2008年03月20日
No.96 ファミコン『DATACH SDガンダム ガンダムウォーズ』レビュー
今回もデータック話ですがご容赦願います。
ブームと言うものにはいつか必ず終わりがやってくる。
特に昨今は流行り廃りが目まぐるしく、
ついこの間までやたら世間が騒いでいたと思ったら、
もう見向きもされないヒット商品の如くその例えはあげればキリが無い。
最悪自分だけでも世間の荒波に逆らって、最後まで意思を貫けばいいのだが、
私はブームというものに疎いので、
そもそも世間の荒波に逆らうような事例はまず存在しない。
つまり流行り廃りは私にとって関係のないと言うことだ。
ここで一つの例えをだしてどんなに私が疎いかを証明したかったのだが、
例え自体思いつく事ができないので証明することができない。
まことに残念である。
とにかく、
今の世は流行り廃りが激しい。
この事だけを納得していただければ次に話を進めることができるので
ご理解を得たいと思う。
さてデータックである。
これを流行ったものとするにはいささか抵抗があるのだが、
少なくともバーコードは、小学生の間で密かなブームがあった事は間違いない。
それをデータックにまでスグに結びつけることができないのは極めて残念な事なのだが、
それが事実なのだからしょうがない。
私が小学生の頃のバーコードバトラーとデータックの所持比率を例えとしてみてみよう。
注※ 私のクラス内でのみの所持比率。
バーコードバトラー
ほぼクラスの男子全員。
データック
私のみ。
なんとも悲しい結果であるが、そもそも私の友人達に言わせれば、
「データックって何?」
である。
本当に同じ時を過ごしたのかと疑いたくもなるのだが、 まぁそれはおいて置こう。
此処で間違ってはいけないのは、これは所持比率な訳であって知名度ではない。
知名度的にはもっと知れ渡っていた筈なのだから。
つまり私の友人達がたまたま知らなかったにすぎない。
そういう事だ。
だが、この所持比率から見て分かる通りに人気があった商品とは言えない訳である。
あそこまでちびっ子達を熱狂させたバーコードバトラーではあったのだが、
データックまでにはその余波が及ばなかったのだ。
そして勿論、バーコードバトラーとて長続きしたものではなかった。
世間はどうだか知らないが、我々の間では多く見積もっても1年。
たった1年ぐらいである。
この1年間ぐらいでしか我々はバーコードバトラーにハマらなかったと言う訳なのだ。
ブームと言うものは本当に流行り廃りが激しい。
それを実証するような例えではなかろうかと私は思っているのだが、どうであろうか?
そんな訳であるからして、
そもそもデータックが人気爆発的な商品になり得なかった事も頷ける。
ただでさえ所持率が低いのに、ブームがすぎてしまえばそれまでなのだ。
ブームだからといって何事にも時期を見誤ると手痛い目にあってしまう。
第一弾のドラゴンボールがでてから、
二弾目のこのソフトとウルトラマンがでるまでに約4ヶ月。
それまでの間にデータックに対応したソフトは1本のみ。
小学生のちょっとした小ブームがいつまでも続く訳がない。
例えゲーム自体は良作であったとしても、時期が過ぎれば購買数は低下してしまうのだ。
そんな訳でデータックに対応したソフトは最終的にたった7本だけだった。
そのうちの1本はバーコードを使わないと言う極めてアレな商品なのであるが、
ここでは深入りはしない。
なんたって今回紹介するゲームに関する事もまだ一言も述べていないからである。
私が長い前フリをする時はそのゲームに関して全くネタが無いか、
ネタがありすぎてどうキリ出していいか分からない時に起こる現象なのですが、
今回はどうでしょう。
勿論上記二つに当てはまっていない時もありますが、
私がこうして話を脱線させている事も、その解答の糸口になるかも知れません。
このゲームは簡単に言うと、バーコードを使用するゲームである!
です。
今更何を言ってやがる!!
