2011年10月09日

No.156 スーパーファミコン『クロノ・トリガー』レビュー その1〜子供の頃の思い出編〜


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日本を代表するRPGであるドラゴンクエストとファイナルファンタジー。
そのスタッフが手を組み、キャラクターデザインに
ドラゴンボールの鳥山明を加え誕生した名作RPG、『クロノトリガー』
ドリームプロジェクトと呼ばれるこのチームは
当時としては考えられなかった事であり、それはもう大々的に宣伝されたものでした。

勿論、この頃小学生だった私もこの出来事に驚いたものです。

「マジかよ!ドラクエとFFのコラボかよ!」

……って。
別にドラクエとFFがコラボするってわけじゃないんですけどね。
でも、ドラクエの堀井雄二とFFの坂口博信、
それにドラゴンボールの鳥山明が夢の共演だ!なんて言われたら
ドラクエとFFのコラボって勘違いするじゃないですか。

第一、誰が共演とか言われても
正直、堀井雄二と鳥山明以外良く知らなかった人だったし
子供としては、“ドラクエ”と“FF”と言う所に目を奪われちゃっても仕方がなかったのです。
ね!

だから少なくても私の周りじゃ
ドラゴンファンタジーみたいなものが出てくるのかと思っていましたよ。
……いや、もしかしたら私だけだったかもしれないけど
ちょっち記憶が不鮮明なのであしからず。

とにかくクロノ・トリガーは
そうした子供達の心を発売前から鷲掴みにしたゲームだったのです。

んで、やっぱ、みんな買うんですよ。
クロノ・トリガーを。
どいつもこいつも右を見ても左を見てもみんなクロノ、クロノ、クロノって!

そりゃあ、私だってクロノ・トリガーには目を付けていたんです。

でも、時期が悪すぎた!

私は子供の頃から何でもドラゴンボールを優先的に考える人だったので
ドラクエとFFのスタッフの夢の共演であろうが
同時期に発売された、『ドラゴンボールZ 超悟空伝 突激編』の魅力には
及ばなかったんですよ。

今なら両方買っちゃうと思いますけど
あの当時は、ゲーム一本の値段が、暴利か!
って思うほどクソ高かったので両方なんてとてもとても。。。
それにお金を出すのは私じゃなくて親だったわけですからね。
新作のゲームは一本買ってもらうのでさえ、苦労したぐらいですし……。

しかし!そんな私の事なんかつゆ知らず、クラスの連中はどいつもこいつも
右を見ても左を見てもみんなクロノ、クロノ、クロノ。

唯一、H君(幼稚園時代からの幼馴染)だけは
私と一緒に突激編を買っていましたが
NもMもOもTもみんなみんなクロノに行っちゃったんですよ!

そしたら、あーた、そのN君がクロノ・トリガーをうちでプレイするんですよ。
N君の家は日曜日しかゲームをやっちゃいけない家庭だったらしく
その穴を埋めるために、二条家にきてわざわざクロノをプレイするんです。

学校が終わると、二条家に来て一人で黙々とクロノ・トリガーを!

おい!ジョーダンじゃねーよと。
協力プレイとか対戦プレイのゲームを一緒にやるならまだしも
RPGを人の家にきて黙々とプレイするとか、どんだけだよ!

おかげで、クロノ・トリガーを一度も触れていない私が
魔王は仲間になるとか、カエルの曲は素晴らしいとか
ラヴォスはいつでも倒しにいけるとか、とにかく全部覚えちゃったのよ!

未プレイのこの私が!

あれですよ、推理小説の犯人をネタばらしされたかのような感じ?

つか、エンディングまで付き合っていた私偉いだろ!?

とまぁ、そう言う思い出があるので
正直クロノ・トリガーはあまり好きじゃなかったんですよね。
あまり好きじゃ無かったと言うか、嫌悪すらしていました。

クロノ・トリガーにしてみたら、とんだトバッチリですが!

でも、3〜4年前に自分で初めてプレイして
ようやくそのクロノ・トリガーに対する嫌悪感は払拭されました。

まぁ、嫌悪感が払拭されたのが
わりと最近と言うのが凄まじい限りですがね!

だって、嫌悪感持っていた時なんか、

「キャラはドラクエっぽいのに全然ドラクエじゃねーし」
「はは、ラヴォスって、ラスボスのモジリかよ、つまんねーな!」
「クロノの癖に、髪は黒じゃなくて赤かよ!」


なんて、よく分からないこと言ってましたから!

