2015年02月20日
No.229 ゲームボーイ『ヘッドオン』レビュー
ドットイートタイプの元祖、セガの名作ヘッドオンです。
こちらはライセンスを受けたテクモから
任天堂のゲームボーイで発売されたものですね。
海外だとSG-1000にも移植されたようですが、
日本だとこのゲームボーイ版が初移植ですかな?
とりあえず、任天堂機でセガの名作ヘッドオンができたと。
ヘッドオンは、敵の車にぶつからない様に、
フィールド上にあるドットを全て取る事を目的としたゲームです。
ゲームボーイ版は、アーケード版と同様のルールで遊べるノーマルモードと、
アイテムやら障害物などが色々追加したアレンジ版であるスペシャルモードからなります。
ノーマルモードは、アーケード版に準じたモノなので、かなりシンプルですが、
裏を返せば、テクニックのみが要求されるといえるゲームなので、
ストイックに遊びたい時にはまさにうってつけ。
アーケードで育った人も懐かしい感覚でプレイできるかと思われるモードです。
そもそもヘッドオンは、自車も敵車も前にしか進めません。
敵車は、自車と正反対の方向に周り、自車めがけて体当たりをかまして来ようとするので
車線変更や自車のスピードを高速あるいは低速に切り替えながら衝突を避けねばなりません。
これが通常のヘッドオンの内容です。
それに対してアレンジ版であるスペシャルモードでは、
シンプルだったゲーム性に、一種のカンフル材的な役割を追加させました。
滑る床、車線変更を不可能にするなどした障害物や、
敵と味方の進行方向を真逆にしたり、敵の速度を落とすなどしたアイテムの存在など、
オリジナル部分を損なうこと無く、より戦略性が増した作りとなったわけです。
ノーマルモード
スペシャルモード
恐らく、従来からのファンの人でも楽しめる出来なのではないかと思います。
個人的には、やはり色々追加されたスペシャルモードの方が面白いと感じました。
それに通常のヘッドオンも遊べるので、一本で二度おいしいといったところでしょうか。
たまには一時代を築いた古き良きゲームに興じてみる事も、なかなかに悪くは無いものです。
『ヘッドオン』評価:☆☆☆
発売・テクモ
ジャンル・アクション
発売日・1990年12月7日
定価・3,300
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2014年06月04日
No.217 ゲームボーイ『うお〜ズ』レビュー
食うか食われるかっていう、
文字通りの意味を体現して見せた面クリア型のアクションゲーム。
自分より大きな魚に食べられないように、
自分より小さな魚を食べて成長していくというなんともシュールな内容であります。
そして、この大きな魚の存在が
子供の頃の私にかなりのトラウマを残したわけです。
この大きな魚の視界に入ろうものなら、
まるでホーミング機能が付いてるかの如くプレイヤーに急接近し、
そしてあっちゅーまに食べられてしまうのですよ。
ステージの配置がランダムなので、
ひどい時には、目の前にヤツがいる状態で始まる事もあり、
ゲームが始まってから開始0.5秒で食われてしまうなんて事も……。
食われ方はエグいし、頻繁に瞬殺されるので、
もはや、ホラーです。
またヤツは一度画面上から消えると、
消えた場所以外からも姿を現し襲ってくるので、
常に画面上に視認しておかないとならないのです。
まさかのワープ機能までを有しているので、
ただ闇雲に逃げりゃーいいってわけでもなく、
ヤツの存在に常に注意を払いながら、一定距離を保ちつつの捕食が求められます。
でないと、右にいたと思っていたヤツが、急に左から襲ってきて、
気づいた時には食われた後だった、なんて事にもなりかねません……。
いやはや何とも恐ろしいゲームです。
子供の頃のトラウマたる、大きな魚。
プレイヤーを執拗に追い回すぞ!
ちなみに、一ステージに、
何匹の魚を食べなきゃいけないかという数が決まっているのですが
自分がヤツに食われるとその数が最初からとなります。
一ステージに食べなきゃいけない小さな魚の数が結構多いので
逃げることと食べることで頭がパニック状態になり、
かなりのスリルが堪能できますぞw
へへっ、いただきマンモス!
……と、思ったら、後ろからヤツが急接近!
油断するとこうなり、そして食われます。
さて、小さな魚を食べつつステージを重ね、一回りも二回りも成長したプレイヤーの魚。
艱難辛苦に耐えた先にあるのは、ヤツとの最終決戦。
捕食される側だった自分が、ついにヤツを捕食できる立場にあい成った訳です。
最終ステージでは小さな魚が登場しない代わりに、大きな魚が三匹登場します。
(今までの通常ステージでは一匹。また最終面は周回を重ねると増えていく)
そして、その大きな魚とのガチンコバトルは、まさに食うか食われるか。
こちらがヤツらを狙うだけではなく、向こうもこっちを食おうとしてきます。
最初は、大きな魚に狙われるだけだった自分が、
最後にはヤツらを食べ、エンディングを迎える。。。
何ともサカナ界の厳しい現実を目の当たりにした気分です。
最初の頃より大きくなったプレイヤーの魚。
今までの恨みを晴らしたれ!!