と思うかも知れませんが、これは極めて重要なことですよ?
先ほども前フリで触れましたが、
データックにはバーコードを一切使用しないソフトもあるからなのです。
それゆえにあえて申し上げた所存であります。
このゲームは、
シナリオモード、バトルモード、バーコードラボの3つのモードからなり、
シナリオモードでは、
最初に読み込んだ6体のユニットを駆使してコンピュータと戦っていきます。
一応一年戦争中の話のようですが、ストーリーは有って無いようなものです。
各ミッションごとにコンピューターと戦っていくだけ。
しかもこのゲームの場合とてつもなくバーコードに左右されるので、
強いカードさえ持っていれば15分ぐらいでクリアできてしまいます。
さらにいえば、戦っていくといってもシミュレーションゲームなので
実際に操作することは皆無。
最初にユニットを登録した後は、コマンドカードをターンごとに読み込ませるだけです。
しかもこのコマンドカードがゲームバランスを更に酷い物としています。
コロニーレーザーのような大量破壊兵器は、一瞬で敵を消し去ることができるので、
あっと言う間にカタが着き、ユニットなんて存在している意味すらありません。
また、コロニーレーザーは一例に過ぎず、
他にも一瞬でカタが付くようなコマンドがゴロゴロと。
これ、バーコードを使っていなかったらただのクソゲーです。
4ヶ月も間が開いてこれでは、もう先が見えるって感じぐらいに(実際当時そう思った)。
バトルモードは、友達とかと対戦したりするモードです。
まぁ同じ様にコマンドに左右されますわな。
コロニーレーザーでハイ終了です。
ドラゴンボールに比べ、こちらは一度しか友達と遊ばなかったのも頷けますよね?
バーコードラボは、このバーコード何だろ?
と思った時にこのモードで調べることができます。
市販のバーコードを使用する時などには、
遊ぶ前に能力とかをチェックできるって寸法です。
ユニット数やコマンドなどは豊富に用意されており、
バトル中のグラフィックなども決して悪くはありません。
問題なのはゲーム性が薄いって事なんでしょうけど、
まぁバーコードゲームとしてみた場合には、
それほど悪くは無いと言うより、これが普通なのではないかなと。
バーコードバトラーだってそんなもんだし。
結局のところバーコードバトラーだって
強いカードを探す事が面白かった(と思う)のであって、
ゲームそれ自体は至ってシンプルだったしね。
ただ、ゲームバランスは何とかしてもらいたかった。
それにつきます。
『DATACH SDガンダム ガンダムウォーズ』評価:☆☆
発売・バンダイ
ジャンル・シミュレーション
発売日・1993年4月23日
定価・2,800
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やっぱりデータックの画像キレイですね〜。
しかし7本で終了ですか〜。一瞬でしたね〜(笑
良く見たら2800円ですか。結構良心的かも?今の技術で作り直してみて欲しいですね。
時折自分の目で確かめてみたい衝動に駆られることがあるんですよ。
明日探してみようかな〜(ほとんど病気デス)
グラフィックはいいのが多いんですよねデータックは。
特にこのゲームではファミコンとは思えないぐらいにすばらしく感じました。
問題はゲーム性ですね。
>gunchangさん
データックのソフトはどれも低価格です。
ドラゴンボールは本体とセットだったんで例外ですが。
今の技術だったらすごくなりそうですね。
>sergeantさん
ああ、わかりますそれ。
やっぱ自分で確かめたくなりますよね。
このゲーム、コマンドで左右されますが、
大量破壊兵器級は、すぐに撃てないのでその間ユニットが無防備になります。
なので、一瞬でカタがつくといっても、その前にやられないように注意が必要です。
充分通用するキャラゲーですね。
せっかくグラフィックがいいのに、ゲーム性が薄いっていうのが難だったのでしょうね〜
もったいないなぁ…
これでゲーム性がよかったら、データックももう少しだけ長く続いたかもしれません。
残念。