2019年03月30日

No.268 プレイステーション3『機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト』レビュー


プレイステーション3初のガンダムゲーにして、
同ハードのローンチタイトルの1つ。

PS3で展開される新しいガンダムゲーが
ここに登場したのでありました。

ターゲットインサイト タイトル画面

ターゲットインサイトの概要


ターゲットインサイトは、一年戦争の地球を舞台にした
地球連邦軍とジオン公国軍の戦いを描いた作品です。

本作では開戦から10ヶ月後の宇宙世紀0079年10月3日より物語が始まり、
地球連邦軍かジオン公国軍どちらかの陣営に所属し
モビルスーツ(MS)部隊の指揮官となって一年戦争を戦っていきます。

10月といえば、地球連邦軍におけるモビルスーツの生産体制が本格化し、
またその後の戦局に多大な影響を与えたホワイトベース隊が
この頃、制式に部隊として認められるなど、
一年戦争において新たな局面へと移行した時期でもあります。

戦局の打開を目指す地球連邦軍。
そして、それに対抗するジオン公国軍。
連邦、ジオン双方のMSが入り乱れる様相を呈した一年戦争末期を舞台に、
様々なモビルスーツを操作して戦争を戦い抜いていくのが
このターゲットインサイトなのであります。

この風、この肌触りこそ戦争よ!


ガンダムのゲームといっても多種多様なジャンルと方向性があるわけですが、
このゲームは戦場の雰囲気や兵器としてのMSを全面に押し出しすなど、
ミリタリーとしてのリアルさに比重を置いた作りとなっています。

泥臭さや粉塵舞う戦場を実写並みのグラフィックで表現し、
重量感あふれるMSの錆びや銃弾の跡にアニメには無いリアルさを感じてしまいます。
また頭部、腕部、胴部、脚部、肩部、武器など
MSの部分破壊によって行動が制限される
などの要素もあり、
他のガンダムゲーには見られないこだわりも感じられました。

そういったリアルさを重視した作りなので、
アニメの様にニュータイプのスゲーキャラが無双したり、
可愛い萌えキャラがオペレーターにいて支えてくれたりとか、
喜怒哀楽の激しいキャラ達の自分語りみたいな展開などはありません。

勿論、ガンダムといえばモビルスーツだけではなく、
個性溢れる様々な登場人物の掛け合いも見所の一つでありますが、
本作ではそういった要素は無く、
キャラ物としてのガンダム色は軽減されております。

しかし、それゆえに戦争物としては嘘くささが無く、
ガンダムの世界観でリアルな戦場の雰囲気が
楽しめる事に繋がっていると思うわけです。

……この辺りは好き好きが分かれると思いますが。。。

個人的には、ミッション前のブリーフィングが
戦争物としてカッコ良くて好きなのとBGMに魅了されてしまいました。
BGMそれ自体も空気に合っていて好きです。

ちなみに、このゲームは音声を英語にも切り替えられるので、
もうガンダムって感じすらしないかもしれないですね!

ターゲットインサイト 陸戦型ジム
この錆びたMSの感じと兵器っぽい感じがたまらん。
そして一兵士としてはやっぱガンダムではなくジムやねん。


ターゲットインサイト ブリーフィング
元々私は戦争物のこういうブリーフィングシーンが大好きなので、
ここら辺がカッコいい作品はそれだけで好評価です。
しかも、日本語音声だけでなく英語音声に切り替えられるのは嬉しい。
ただ、ブリーフィングで作戦を読み上げる役の人が
主張しすぎず雰囲気に合っていて良いので日本語でも全然悪くはないです。


指揮官として味方に指示を!