今じゃ、

「おお!ドラクエっぽいキャラが良い感じ!」
「うはっ!ラヴォスって、ラスボスのモジリか!おもしれー!」
「クロノカワユス」


……って、180度変わっちゃいましたから!!
つか同じ人物が言っているとは思えないぐらいでしょ!?

何だかんだで長くなりましたね。
そんなわけで、私にとってクロノ・トリガーは
世間の評価とは裏腹に、あまり好きじゃなかったゲームなのでした。

恐らく同年代ではマレな部類だったんじゃないでしょうかね。

でも、ご安心あれ!
今じゃ平気ですから!

たぶん、ブログが出来た当初にレビューしていたら
ボロクソに言っていたかもしれませんが
今ならレビューも公平にできると思います。

今回は思い出話を主体に取り扱いましたが
次回は、クロノトリガーの中身に迫りたいと思います!!

続く。


文中にある、ラヴォスがラスボスの文字りかどうかについては
なんら根拠の無い事なので、惑わされぬように願います。



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posted by 二条ジョウ at 20:14 | Comment(4) | TrackBack(0) | スーパーファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
2011年04月21日

No.149 スーパーファミコン『くにおのおでん』レビュー


いつの間にかくにおくんも可愛くなって
パズルゲームまで出しちゃってました。

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くにおくんはこれまでにも様々なスポーツに挑戦してきましたが
今回は、まさかのパズルゲーム!
既に熱血で硬派な不良のくにおくんのイメージは微塵も残っておりません。
キャラクターもデフォルメされ、おまけにブームに乗ってパズルゲームと来れば
女の子受けも良くなって、誰もが楽しめるゲームへと進化を遂げたわけです。

しかし、旧来から親しんできた者達にとってこれはまさかの出来事。
くにおくんをアニキと慕って不良の道へ歩んできた者達が
突然の裏切りにあったと思っても無理はありません。

暴走族やヤクザ相手に暴れまわった、くにおアニィ。
女だって容赦しなかった、くにおアニキ。

でもその心は、弱きを助け、強きを挫く信念を持った、漢の中の漢だったのです。
それが学園祭で女の為におでんを食べまくる、軟派な設定。
まさに慕う者達にとっては無念でありましょう。

しかし、雲は流れて時は去るもの。
再び仰ぐ事のできる時代もいつかは訪れるのです。
その時まで、くにおを信じられるか否か
そこに真のくにお愛があるといっても過言ではないでしょう。

今まで、アニキと慕ってきたくにおをとにかく信じましょう。
信じて、信じて、信じまくるんです!
それが、今まで世話になったくにおに報いる事であり
新たなスタートラインに立つ瞬間なのですから……。

そして、信じた貴方に早速の朗報。
本当はくにおくん、昔となにも変わっていないんです。
意外でしょ?

女の為におでんを食べると言っても
それは学園祭でお客さんが集まらない屋台に心を痛めたくにおくんが
男気を見せておでんを食べまくる
って言う設定なんですよ。

熱血硬派な心意気は
ちゃんとパズルゲームになっても生かされていたんです!


まあ、生かされていなかったらそれこそ、くにおの意味を成さなくなるわけですが
とにかくくにおくんは、何も裏切っていなかったんです。
しいて言えば、くにおくんを信じてあげられなかった
私たちの心がくにおくんを裏切っていたのではないかと。
そう言う事でございます。

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さて、話をゲームの中身に移します。
このゲーム、早い話がぷよぷよみたいなパズルゲームです。
遅い話だとコラムスみたいなパズルゲームでもあります。

実は、ルールの設定をいじる事ができるので
ぷよぷよ風のルールにする事もできれば
コラムス風のルールにする事もできるわけです。

どちらのルールでも、上から落ちてくる『おでんの具』を消していく
落ち物パズルゲームである事には変わりません。

同じ具を4つつなげて消す『くっつき』ルールぷよぷよ風
同じ具を3つ縦・横・斜めの
いずれかに揃えて消す『ちょくれつ』ルールコラムス風となります。

つまり一本で二つおいしいゲームなのですが
二つもパ○っちゃって、どこが硬派なのよ?
って言う疑問にぶち当たるかも知れません。
でも、ぷよぷよとコラムスを1つにしちゃった事は
ある意味で画期的と言っても良いかと。
対戦時に、自分はぷよぷよルール、相手はコラムスルール、なんて戦い方もできますしね。

