プレイステーション3初のガンダムゲーにして、
同ハードのローンチタイトルの1つ。
PS3で展開される新しいガンダムゲーが
ここに登場したのでありました。
ターゲットインサイトの概要
ターゲットインサイトは、一年戦争の地球を舞台にした
地球連邦軍とジオン公国軍の戦いを描いた作品です。
本作では開戦から10ヶ月後の宇宙世紀0079年10月3日より物語が始まり、
地球連邦軍かジオン公国軍どちらかの陣営に所属し
モビルスーツ(MS)部隊の指揮官となって一年戦争を戦っていきます。
10月といえば、地球連邦軍におけるモビルスーツの生産体制が本格化し、
またその後の戦局に多大な影響を与えたホワイトベース隊が
この頃、制式に部隊として認められるなど、
一年戦争において新たな局面へと移行した時期でもあります。
戦局の打開を目指す地球連邦軍。
そして、それに対抗するジオン公国軍。
連邦、ジオン双方のMSが入り乱れる様相を呈した一年戦争末期を舞台に、
様々なモビルスーツを操作して戦争を戦い抜いていくのが
このターゲットインサイトなのであります。
この風、この肌触りこそ戦争よ!
ガンダムのゲームといっても多種多様なジャンルと方向性があるわけですが、
このゲームは戦場の雰囲気や兵器としてのMSを全面に押し出しすなど、
ミリタリーとしてのリアルさに比重を置いた作りとなっています。
泥臭さや粉塵舞う戦場を実写並みのグラフィックで表現し、
重量感あふれるMSの錆びや銃弾の跡にアニメには無いリアルさを感じてしまいます。
また頭部、腕部、胴部、脚部、肩部、武器など
MSの部分破壊によって行動が制限されるなどの要素もあり、
他のガンダムゲーには見られないこだわりも感じられました。
そういったリアルさを重視した作りなので、
アニメの様にニュータイプのスゲーキャラが無双したり、
可愛い萌えキャラがオペレーターにいて支えてくれたりとか、
喜怒哀楽の激しいキャラ達の自分語りみたいな展開などはありません。
勿論、ガンダムといえばモビルスーツだけではなく、
個性溢れる様々な登場人物の掛け合いも見所の一つでありますが、
本作ではそういった要素は無く、
キャラ物としてのガンダム色は軽減されております。
しかし、それゆえに戦争物としては嘘くささが無く、
ガンダムの世界観でリアルな戦場の雰囲気が
楽しめる事に繋がっていると思うわけです。
……この辺りは好き好きが分かれると思いますが。。。
個人的には、ミッション前のブリーフィングが
戦争物としてカッコ良くて好きなのとBGMに魅了されてしまいました。
BGMそれ自体も空気に合っていて好きです。
ちなみに、このゲームは音声を英語にも切り替えられるので、
もうガンダムって感じすらしないかもしれないですね!
この錆びたMSの感じと兵器っぽい感じがたまらん。
そして一兵士としてはやっぱガンダムではなくジムやねん。
元々私は戦争物のこういうブリーフィングシーンが大好きなので、
ここら辺がカッコいい作品はそれだけで好評価です。
しかも、日本語音声だけでなく英語音声に切り替えられるのは嬉しい。
ただ、ブリーフィングで作戦を読み上げる役の人が
主張しすぎず雰囲気に合っていて良いので日本語でも全然悪くはないです。
指揮官として味方に指示を!