ゲームは、ミッションをこなしてポイントを得て、
そのポイントを使ってMSの改造やら新しいMSを配備したり、
パイロットを補充したりして、またミッションを進めてくという繰り返しになります。

プレイヤーはMS部隊を指揮する立場なので、
自分が搭乗する機体以外にも味方用の機体や
それに乗せるパイロットも補充しなければなりません。
また、MSの損傷やパイロットの疲労といった概念もあるので、
予備機、予備パイロットは多めだと安心かもです。

パイロットはアニメにも出て来るキャラクターも登場するんですけど
名前とステータスぐらいしか違いが無いのであまり使ってる感は無いですが。。。

そもそも、あまり味方パイロットは役に立たないので、
拘らなくてもいいといえばいいです。
ミッション中、プレイヤーは自機の操作だけではなく、
味方に指示を与える事になりますが味方のAIが優秀ではないので、
ステータスの高さもあまり意味をなしていない気がしますし……。

ただまぁ味方パイロットは色々出て来るので、
それを乗せて妄想してるだけでも楽しい……かもです。

リアルだけど動作は……


重量感を表現する為なのかどうかは知りませんが、
フレームレートが低くMSの動きが妙にカクカクしています。
確かにこれによってMSの鈍さ重さは表現できているのですが、
言ってしまえばフレームレートを低くする事で表現している力業なので、
どうしても動きがリアルには感じないんですね。

動きがカクカクだからリアルってわけでも無いし、
操作に直結する部分はやはり作り込んで欲しかったかなと。
実際、フレームレートの影響を食らうので、
場面によってはそれが軽減されたりもしますが、
凄い重い感じになって処理落ちすら感じる事もあります。
ただまぁ操作性がそこまで悪いというわけでもないので、
そういうものなのかと割り切ってしまう事も出来るんですけど、
それだけに勿体無く感じますね。

MSの種類……、ジムの種類も豊富で嬉しい!


登場するMSの種類が多いと思うかどうかは人それぞれだと思いますが、
ジムのバリエーションはそれなりに豊富で嬉しいですね!
ジム、ジム寒冷地仕様、ジムコマンド、ジムキャノン、ジムスナイパーII、
陸戦型ジム、ジムストライカー
が使えます!
また、上でも少し書きましたが、
このゲームではMSの改造ができ、その際、機体タイプも変更できるんですね。

つまり、同じジムでも汎用タイプ、森林対応タイプ、
水中対応タイプなどといった様に、同じ機体でもタイプを変える事で
能力のみならず見た目自体も違ったものになるんですよ。

タイプを変更すれば、
登場機体以上に様々なバリエーションが楽しめるってワケです。
これはなかなか嬉しい仕様です。
勿論、ジムに限らずタイプの変更はできるので、
色々試してみる価値はありますぞ!

ターゲットインサイト 改造 タイプ変更
改造や状況に応じたタイプ変更で、難局を乗り切れ!
勿論、パイロットも忘れずに!


グラフィックのリアルさに感動し音割れに翻弄される……


ターゲットインサイトは、
ガンダム無双と同時に買ったゲームでしたが、
個人的にはこっちのスタイルの方が楽しめたゲームでしたね。
まだPS3を購入してからそこまで日が経っていなかった事もあり
グラフィックがリアルっていうだけでも相当に良かったと感じたゲームでした。

ただ、グラフィック周りは申し分なかったのですが、
プレイ中に音割れが酷くなるバグ(うるさいノイズレベルの)があって、
その辺りで翻弄されたゲームでもありましたね……。

当時は、ちょうどPS3の初期不良から来る故障と重なってしまって、
結局の所は分からずじまいだったのですが、
修理後もターゲットインサイトの音割れだけは
頻度こそ減ったものの直らなかったんですよね。

※ 当時の記事。

サポセンに連絡したり、
本体を修理にだしたりと随分翻弄されましたが、
回避するだけなら、一応その方法はあるっちゃあります。
まあ、本体側の設定をいじるので根本的な解決方法ではありませんが、
サポセンから提示された解決方法ではあるので、
同様の事で悩んでいた人は試してみると良いかもです。