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また、画面上のからしゲージを満タンにする事で
アイテムのからしを任意に使う事ができます。
からしには黄・赤・緑色の三種類があり
その効果は、同じ具を全て消す事ができたりなど様々。
他にも連鎖する事で相手におでんの「くし」で邪魔する事もでき
ちゃんと、くにおのおでんしている所はしています。

ちょっと一味変わったくにおくんのゲーム。
そこらで歩いている奴らをブチのめす硬派なくにおくんも良いかもですが
たまには、こう言ったパズルゲームで心のゆとりを持つ事も大事なのかもしれませんね。

なお初回限定版にはエンディングテーマである
『Lover to Friend』のボーカル曲が収録されたシングルCDが付いていました。

『くにおのおでん』評価:☆☆☆
発売・テクノスジャパン
ジャンル・パズル
発売日・1994年5月27日
定価・6,900


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posted by 二条ジョウ at 23:36 | Comment(5) | TrackBack(0) | スーパーファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
2010年06月09日

No.133 スーパーファミコン『F-ZERO』レビュー


グラフィックの向上や、今までのゲーム機には無かった新機能を引っさげて
ファミコンの後継機として満を持して登場したスーパーファミコン。
『F-ZERO』は『スーパーマリオワールド』と同じく本体と同時に発売され
いわばスーファミの性能を世に知らしめたゲームでありました。

発売前はマリオの陰に隠れ、あまり話題にはならなかったゲームですが
発売後に爆発的なヒットを飛ばし、今でもシリーズを通して根強い人気を誇っています。
マリオが買えなくて、代わりにF-ZEROを買ってみたら
実はめちゃくちゃ面白いゲームだった!
……なんて、良い意味で期待を裏切られたユーザーの方も多いんじゃないかな?

さて、そんな凄いスーファミが登場したわけですが
私がスーファミを買う事になるのはまだ先のことです。
当時は、ファミコンを買ってもらったばかりでしたから、それで満足だったのです。
ただ、たまにデパートなんかに行くと
10分50円でプレイできるゲームコーナーで
F-ZEROやマリオなんかをプレイしては、

――いつか絶対手に入れてやる!

なんて思ってましたけどね。

そんな私が、スーファミを手に入れる事ができたのは約2年後の事。
そしてF-ZEROは、それよりさらに半年後ぐらいに
いとこのねーちゃんから貰ってようやく私のF-ZEROライフが始まるわけです。

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当時は、『スーパーマリオカート』と共によくやりこんだレースゲームの一つでした。
マリオカートなんかはよく友達と一緒にワイワイしながら楽しんだゲームでしたが
F-ZEROはそれとは逆で、一人でただスピードを求めて遊んだゲームでしたね。
勿論、対戦ができないって理由もありましたが。。。

とにかく、F-ZEROは面白かった。
初めてデパートでF-ZEROに触れた時なんかは
ファミコンとは勝手が違うコントローラに戸惑ったりもしましたが
すぐにそのF-ZEROが魅せるスピード感に次世代機の凄さを思い知ったものです。

スーファミから実装された回転・拡大・縮小機能
既にこのゲームで遺憾なく発揮されていました。
またL・Rボタンでマシンの微調整が出来るようになったので
コーナーを曲がる際のスライドターンとか
うまくキマルととても気持ちがいいんですよ。
それにマシン自体も近未来的なホバーカーを操るので
コーナリングの際のスピード感や浮遊感がたまらんのです。
それまでのレースゲームではそう言った事が出来なかったわけですからね。

あと、リアリティは無いんだけど
宙を漂っているエネルギーを回復するマシンとか
電流が流れる壁に当たるとダメージを受けたりなんて言うのも
F-ZEROのちょっと独特な世界観にはマッチしていました。

それとF-ZEROと言えば、タイムアタックの存在も忘れちゃいけません。
F-ZEROのゲームモードにはグランプリプラクティスの2つのモードがありますが
タイムアタックにのめりこんでいた人は
プラクティスモードばかりやっていたんじゃないでしょうか。
そう言えば、任天堂記録なんてのもありましたね。
勿論、私なんてとても太刀打ちできませんでしたがw

ちなみにF-ZEROには性能が異なる4種類のマシンが登場しますが
必然的に、プラクティスモードでタイムを競うとなると
やはり最高速度を重視しているピンクのマシンを使っていました。
これはみんながそうだったんでしょうけど。

