ハイドライド・スペシャルと聞いて、思い浮かぶ事は何でしょうか。
良作、クソゲーとする意見こそ分かれるものの
難しいゲームと言う認識で一致するのではないでしょうか?
ゲームの雰囲気こそ後年発売された
ファルコムの
イースを彷彿とさせるゲームですが
このハイドライドは、スタート開始から何をしたらいいのか分からない!
と言った様に、優しいゲームを売りにしていたイースとはまるで別物。
ゲーム中には攻略に関するヒントなどは一切ないので
全て自分自身で解決し見つけていくしかありません。
優しさなど微塵も感じさせないそんなゲームなのであります。
しかし、パソゲーではそれが当たり前。
高難易度のゲームほど良いとされていた当時において
ハイドライドもまた、自由度が高くバランスも良くおまけに面白いゲームとして
多くのパソゲーユーザーには良作ゲームとして位置付けられたものでした。
ですが、こう言ったゲームに慣れ親しんでいなかったファミコンユーザーにとっては
敷居が高く、パソゲーで良作とされていた今作は
ファミコンでは一転してクソゲーとして認知される様になってしまったのです。
今でこそRPGはゲームの王道と言えるものですが
当時はRPGと言えばマイナー中のマイナー。
パソコンで遊んでいたユーザーならいざ知らず
ファミコンからゲームに入ったユーザー、特に当時の子供達に
この手のマニアックで理不尽極まりないゲームが
受け入れられる事はあまり無かったのです。
で、このファミコン版のハイドライド・スペシャル。
パソコン版のハイドライドをよりやり易く、ファミコン向けにアレンジを施した物です。
私は昔、88版をちょっとプレイした事があったのですが
勿論、移植の出来も申し分ありません。
難易度もパソゲーと比べて遜色ありませんしねw
そもそもこのゲーム、当時中古で買って説明書が付いてなかった人は
かなり苦労したんじゃないかなと思います。
操作方法とか分かりにくいですからね。
あとセーブをドラクエみたいな感じでやってしまったりとか。
このゲームのセーブは一時セーブなので
電源を落とすとデータが消えるんですよ。
なので、そう言ったシステム面的な所を知らないと
クソゲーと思っちゃうかもしれません。

ゲームのジャンルは、アクションRPGに分類される物。
敵を倒し経験を積み、アイテムを見つけ、悪の親玉を倒す……、そんな流れです。
まず、ストーリーですが
封印されていた悪魔バラリスが復活して
フェアリーランドの王女アンが魔力によって三人の妖精にされてしまいます。
三人の妖精にされた王女アンは、フェアリーランドのどこかに隠され
フェアリーランドは、悪魔バラリスの手によって支配されてしまいます。
そんな悪魔バラリスの悪行に耐えかねた若者ジム君が
平和なフェアリーランドを取り戻す為
怪物のうごめく荒野へ敢然と挑戦していった……、と言うのが今作のお話。
ちなみにジム君はジムと言わずジム君なのであります。
ゲームを開始すると、いきなり荒野に立ち尽くしている状態から始まります。
初見の方にはここから何をしたら良いのか分からないかもしれませんが
しばらく動かしていると、主人公が貧弱である事が分かります。
何をしてもどうこうしてもすぐにやられる。
そして、そこから導き出される事は
経験を積んでレベルを上げなければならないと言う事。
序盤でプレイヤーがしなければいけない事は、まずジム君をある程度強くする事なのです。
それとレベル上げの過程で学ぶ事はまだあります。
セーブ&ロードの活用法を身に付ける事です。
レベル上げに勤しんでいるからと言っても
ちょっとした事でジム君はすぐに死んでしまう事が多々あります。
なので、こまめなセーブは必至です!
ただし、ゲームを中断する為にセーブを使ってはいけない事を認識しておきましょう!
(中断する時はセーブの変わりにパスワードを使います)
そうやって、プレイヤー自身が発見しながら
ジム君と共に成長していく、それがハイドライドの醍醐味なのであります。
スタート直後な図。
この様に荒野に立ち尽くしている状態から始まります。初めはガムシャラに
攻撃(ATTACK)しかしていなかったのに
いつの間にやら
防御(DEFEND)との切り替えをうまく活用できている自分。
そして敵に攻撃する際は、後ろからと言う事も同時に学んでいくのです。
なお、この手のゲームで有名な攻撃方法に
敵とプレイヤーキャラの位置を
半身ずらして攻撃する方法がありますが
このゲームの場合だと、失敗は死に直結する恐れがありますので
慣れないうちは後方からの攻撃方法が確実であると思われます。
さて、このゲーム。
敵が強い、すぐにやられるなどして、セーブとロードの活用は必至なぐらいに
難易度が高いわけですが、このハイドライドが難しいとされている理由は
何もそんなところだけではありません。
何度も言っているように、ヒントが本当に何も無いのです!
例えば、
ゴールドアーマーのみを3体連続で倒さなければリングが手に入らない事や
何の変哲も無い森の中の木に妖精が隠れているなどと言った事も全てノーヒント!
見る人が見たら、クソゲーの烙印を押してしまいたくもなるでしょう。
しかし、本当に解けないのかと言われればそうでもありません。
これは、運も良かったのかもしれませんが
実はこのゲームを私、前知識も無く攻略本も用いずにクリアしております。
なので、私個人的に思う事は
クリアする事が不可能と言うほど理不尽なものでは無いと言う事です。
これは昔主流だったコマンド入力式のゲームや
ハイドライドの様なゲームに慣れているユーザーのみならず
一般にはヌルいゲームと言われているゲームで育った私の様な
ユーザーでも例外ではないでしょう。
ようするに、
根気と諦めない心と運さえあれば何とかなるのです。
まあ、その運の要素が大きいってのもあるかもですが
ずっとやってりゃあ何とかなるってもんですよ。

必ず手に入れなければならないものではないけど
レディアーマーを3体連続で倒さなければ手に入らないシールドなんてのもあります。

妖精さんハッケーン!スタート地点からメチャクチャ近い場所にいますが
だからと言って始まった早々に行くと敵の猛攻で死ぬ。
ちなみに妖精さんはあと2体おります。

個人的に苦労したのがこのドラゴン。
ここである事をしてその先のある物を破壊しないと、このドラゴンを倒す事ができません。
昔、ここで1時間ぐらい足止めを食らいました……。
なお、画面では既にある事をした後だったりします。

そして苦労の末のエンディング……。
ここまでくれば感無量!?
勿論このゲーム、万人受けするものでは無い事も確かです。
それでもRPGの新たな風として登場したこのハイドライドを
物は試しに一度はプレイしてみるのもいいかもしれません。
やればやるほど味が出てくる、そしてプレイヤーも成長できる
そんなゲームであると私は思います。
ちなみに、これからこのゲームを始めてみようと思う人で
レベル上げがメンドクサイと思う人もいるかもなので
無敵状態でゲームが始められる裏技を紹介して終わりにしたいと思います。
まあ、無敵使っても難易度が高い事には変わらないんですけどねw
1.ゲームを普通に始め、メニューを開き“GAME”を4回選びます。
2.ジム君をわざと殺させ、その後のデモを2回見ます。
3.パスワード入力画面で、3回間違えます。
4.パスワード「3DG0LFSUPERVER」を入力します。この上記の流れを行うと
ジム君が無敵になっている状態でゲームが始められます。
『ハイドライド・スペシャル』評価:☆☆☆☆
発売・東芝EMI
ジャンル・アクションRPG(アクティブRPG)
発売日・1986年3月18日
定価・4,900


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