音割れの回避方法


PS3本体、サウンド設定のチェック欄の5.1とAACを外す。

こんな感じです。

個人的には音割れが酷くなる印象が強かったゲームですが、
それでもなんだかんだで結構楽しめたゲームでした。

それでは今日はこの辺で。

『機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト』評価:☆☆☆☆
発売・バンダイナムコゲームス
ジャンル・3Dアクションシューティング
発売日・2006年11月11日
定価・6,980


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posted by 二条ジョウ at 19:59 | Comment(2) | プレイステーション3 レビュー | 更新情報をチェックする
2018年09月22日

No.265 プレイステーション3『バトルフィールド1943』レビュー


第二次世界大戦を背景に、大日本帝国とアメリカ合衆国の戦いが楽しめる
オンライン専用のファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)。

二次大戦物のバトルフィールドとしては、BF1942以来のFPSです。

BF1943 タイトル画面

私のFPS初オンゲデビューを飾ったBF1943


BF1942は、私が一番初めに遊んだバトルフィールドだったのですが、
当時はパソコンのスペック不足からオフラインでしか遊べなかったんですよね。。。

BF1942のオンラインでクソ楽しそうに遊ぶ友人を凄い羨ましく思ったものですが、
数年の歳月が経ち、コンシューマーでも二次大戦もののFPSが遊べるって事で、
私もついにオンラインでFPSのデビューとなったわけです。

それがこのBF1943。
PS3と同時購入をした
『バトルフィールド:バッドカンパニー2 ULTIMATE EDITION』に特典として
タダで付いてきたゲームでしたが、むしろバッドカンパニー2の方がおまけで、
BF1943の方が目当てだったんですよね私。
まあ、言ってしまえばFPSがやりたいというよりも、
日本軍になってドンパチやりたいっていうのが
大きなウェイトを占めていたワケでして、
BF1942でオンラインができなかった鬱憤をコレで晴らそうとしたわけです。

BF1943は単品でもダウンロード専用タイトルとして売られていましたが、
その価格も1500円(現在は1000円)というリーズナブルぶり。
低価格という事もあって、
通常のBFタイトル並みのボリュームとまではいきませんでしたが、
初FPSのオンゲデビューとしては、これでも相当楽しんだものでした。

FPS初心者に優しいシンプルな設計


BF1943のゲームモードは、
通常のバトルフィールドシリーズに比べると限られていますが、
拠点を奪い合ういわゆる“コンクエスト”と、
戦闘機同士の闘いが楽しめる“制空権モード”2つのモードからなります。

ガダルカナル島やウェーク島、
それに硫黄島といった3つのマップからなる“コンクエスト”は、
マップ数こそ少ないもののシリーズお馴染のルールで遊べるモード。
マップに点在する拠点を、
最大24人のプレイヤーが日米両軍に分かれ奪い合っていき、
最終的に敵のチケットゲージを0に減らす事が目的となるゲームです。

チケットゲージは、半数以上の拠点を確保する事で時間と共に減少していき、
より多くの拠点を確保する事でその減少は速くなっていきます。
勿論、敵を倒す事でも相手のゲージは減っていくので、
拠点の確保は勿論、積極的に敵を倒す事も求められるわけです。

ただ、敵を倒すことばかりに気をとられてしまって、
拠点を奪取する事を疎かにしてしまったら本末転倒。
自軍の勝利を目指す為には、如何に協力して拠点を奪取し
ゲージを減らしていくか……。
そこが重要なポイントとなっていくわけです。
敵を倒すだけがチームの勝利に結びつくというわけではないので、
エイム力に自信が無くてもチームの勝利に貢献できるし、
単純なドンパチのうまさだけでは測れない面白さがあります。

それに付随して、このゲームでは日米共に3種の兵科からなりますが、
兵科の装備は固定となっているので、
やれ強い銃がアンロックされないという事もなく、
誰もが平等に戦えるわけなんですね。
まあ、装備は兵科で固定なので、ぶっちゃけ少ないなんて思ってしまいますが、
その分、各兵科それぞれの役割がハッキリしているので、
初心者にはとっつき易いのではないかと思います。

私も初心者としてプレイした時は分かりやすかったですし、
役割がハッキリしていたので、すぐに慣れる事ができました。

……その分、慣れてくると、他のバトルフィールドシリーズの様に
武器が色々欲しくなったり、物足りなくもなってくるんですけどねw

まあ、入門用としてコストパフォーマンスには優れているので、
初心者にはとっつき易く、また二次大戦物で
日本軍が操作できるゲームがあまり無いとくれば、
それでも充分楽しめる事は間違いないでしょう。

BF1943 ゲーム画面
イヤッホー!

