尾苦似です。
さて今回は『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』から、サマルトリアの王子を紹介しよう!!

伝説の勇者ロトの血筋を引き、あまつさえサマルトリア王国の王子である彼は
まさしく勇者の素質に相応しい地位と名誉を生まれながらにして持っておった。
ご先祖のロトが平民の出であり
そして100年前の勇者が元は放浪者であったことから見ても
彼に対する期待は今まで以上のものであったに違いない。
そして、姉妹国であるムーンブルク王国が
ハーゴンの手下に襲われ壊滅してしまった報を聞き、彼はいよいよ旅立つことになった!
勇者ロトの末裔として、そして世界を救う為、
彼は打倒ハーゴンを目指し祖国を後にしたのじゃ。
――ロトの末裔として、立派にお役目を果たしてご覧にいれます!
とな。
そしてローレシアの王子と合流を果たした後は
同じロトの末裔としてハーゴン打倒を誓い合い、共に旅をする事になったのじゃ。
共に旅をするからには、誰かがまとめ役としてパーティーを統率する必要がある。
何しろピクニックに行くわけじゃないのじゃからな。
そして、これには自然とローレシアの王子がなった。
サマルトリアの王子は持ち前のマイペースさが災いとして、出遅れてしまったわけじゃな。
じゃが、コレは大きな問題じゃ!
何しろ、
ローレシアの王子がリーダー的存在になる=サマルトリアよりローレシアの方が上。
という事になるからじゃ。
勿論、本当にそうなのかは知らんが、問題は、本人達の自覚云々と言うよりも、
見る人間によってどう映るかにあるのじゃ。
しかも、ムーンブルク城壊滅の折、生き延びた兵士が向かった先は、サマルトリアではなく、
ローレシアじゃったのじゃからな。
ローレシアの王子は、本人が望むにしろ望まないにしろ、
大義名分と事実上ロトの末裔達の頂点に立ったのじゃ。
勿論、マイペースなサマルトリアの王子はこの事に気づかない。
心の中では、
――ぼく達は、勇者なんだ!立派にお役目を果たさなければ!!
ローレシアの王子もなんか頼りがいがあるし、ずっと付いていくからね!
と、けなげにも思い続けていたに違いない。
じゃが、ローレシアの王子はそれ程バカではなかった!!
いつしか、この状況さえも利用しようと画策していたのじゃ……。
もう一度言うが、ムーンブルク城壊滅の折、
生き延びた兵士が向かった先は、サマルトリアではなく、ローレシアだったのじゃ。
わざわざサマルトリアを迂回してまでローレシアに向かった使者。
なぜそうまでしなければいけなかったのか。
まぁこの辺りの事は、ローレシアの王子編で記す事にするが
とにかくその事実をローレシアの王子が知った時、運命の歯車が回り始めたのじゃ。
サマルトリアの王子は純粋だから、気づく事はなかったがのぅ……。
勿論、ベラヌールの町でハーゴンの呪いにかかった時も、彼は信じていた!
きっと仲間が助けてくれると!!
じゃが、その彼の願いも虚しく、結局ローレシアの王子とムーンブルクの王女2人で
ハーゴンを倒してしまったのじゃ。
サマルトリア王国はそれこそ建国以来の未曾有の事態に追い込まれたに違いない。
何しろ王子は何もしなかった訳じゃから
その後の姉妹国の中では発言権がないものと
一緒じゃ。
そうなれば後は亡国の道へまっしぐら……。
サマルトリアの行く末が心配じゃのぅ。
ちなみに、三人一緒に倒したというデータはワシの所に来てないので、あしからず。
さて、そんな訳で今回も適正チェックじゃ!

陸軍中尉
兵科:
輜重
能力:
マイペース
解説:
ロトの子孫でありながら、あまり見せ場がなかった可愛そうな奴。
FC版のドラクエIIの最強装備が鉄の槍だったり
SFC版のドラクエIIでは
サマルトリアの王子抜きでもハーゴン退治ができてしまったりと
その哀れさは上げればキリがない。
またドラクエIIではなく、いただきストリートに登場した時は、
ムーンブルクの王女に結構酷い事(クッキーのくせに生意気とか)を言われておった。
じゃが、持ち前の暢気さが幸いとして、本人は結構幸せだったりする。
いや、幸せじゃった筈!
頼れるローレシアの王子に、ツンデレ(?)なムーンブルクの王女。
そして、いつも慕ってくれる妹。
ワシならこれだけでヨダレダラダラもんじゃ。
そんな彼の階級は中尉。
なんたって王族だし、士官学校ぐらいはでているじゃろうて。
そして兵科の輜重(補給)は、いつも味方に回復を絶やさない、
徹底としたサポートにまわる彼にはピッタシの役割。
前線が無理でも後方勤務なら的な感じじゃ。
……能力のマイペースはそのまんま。
てな訳で、今回はサマルトリアの王子じゃった。
冒頭には言わなかったが、今回も独断と偏見によるものじゃ。
この列伝を見て、
「公式とちゃうやんけ!!」
とか言われてもワシは知らん。
ワシだって中間管理職でつらいのじゃよ。
それはそうと、次回はローレシアの王子を紹介すると決まったわけじゃないから、
そこは注意じゃよ!