とにかく、スーパーファミコンと言う新しいハードでできる事を
見せ付けたこのF-ZEROのインパクトは絶大でした。
勿論、全てにおいて完璧だったと言うわけではありませんが
F-ZEROがそれ以降のレースゲームに与えた影響は大きかったであろうと思います。

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『F-ZERO』評価:☆☆☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・レース
発売日・1990年11月21日
定価・7,000

posted by 二条ジョウ at 19:51 | Comment(7) | TrackBack(0) | スーパーファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
2009年04月19日

No.115 スーパーファミコン『リブルラブル』レビュー

2本のレバーを使って敵を囲むちょっと独特な操作性だったアーケード版を、
スーパーファミコンでも再現した今作。
十字ボタンで「リブル」を、4つのボタンで「ラブル」を同時に操ります。

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ルールは複雑ではありませんが、
独特の操作性が楽しくも難しい要素を兼ね備えているので一筋縄ではいきません。
敵を取り囲む為に、杭にラインを引きそれぞれリブルとラブルを動かすのですが、
慣れていないとこの動作が非常にもたつきます。
分かっちゃいるんだけど、手が追いついて来ないのです。

しかし、この操作性こそがこのリブルラブルの醍醐味。
徐々に同時に動かす事に慣れてくると、
普通に敵を取り囲むだけでは飽き足らずに、
様々なテクニックを用いてプレイする事が快感になります。
この敵を取り囲むことをこのゲームでは「バシシ」と言うのですが、
その方法は多種多様に亘るのです。

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ゲーム内容もそうですが、このゲームの特筆すべき点の1つにBGMの存在があります。
アーケード版を忠実に……、とはいかないまでも、
全く気にならないぐらいにそれはもう素晴らしいメロディーを奏でています。
リブルラブルは知らなくても、
このBGMは歌にもなっていたので、知っている人は意外に多いかも知れません。

『リブルラブル』評価:☆☆☆☆
発売・ナムコ
ジャンル・アクション
発売日・1994年9月22日
定価・6,300
posted by 二条ジョウ at 11:42 | Comment(8) | TrackBack(0) | スーパーファミコン レビュー | 更新情報をチェックする
2008年07月26日

No.110 スーパーファミコン『ベストショットプロゴルフ』レビュー


育成物ってなんとな〜くプレイしても、
何故か時間がたつのも忘れて熱中しちゃうんですよね。
育てる楽しみと言うか、
パラメーターをコツコツとあげていく作業がどうも私好きみたいです。
育成ものって言うと、モンスターを育てるものとか、キャラを育てるものとか、
ドールを育てるものとかいっぱいありますが、基本私何でもいいんです。
面白ければ。

で、本日はこのベストショットプロゴルフです。

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これはプロゴルファー育成ゲームですね。
まぁ、ゴルフに興味がないと全くやる気にならないかも知れませんが、
意外や意外、これが結構ハマるんですよ。
たまにでてくる専門用語とかにはちょっとびびったりもしちゃいましたが、
慣れてくるといつのまにか覚えてるみたいな。
プロゴルファーを育てつつ、自分もいつのまにか育っちゃったぜ!
って感じに私はハマってしまいました。
生まれてこの方ゴルフなんてテレビゲーム以外ではやった事がありませんが、
これは将来プロゴルファーを育てるかもしれない時には役に立ちそうです。

育てるゲームと言う事で、
プレイヤーはコーチとしてプロゴルファーを目指す高校生を育てていきます。
肉体的トレーニングやら精神的トレーニングやらスイング練習とか。
それらをスケジュールに組み込んでいって、少しずつ成長させていく訳です。
勿論、体調管理にも気を使いながら。
練習試合をしたり試合に出てみたりとかもとても重要です。
最初はアマチュア試合で上位に入る事を目標としながら、
ゆくゆくは大金を稼ぐようなプロへと成長させるのです。

育成ゲームとしてはなかなかやり込め、変にキャラ物とかではないので、
老若男女ゴルフ好きならやって損はないと思います。
ただ育てていく上で練習試合などを頻繁にやらなければならないのですが、
ちょっとテンポが悪いです。
そこが残念と言えば残念ですね。

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『ベストショットプロゴルフ』評価:☆☆☆☆
発売・アスキー
ジャンル・育成シミュレーション
発売日・1996年6月14日
定価・8,200

posted by 二条ジョウ at 00:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | スーパーファミコン レビュー | 更新情報をチェックする