制空権モードも忘れずに!


私は制空権モードはあまり手を付けていないのですが、
こちらは、日米の航空決戦が楽しめるモードです。
両陣営双方共に、空母から戦闘機で発艦。
邪魔な敵機を排除し、中央の空域拠点を制圧、
制空権を確保し、敵軍チケットを0にする事が目的となります。

まあ、空バージョンのコンクエって事ですね。

3種の兵科と魅力的な旧軍装備の数々


このゲームで使える3種の兵科は、以下の通りです。

BF1943 出撃画面

ライフル銃兵


中・遠距離戦が得意な兵科。
自動小銃を手にし敵を蹴散らしていくぞ!

日本軍だと、M1ガーランドを改造した五式半自動小銃(四式自動小銃)を装備し、
時に九一式擲弾器(ライフルグレネード)で、戦車戦もこなす!

歩兵


近距離戦が得意な兵科。
対戦車戦闘や戦車の修理も可能で、味方戦車の側にいると心強い!

日本軍だと、一〇〇式機関短銃を装備し、
M18とクリソツな十八式無反動対戦車砲とかで戦車をアレするぞ!

偵察兵


遠距離戦が得意な兵科。
でも偵察兵だから、偵察してナンボ。
狙撃銃装備だけど、拳銃と爆薬も装備しているので、
近距離や対戦車戦だってこなせるぞ!

日本軍だと軍刀を装備しているので近距離戦で花開く!?
万歳突撃が楽しいぞ!

以上の兵科から好きな兵科を選んで遊んでいくわけです。
また、数こそ少ないものの、
マップに点在する戦車や戦闘機だって使えますぞ!

BF1943 チハ
九七式中戦車(チハ)
我らがチハたん。
大日本帝国陸軍が誇る中戦車です。
ゲームではM4相手に無双だってできるぞ!

BF1943 零戦
零式艦上戦闘機
奥に見えるのが、大日本帝国海軍の傑作艦上戦闘機です。
ゲームでは味方にうまい人がいれば心強い!
まさに神鷲ぞ!

BF1944、マダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン


BF1943のレビューを書くに辺り、久々に遊んでみましたが、
いやはや未だに過疎って無いんですねコレ。
やはりコレに変わる二次大戦物のFPS、
とりわけ日本軍で遊べるオンラインのゲームが
コンシューマだと皆無だからでしょうか。
PCだとあるんですけどねぇ。。。

でもまあ、久々に遊んでみてもやっぱり日本軍でやるのは楽しいですね。
BF4やBF1も楽しいですけど、
やっぱり旧軍が操作できると、また違った楽しさがありますね。

シンプルですが価格以上の満足度はありました。
個人的には、これをさらに充実進化させたBF1944とかが出て欲しいと思う今日この頃。
PS4で続編出てこないですかねぇ……。
首を長くして待っておりますぞ。

……ちなみに今回のレビューがPS3の初レビューとなりました。
もう発売から10年以上が経ったので、
そろそろPS3の方も色々やっていきたいなぁって思っています。

てなわけで今回はこの辺で。
さらばラバウル!

『バトルフィールド1943』評価:☆☆☆☆
発売・エレクトロニック・アーツ
ジャンル・ファーストパーソン・シューティング
発売日・2009年7月9日
定価・1,500(後に1,000)
備考・ダウンロード専用ソフト


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posted by 二条ジョウ at 22:42 | Comment(0) | プレイステーション3 レビュー | 更新情報をチェックする