大きな魚から逃げ、小さな魚を追い回すという至ってシンプルな内容ながら
常に死と隣りあわせという、スリリングが体感できるゲームです。
小さな頃はそれでかなりのトラウマになったものでしたが、
今改めてプレイしてみても、なかなかに恐怖ですw
ゲーム自体は、普通に面白いんですけどね〜。
それにしても、うお〜ずは、ウォーズと魚をかけたんでしょうが、
いやはや、それが見事に掛かっているゲームと言えますね。
まさに戦争ですよ、このゲームは!!
ホント、トラウマダヨー。
『うお〜ズ』評価:☆☆☆☆
発売・トーワチキ
ジャンル・アクション
発売日・1990年10月5日
定価・3,000
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2013年04月10日
No.191 ゲームボーイ『アフターバースト』レビュー
パワードスーツを操り、各ステージにある
メインコンピュータを破壊していくのが目的のアクションゲーム。
ブロックの性質や敵の動きを考えての行動が要求されるなど
パズル要素の強いゲームでもあります。
このゲームは、一画面固定の面クリア型で
10面ごとにボスが登場する全30面構成となっています。
冒頭でも述べた通り、アクションゲームではありますが
パズル要素の部分も強く、結構頭を使うゲームだったりします。
操作も独特で、十字キーの上下で砲身の角度を調整、
Bボタンの押し具合で弾の飛距離を変えて攻撃、Aボタンでジャンプとなっており
敵や目標物を攻撃するのに、弾の軌道や強弱を考える事も重要となってきます。
その為、各ステージの目標であるメインコンピュータ(丸いやつ)の破壊までには
そういった自キャラの特徴も踏まえて攻略していかなければなりません。
また、ブロックを破壊する順番を間違えたり
倒しちゃいけない敵を倒しちゃうと詰む事があるのでなかなかに頭を悩ませます。
ブロックは、破壊できる物とそうでない物があるので
破壊しまくって気づいたら破壊できないブロックに囲まれていたりなんて事もありますし
敵は敵で、足場になる事もあるので
何から何まで倒していいわけではないんですよ。
ただ、そうやって試行錯誤をした結果、
ステージをクリアできたら達成感がありますし、自キャラの独特な操作もあって
遠くから狙って破壊できた時の気持ちよさは何とも言えません。
ちょっとスナイパーちっくに攻撃してみると
オレってうまくなったなぁとか感じるかもしれませんよ?
ちなみに、この自キャラは“超A級スナイパー”とかいう設定なので
むしろそうやって遊んだ方が正しいのかもしれませんね。
というか、ガンダムに出てくるSDのモビルスーツっぽいのが
パッケージに描かれていたのでロボット同士の熱いバトルモノを想像していたんですけど
そもそもロボットじゃなくてパワードスーツっていう。。。
まあ、ボス戦は結構白熱のバトルになるし
ロボットもパワードスーツも見た目じゃ変わんないし、モーマンタイですかね!?
SDガンダム風のパッケージに、思わず食指が動いた方もいたのでは?
ちょいと頭を悩ませるゲームではありますが
なかなかに奥が深いそんなゲーム内容です。
最初はちょっと手ごたえが無い感じですが
ステージを進めるにしたがって難易度も高くなっていきますぞ。
むしろ、手ごたえがありすぎて結構キツいかも?
一応、五面ごとにパスワードは取れますが、コンティニューはないので
敗れればパスワードを取った所からですしね。。。
プレイの際は、じっくり腰を据えて挑みましょう!
『アフターバースト』評価:☆☆☆☆
発売・日本コンピュータシステム
ジャンル・アクション
発売日・1990年10月26日
定価・3,000
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2013年02月14日
No.189 ゲームボーイ『アレイウェイ』レビュー
ゲームボーイのローンチタイトルの一つ。
二条家では、アルカノイドが好きだったうちの父親が
ゲームボーイでもブロック崩しができるようにと買って来たゲームです。
しかし、アイテム要素も無ければ、敵が登場するわけでもない
至ってシンプルなブロック崩しだったので
父親はあまりハマら無かったゲームでした。
その為、人に譲ったゲームだったんですけど
最近、またやりたくなったのか
アレイウェイをどこからか買ってきて遊んでおりました。
まぁ、またすぐに飽きちゃったみたいですけどねw
ちなみに、私もアルカノイドの方が断然好きなのですが
たまにこの何の飾り気も無い
シンプルなブロック崩しがやりたくなってくる時があるんですよね。
それにこのゲームは、パドル(ボールを跳ね返すバー)に
マリオが乗り込むシーンがあったり
マリオシリーズのキャラがブロックとして配置されていたりするんで
特に子供の頃は、それで結構満足したものです。
マリオがでてくるだけで、それなりに満足してしまうのは
まあ、子供ならではでしょうけどね。
事実、父親にとっては別になんとも無い部分でしたからw
ゲームは、パドルを動かしてボールを跳ね返しブロックを破壊していく
オーソドックスなブロック崩しの内容であります。
アイテム要素などはありませんが
ステージごとにブロックがスクロールしたり
ラインに沿って段々下がってくるというギミックがあります。
何も仕掛けが無いステージと
これらギミックを持つ2つのステージを合わせたこの3ステージが基本構成となり