ゲームは、ミッションをこなしてポイントを得て、
そのポイントを使ってMSの改造やら新しいMSを配備したり、
パイロットを補充したりして、またミッションを進めてくという繰り返しになります。
プレイヤーはMS部隊を指揮する立場なので、
自分が搭乗する機体以外にも味方用の機体や
それに乗せるパイロットも補充しなければなりません。
また、MSの損傷やパイロットの疲労といった概念もあるので、
予備機、予備パイロットは多めだと安心かもです。
パイロットはアニメにも出て来るキャラクターも登場するんですけど
名前とステータスぐらいしか違いが無いのであまり使ってる感は無いですが。。。
そもそも、あまり味方パイロットは役に立たないので、
拘らなくてもいいといえばいいです。
ミッション中、プレイヤーは自機の操作だけではなく、
味方に指示を与える事になりますが味方のAIが優秀ではないので、
ステータスの高さもあまり意味をなしていない気がしますし……。
ただまぁ味方パイロットは色々出て来るので、
それを乗せて妄想してるだけでも楽しい……かもです。
リアルだけど動作は……
重量感を表現する為なのかどうかは知りませんが、
フレームレートが低くMSの動きが妙にカクカクしています。
確かにこれによってMSの鈍さ重さは表現できているのですが、
言ってしまえばフレームレートを低くする事で表現している力業なので、
どうしても動きがリアルには感じないんですね。
動きがカクカクだからリアルってわけでも無いし、
操作に直結する部分はやはり作り込んで欲しかったかなと。
実際、フレームレートの影響を食らうので、
場面によってはそれが軽減されたりもしますが、
凄い重い感じになって処理落ちすら感じる事もあります。
ただまぁ操作性がそこまで悪いというわけでもないので、
そういうものなのかと割り切ってしまう事も出来るんですけど、
それだけに勿体無く感じますね。
MSの種類……、ジムの種類も豊富で嬉しい!
登場するMSの種類が多いと思うかどうかは人それぞれだと思いますが、
ジムのバリエーションはそれなりに豊富で嬉しいですね!
ジム、ジム寒冷地仕様、ジムコマンド、ジムキャノン、ジムスナイパーII、
陸戦型ジム、ジムストライカーが使えます!
また、上でも少し書きましたが、
このゲームではMSの改造ができ、その際、機体タイプも変更できるんですね。
つまり、同じジムでも汎用タイプ、森林対応タイプ、
水中対応タイプなどといった様に、同じ機体でもタイプを変える事で
能力のみならず見た目自体も違ったものになるんですよ。
タイプを変更すれば、
登場機体以上に様々なバリエーションが楽しめるってワケです。
これはなかなか嬉しい仕様です。
勿論、ジムに限らずタイプの変更はできるので、
色々試してみる価値はありますぞ!
改造や状況に応じたタイプ変更で、難局を乗り切れ!
勿論、パイロットも忘れずに!
グラフィックのリアルさに感動し音割れに翻弄される……
ターゲットインサイトは、
ガンダム無双と同時に買ったゲームでしたが、
個人的にはこっちのスタイルの方が楽しめたゲームでしたね。
まだPS3を購入してからそこまで日が経っていなかった事もあり
グラフィックがリアルっていうだけでも相当に良かったと感じたゲームでした。
ただ、グラフィック周りは申し分なかったのですが、
プレイ中に音割れが酷くなるバグ(うるさいノイズレベルの)があって、
その辺りで翻弄されたゲームでもありましたね……。
当時は、ちょうどPS3の初期不良から来る故障と重なってしまって、
結局の所は分からずじまいだったのですが、
修理後もターゲットインサイトの音割れだけは
頻度こそ減ったものの直らなかったんですよね。
※ 当時の記事。
サポセンに連絡したり、
本体を修理にだしたりと随分翻弄されましたが、
回避するだけなら、一応その方法はあるっちゃあります。
まあ、本体側の設定をいじるので根本的な解決方法ではありませんが、
サポセンから提示された解決方法ではあるので、
同様の事で悩んでいた人は試してみると良いかもです。
音割れの回避方法
PS3本体、サウンド設定のチェック欄の5.1とAACを外す。
こんな感じです。
個人的には音割れが酷くなる印象が強かったゲームですが、
それでもなんだかんだで結構楽しめたゲームでした。
それでは今日はこの辺で。
『機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト』評価:☆☆☆☆
発売・バンダイナムコゲームス
ジャンル・3Dアクションシューティング
発売日・2006年11月11日
定価・6,980
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