにならないと
とても3面攻略はできないので凄いと思いました。

Posted by そうてん at 2008年03月06日 13:00
お疲れ様です。
結構頑張ったじゃないですか。裏面行くだけでもすごいと思いましたよ。

それにしてもまさかのオチには腹が痛くなるほど笑いました(笑)
Posted by クリームころすけ at 2008年03月06日 18:54
面白おかしく読ませていただきました。
よくぞここまで頑張ったものだと思います。
裏面攻略断念は仕方ないですよ。

Posted by sergeant at 2008年03月06日 22:17
>gunchangさん

エンディングで高校生の絵ですか!?
すさまじいですねぇ。
もし裏面攻略なんてしてたら、つじつま合わせなネタを考えるので疲労するところでしたよw

>みきたんたんさん

ほんと無駄な作戦会議でした。
記事中にはスパッと決定したみたいな感じになっていますが、実はかなり話し合いが繰り広げられていたんですよ。
で、結果がアレでしたw

>そうてんさん

ほんと凄いと思います。
2面クリアしたの私ではないんで凄く客観的になっていますがw
でも、そのせいでこの3面は非常に苦労した面でした。

Posted by 二条ジョウ at 2008年03月08日 00:26
>クリームころすけさん

無理やりオチを持ってきましたが、ぶち切れなかったようでまずは一安心ですw
裏面はほんと難しいです。

>sergeantさん

8時間ですからね……。
最近は我慢することに慣れてきましたが、さすがに裏面は断念しました。
仕方ないですほんとw

Posted by 二条ジョウ at 2008年03月08日 00:31
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