この3ステージ1セットをクリアするとボーナスステージに進み
以降は、これを繰り返していきます。
ボーナスステージを含む全32ステージ構成で、
最終ステージ後は、また1ステージに戻り、ループとなります。
先ほども述べましたが、マリオシリーズのキャラクターが
ブロックとして配置されているステージがあり
これは特にボーナスステージで目にする事ができます。
(通常ステージでもマリオの顔をモチーフにしたブロックはでてくる)
ボーナスステージでは、ミスをしても残機が減る事はありませんが
ミスをしたり、タイムリミットを迎えると
ボーナスステージは終了となり、強制的に次の通常ステージに移行します。
また通常ステージとは異なり、ボールが貫通弾になっていたりします。
なお、全32ステージと長いわりに、パスワードやセーブ機能がありません。
おまけにコンティニューもできないので、クリアには結構苦労するかもしれませんが
たまには、シンプルなブロック崩しに興じてみるのも悪くは無いかもしれませんね。
マリオシリーズお馴染のキャラクターが配置されたブロックを見る為に遊ぶのも
それはそれで良いものです。
『アレイウェイ』評価:☆☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・パズル
発売日・1989年4月21日
定価・2,500
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2012年06月12日
No.173 ゲームボーイ『スーパーマリオランド2 6つの金貨』レビュー
ゲームボーイ版マリオの2作目で、ワリオが初登場となる作品。
宇宙怪人タタンガを退治していたマリオの留守中に
マリオ城を乗っ取ってしまったワリオ。
マリオランドにばら撒かれた城の鍵である6つの金貨を集め
ワリオの手からマリオ城と平和を取り戻すのが今作のストーリーです。
当時の私はマリオ大好きっ子だったので
マリオランド2のCMを見て凄い惹かれてしまいました。
CMにゲーム画面が一切使われていないのにもかかわらず!!
それだけマリオが好きだったと言うか
CMに面白そうな雰囲気が漂っていたんですなぁ。。。
そんなわけで、マリオランド2を発売日に買ってもらった私は
気が狂ったようにやっていましたね。
どこか出かける時にも必ず持って行ったほどでしたし
携帯機ならではって感じで色々な所で遊んでましたよ。
……とまあ、そんな思い出があるわけですが
とりあえず、そんな話は置いといて中身の方に話を移しましょうかね。
まず今作は、マリオや敵キャラがとにかくデカくなりました。
前作と比べて2倍以上もでかくなったので
窮屈な印象を受ける人もいたかもしれませんが(私もその一人です)、
全体的に大きくなった事で見やすくなりプレイしやすくなったと言えるかもしれません。
私も最初こそ戸惑ったりもしましたが、慣れればどうと言う事はありませんでしたし。
キャラのでかさもそうなのですが
様々な面で前作のマリオランドとは変わったのが見てとれます。
FCのマリオ3やSFCのマリオワールドの様にワールドマップ形式を採用しているので
順番にステージを攻略しなければいけなかった前作に比べて
かなり自由度が上がりました。
しかも、最初のステージ攻略後はプレイヤーの判断で
6つある各ゾーンをどれからでも攻略できる仕様となっています。
ゾーン攻略中に手強いなと感じたら
すぐに別のゾーンに移動する事も可能ですし
この辺りはマリオ3やマリオワールド以上に自由の幅が広がったと言えます。
また、マリオワールドのように
ステージ途中から再開できる中継地点が設けられた事や
逆方向にスクロールできる様になったので、来た道を戻る事ができるようになりました。
そして極めつけが、マリオの状態変化。
前作だとファイアマリオからダメージを受けると
一気にチビマリオと化していたのですが
今作はファイアマリオ(今作初登場のバニーマリオも)からダメージを受けても
チビマリオにはならず、スーパーマリオの状態でキープされるようになりました。
以降の作品はこの形を踏襲している様で
マリオシリーズにおける大きな変化とも言えます。
そんなわけでマリオランドの続編であるこの6つの金貨は
様々な面でよりグレードアップしていたのでありますよ!!
あっ、あとセーブ機能も実装されたので
時間が無い人でもコツコツと進めていくことができるようになりました!
ちなみに私は子供の頃、
このゲームにかなり苦労していた口だったんですけど
この前プレイしたら結構スンナリとクリアできてしまいました。
相当手強かった記憶があったのですが
私も成長したんですかね。
元々難しいゲームではないと思うのですが
これも大人になったと言う事でしょうか。
あと子供の頃、このゲームに出てくる一部敵キャラが
気持ち悪くて仕方がありませんでした。
あのアリみたいな奴とか。
虫系が苦手だったのでその辺りがいやでしたね。
たぶんそれが原因で
続編のマリオランド3には見向きもしなくなったのかもしれません。
まあ、それは言い過ぎかもしれませんが。。。
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』評価:☆☆☆☆
発売・任天堂
ジャンル・アクション
発売日・1992年10月21日
定価・3,800
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